2014/04/26

28年目のチェルノブイリデー、中国電力本社前闘争


 チェルノブイリ原発事故から28年目の4月26日、広島連帯ユニオンとNAZENヒロシマの呼びかけで、中国電力本社前闘争が行われました。広島連帯ユニオンは、チェルノブイリ原発事故を弾劾する座り込み闘争を、結成以来毎年欠かさず中国電力本社前で行ってきました。地域の労働組合と共に、電力労働者こそ原発反対で立ち上がろうと中電労働者に訴えてきました。
 広島連帯ユニオンの壹貫田書記長が、「チェルノブイリから140km離れたコロステンで、普通に体育の授業ができる子どもたちはわずか四分の一と報じられています。福島市より少し汚染がひどい程度のコロステンでの現状(現在は0.1mSV)が、これから起こりうる福島原発事故の影響を示唆しています。にもかかわらず安倍政権は、健康被害を居直り実際の被曝線量を隠してまで、避難指示を解除して住民を帰還させ被曝させようとしています。ユニオンは、二人の労働者の解雇を労働組合の団結で撤回させました。労働組合が闘えば新自由主義攻撃は打ち破ることができます。原発を再稼働させないと成り立たないような命より金の社会も、絶対変えることができます。ふくしま共同診療所の保養・避難と一体の闘い、労働組合として被曝労働拒否で闘う動労水戸の竜田延伸反対の闘いと連帯し、8・6ヒロシマの闘いを大成功させよう」と基調を提起しました。
 続いて反戦被爆者の会の中島事務局長は、座り込みを始めた当時はまだ電産中国が健在で原発反対で闘っていた、労働組合をよみがえらせようとアピール。星野文昭さんを取り戻す闘いの先頭に立っている増上さんは、被爆した自分の家族のことを考えると今の福島の帰還運動は許せないと訴えました。座り込み後、原発再稼働阻止!原発輸出反対!安倍を倒そうと訴え、原爆ドームまでデモ行進しました。
 行動に先立って、連合メーデーの会場と繁華街で動労千葉鉄建公団訴訟の最高裁署名を訴え、149筆が寄せられました。特に、青年労働者が署名の訴えに真剣に聞き入り署名に応じてくれました。6・8国鉄全国運動の大集会までに10万筆を集めきろう!

2014/04/21

山陽測器、第2回団体交渉(4月18日)で解雇撤回!!

勝利したぞ。広島連帯ユニオンは、第2回団体交渉で、解雇予告通知を撤回させました。サンナビに続く大勝利です。

山陽測器は、M組合員に「解雇を決めた、だから辞める日時を決めろ」と「会社都合にしてあげるから」と迫ってきました。しかしM組合員はこの攻撃をきっぱりと断わり、広島連帯ユニオンに加入して闘うことを決めました。

広島連帯ユニオンがM組合員と固く団結し、労働組合として反撃を開始したことが勝利の最大の要因です。会社は、反撃されることなど全く考えていませんでした。だから代理人の弁護士までもが不当労働行為を行なうなど、違法行為を繰り返し完全に墓穴を掘ったのです。

団交では「社長よりM組合員が早く出社しない」という全く不当な理由が解雇の最大の理由であること。M組合員にパワハラがくりかえされていることを会社は「黙認」してきたこと等を証拠を元に徹底追及しました。組合の追及に全くまともに回答することさえ出来なくなった会社は、ついに解雇の撤回を表明せざるを得なかったのです。

サンナビに続く山陽測器解雇撤回闘争の勝利は、安倍政権が狙う「解雇自由の社会」の先取りとも言える攻撃に、労働者が団結し、労働組合として闘うことで勝利することは可能なのだということを示しました。

現在、労働現場でパワハラを受け、追い詰められ、解雇の攻撃に晒されている多くの労働者に勇気と展望を与える勝利です。

団結を拡大しよう!連帯ユニオンに加入して闘おう!サンナビ、山陽測器に続こう!

草津病院支部 14春闘 要求書を提出!

 去る4月17日、広島連帯ユニオン草津病院支部は、草津病院経営(医療法人社団 更生会)に対して、14春闘『要求書』を提出しました。この間の職場での春闘アンケートに現れた、働く仲間の怒りの声とともに、団体交渉(団交)へと攻め上ります。

職場のみなさんの春闘アンケートへのご協力に感謝します。

以下、14春闘の要求書とあわせて、2月~3月に多発したインフルエンザ罹患による休業に対する休業補償を更生会に求める申入書をアップします。


■要 求 書

 草津病院の新自由主義経営(救急病院化・病棟再編)が、職場の要員不足と過重労働をもたらし、医療事故や労働災害を引き起こしていることを更生会は真剣に認識すべきである。
 この間、職員の労働条件は、すさまじく悪化させられた。組合は労働条件の抜本的改善と職場の安全を勝ち取り命と生活を守るために職場の怒りを体現して、以下の各事項について「14春闘要求」として要求するものです。
 なお、組合への回答は、組合が別紙「団体交渉の申し入れ」で開催を求める団体交渉の場で回答されたい。

(1)経験給の一律3万円の賃上げを実施されたい。
 賃金は、新賃金制度の実施以降、一度も見直しがなされていない。職員全員の賃金水準の引き 上げを求める。ベースアップとして、経験給の一律3万円の賃上げを実施されたい。時給支払者については、時給で200円の賃上げを実施されたい。

(2)非正規職制度を廃止されたい。
 組合は、あらゆる非正規職制度に反対である。外部委託業務を病院の直営に戻すべきである。希望するすべての外部委託の労働者を正規職で雇われたい。

(3)現在の定年後の嘱託制度を廃止するよう求める。
 同時に65歳まで希望する職員が正規職で働けるように制度を改められたい。

(4)退職金制度を実施されたい。
 病院による退職金制度の廃止は、不当な賃金切り下げそのものであった。その結果、職員の勤続意欲を低下させ、労働者に分断がもたらされている。すべての職員に対して退職金制度を設置されたい。

(5)長時間労働をなくすように求める。
 あらゆる長時間労働こそ、労働者の体調不良、疾病・過労死の原因である。現場では電子カルテの導入以降「業務の効率化」によって、多忙化がもたらされ、長時間労働が常態化している。また長時間労働は、医療事故や労働災害が引き起こされる大きな要因である。長時間労働、疾病・過労死の発生を防ぐ施策を早急に実施されたい。

(6)新たに公休日を増やされたい。
 安全に配慮するためにも、心身が十分に休養できるように新たに公休日を増やすことを求める。年間を通じて「祝日」の日数に匹敵する公休日を増やすことを要求する。

(7)病院が休職を命じたときには、補償する賃金を支払われたい。
 職場の労働者の健康保全は事業主(草津病院)の責任である。事故による被災に限らず、感染・疾病については、労働者の自己責任に転嫁することなく、病院の責任で治療や検査を行うことを求める。病院が休職を命じた場合は、それを補償する賃金を支払われたい。

(8)夜勤要員を1名増員されたい。
 医療事故や労働災害を引き起こさないようにするため、安全に労働できるように、各部署で夜勤要員を1名増員されたい。

(9)「人事考課制度」は廃止すべきである。
 職場に過重労働をもたらし、労働者への分断と組合破壊、不当な労務管理を持ち込む「人事考課制度」はパワーハラスメントの元凶である。ただちに廃止することを求める。

(10)広島連帯ユニオン草津病院支部委員長である中山崇志准看護師の解雇を撤回せよ。病院への復職を要求する。
                                                       以 上

■インフルエンザ罹患による休業補償に関する申入書

(1)
 2月21日頃に病院から全職員へ『罹患職員の就労再開について』という文書が通達された。    この中に書かれている「当院職員のインフルエンザ感染予防対策」の内容は、感染を防いで就労する努力をしている、すべての職員にとって本当に許し難いものである。
 患者のインフルエンザの感染は病院内で治療として行うが、インフルエンザの罹患が疑われる職員の診断は病院では行わず、職員が「勤務時間外に自力で行え」とされていたことは、職場の安全を守るべき病院の責任放棄である。職員のインフルエンザやノロウイルスなどの感染症について、検査および治療を行うよう要求する。現在は、インフルエンザ感染が病院内外で拡大したために職員の診断も病院が行うようにしているが、今後、恒常的に職員の感染症罹患の診断を院内で行うように求める。なお、その際の診断にかかる経費は、病院が負担すべきである。

(2)
 過重な勤務による疲労により疾病に罹患する可能性の高い現場の病棟職員の診断や治療の責任、つまり職場の安全管理を病院当局が放棄し、罹患した職員を「リスク」を持ち込むものとして排除し、勤務できないのは自己責任として、一切の責任を現場の労働者に押し付けることを組合としては到底、看過できない。あらためて職場の安全について、すべての責任は、病院にあることをはっきりさせるものである。

(3)
 そもそも病院施設内では、病原菌などが生息している可能性があり、病院は患者のみならず、すべての職員の感染予防に努めなければならない。その上で職場が病院であることに限らず、労働者の健康と安全を守ることはすべての事業主の責務である。病院内で働くすべての職員の疾病や感染症の罹患を自己責任として、検査も治療もしないということは許されない。したがって、組合は、以上の理由により、すべてのインフルエンザに罹患し休業した職員の休業期間の賃金補償をただちに行うように求めるものである。

(4)
 職員のインフルエンザなど感染症への罹患の診断をしないというコスト重視のあり方は、コスト削減のために、草津病院が職員の健康診断を外部委託していることと通底している。職員の健康保持や職場の安全確保よりも、一切の病院業務がコスト優先で行われてことを示している。このような利益優先のあり方のために、職員が欠勤や評価の低下を恐れて「罹患隠し」、つまり発症して検査を受けず一般的な風邪として無理を押して出勤することによって、さらに院内のインフルエンザへの感染が拡大することにつながったのである。

(5)
 本年2月中旬、K組合員は、A型インフルエンザに罹患した。自宅療養により解熱したので、課長と確認の上で出勤した。当日出勤した際に課長より医師の診察を受けるよう指示された。その後、1時間勤務したところで、医師の診断により帰宅を命じられたのである。組合はこの件につき、休業を命じられたK組合員への賃金支払いならびに休業補償を求める。

(6)
 詳細な経過は以下の通りである。K組合員は2月13日、出勤したところ、38.3度の発熱があったので勤務に就かず退勤した。近医でインフルエンザ簡易検査を受けたところ、A型インフルエンザと判明した。そのために13日(木)~15日(土)まで欠勤とした。15日より解熱したので課長に確認したところ、「2日間発熱しなければ17日の月曜日より出勤して良い」との回答を得た。そのため2月17日に出勤したところ、病棟医の診察を受けるように指示され、受診した。1時間勤務したところで、職場の医師の診断があり、ただちに帰宅することを命じられた。
 翌18日は日勤であったが、19日の週休と振り替えた形での休業を命じられ、結局19日より通常の出勤となった。よって組合は、2月17日の1時間分の賃金ならびに2月13日(木)~15日(土)までの3日間の休業補償と2月17日(月)と18日(火)の2日間、計5日間の全日の休業補償を求める。
これを次回の賃金支払い日に支払うように要求するものである。

                                                       以 上



2014/04/20

外登法・入管法と民族差別を撃つ関西交流集会に参加

 4.20外登法・入管法と民族差別を撃つ第23回関西交流集会に参加しました。安倍政権のもとで、労働者同士を分断し殺し合いをさせる戦争へ向けた攻撃が激しくなっています。国際連帯でこの攻撃を打ち破ろう! 集会では、広島連帯ユニオンを代表して、壹貫田書記長が発言しました。

<以下発言要旨>

1)広島連帯ユニオン3-4月解雇撤回闘争の勝利

 二人の青年労働者が解雇撤回を勝ち取りました。サンナビというアパレル関連の会社に続いて、山陽測器でも団体交渉で解雇を撤回させました。いずれも、体調不良のため遅刻が多いなどと理由にもならない理由で解雇する、安倍政権による解雇自由の攻撃を先取りするものです。サンナビでは、【解雇は命と健康に対するテロだ」という当該の追及に、会社は追いつめられました。山陽測器では、退職強要に対して「労働組合に入った」と宣言して闘いぬきました。勝利の核心にあるのは、当該が労働組合で闘うことを選択し、地域の仲間と団結して闘ったことです。合同一般労組全国協の勝利です。労働者が労働組合に団結すれば、新自由主義は本当にもろいということです。
  行き詰まった新自由主義のもとで、解雇や過労死にいたるような長時間労働に、青年労働者の怒りが満ちあふれています。勝利の根底には国鉄闘争を支部で取り組み、資本に対する怒りを絶対非和解の闘いとして貫き団結を拡大させてきたことがあります。広島の小さな職場の小さな勝利かもしれませんが、国鉄闘争、鈴コンの勝利、沖縄IJBSの闘い、八王子西局の青年郵政労働者の闘いとつながり、さらに韓国、全世界の闘いとつながることで無限の力に発展していくことが確信できます。6・8国鉄闘争全国集会を、最高裁10万筆署名を集めきって大成功させましょう。

2)崩壊する新自由主義の絶望的延命をかけた解雇・非正規化、外注化と一体の在日・滞日の闘い

 外国人労働者を無権利・低賃金で使い捨てる技能実習制度は、こうした解雇攻撃と全く一体です。新自由主義を打倒する闘いとして労働組合の課題そのものです。この闘いは、安倍政権の排外主義・国家主義、労働者同士を分断し競い合わせ殺し合わせる戦争攻撃を根底から打ち破る闘いです。分断を打ち破り、労働者階級としてひとつに団結して闘いましょう。
 私たちは、昨年の江田島事件への抗議申しいれ闘争を行いました。在日・滞日の組織化を実践的に進めることが待ったなしに問われています。今、福島町に拠点を作り在日の仲間の組織化に挑戦しています。職場・地域に拠点をつくり、闘う労働組合を登場させようではありませんか。

3)広島連帯ユニオンと大邱・慶北の日韓連帯の開始とその意義

 国鉄闘争全国運動の呼びかけ人であるイトンソク先生との団結をかちとったことで、広島からの国際連帯が始まっています。動労千葉と民主労総ソウル地域本部が10年にわたって切り開いてきた国際連帯の地平を、広島からも全面的に発展させていきたいと考えています。
 昨年11月、ソウルの闘争後に大邱を訪問し、大邱地域本部、城西工団労組、慶北大学医療連帯労組との交流をかちとりました。解雇撤回・非正規職撤廃の闘いの現場にふれ、労働者が単一の階級であることを肌身で実感しました。国際連帯が広島連帯ユニオンの組織拡大・拠点建設の飛躍をかちとっていくバネになっています。
 城西工団は、チョンテイル氏が焼身自決した70年代とまったく変わらない超低賃金、長時間労働が横行する零細企業が集まる10万人規模の工業団地です。城西工団労組は、港合同の大和田さんが言われたような「企業の塀をこえた」地域丸ごとの必死の組織化に挑戦しています。ネパールなど外国人移住労働者も多く、地域拠点をつくることで組織化の展望を切り開いています。この城西工団労組と広島連帯ユニオンの団結で、新自由主義を打倒する合同労組、一般労組の可能性をつくり出したいと覆います。

4)8・6ヒロシマでの国際連帯の発展を

 8・6ヒロシマでは、広島と大邱の日韓連帯を軸に、解雇撤回・非正規職撤廃、反原発・核廃絶、改憲・戦争阻止の国際連帯闘争を進めて行きましょう。3月にも、広島連帯ユニオンからチェジュ、慶州を訪問し、韓国の反基地、反原発の闘いとも合流しました。8・6ヒロシマでは前日の5日午後に、広島連帯ユニオンが中心となって城西工団委員長、大邱地域本部事務処長、医療連帯大邱地域支部代表の3人を招き、解雇撤回・非正規職撤廃の日韓労働者連帯集会を開催したいと考えています。3・11の衝撃を受けて被曝と闘う慶州のトングク大学医学部の先生も福島診療所との連帯を求めて8・6ヒロシマに参加することになりました。広島連帯ユニオンと広島の4大産別、高陽第一診療所労組や草津病院支部など医療福祉を先頭とする階級的労働運動が結集軸となって、8・6広島の闘いを成功させる決意です。
 広島連帯ユニオンは、階級的労働運動と国際連帯で、新自由主義を打ち破る闘いの先頭に立って闘います。ともに闘いましょう。

2014/04/19

JR尼崎事故弾劾4.19全国総決起集会に参加


 4月19日、JR尼崎事故から9年目の4月25日を前に、尼崎事故弾劾4.19全国総決起集会が開催されました。事故の責任を高見運転手に押しつけ社長らは無罪放免する、社会のあらゆる場面で同じようなことが起こっています。「命より金」の新自由主義経営こそ諸悪の根源です。団結して闘おう!

2014/04/09

山陽測器は解雇を撤回せよ!

 本日4月9日、山陽測器はユニオンのM組合員に対して4月30日をもって解雇するという解雇予告通知をおこなってきた。団体交渉の席上で行われたこの度の暴挙を絶対に許すことはできない。総力をあげて解雇撤回をかちとろう!

 そもそもの発端は、3月11日に会社側がM組合員に対して、役員会であなたを解雇することが決った、これは拒否出来ない。しかし退職の時期については、あなたが決めても良いので、何時退職したいのか決めてくれという許し難い退職強要をおこなってきたことにあります。広島連帯ユニオンに加入したM組合員は、会社の横暴に対して絶対に会社をやめないとキッパリ言い切り、ユニオンは3月25日に組合員通告をして退職強要をやめるよう団体交渉を申し入れました。団交の申し入れに対して会社側は、退職強要などしていないと激しく反応し、通知のために訪問したユニオンの役員に、アポもとらずに会社に来るなという信じられない対応でした。M組合員が労働組合に加入して闘い始めたことが、会社側を追い詰めています。
 団交の席上で弁護士は、解雇理由について争うなら他の従業員に聞き取り調査をするなどと、労働者の分断をあおる許し難い発言までおこなってきたのです。解雇事由とされた事実はいったい何なのか。体調不良を理由にした遅刻が多いなど、理由にもならない理由です。定時の出勤時刻などおかまいなしに社長よりも早く出社しろと労働者に強要してくるような会社のあり方こそ問題です。それに従わないM組合員に対する報復的な解雇攻撃なのです。
この解雇攻撃は、追い詰められた会社側の危機の現れです。さらに追い詰め、解雇を撤回させよう!

2014/04/01

ブラック企業=サンナビの解雇を撤回させたぞ!


ブラック企業=サンナビの解雇攻撃

解雇撤回勝ち取ったぞ!

青年労働者はユニオンに入って闘おう!

団結して闘えば勝てる!

 広島連帯ユニオンはブラック企業との闘いにおいて決定的な勝利を切り開いた!(株)サンナビによる F 組合員に対する解雇攻撃(2月28日)に対し、広島連帯ユニオンは総力で反撃し社長から「解雇予告通知」の取り下げを約束させた! やった!解雇撤回させる勝利だ!
 社長は撤回にあたっての様々な条件をつけてきており、まだ油断できないが、いったん出した解雇予告通知を組合の闘いで取り下げさせたことは決定的勝利だ。
 ブラック企業のもとで働かされている全ての労働者の皆さん! ユニオンに加入して闘えば勝てる! 職場の現実も社会のあり方も変えられる! いまこそ合同・一般労組全国協加盟のたたかうユニオンに加入して闘おう!

退職強要にユニオンで反撃したら解雇

 F さんは2009年に会社側から解雇を示唆され、ユニオンに加入。会社側の不当配転と賃下げに対して労働委員会闘争も闘って全面撤回させた(2010年)。その後も F さんは広島連帯ユニオンの若き現場活動家として地域の青年労働者とともに闘ってきた。
 会社側は昨年末から F 組合員に対して様々な難癖をつけて、退職強要を行ってきたが F さんはこれに対して敢然と対決してきた。1月20日には「退職していただきます」という社長と社労士に対して「お断りします」とはっきりと通告。2月26日にはユニオンと高陽第一診療所労組など地域の共闘の仲間とともに退職強要に対する抗議闘争に決起し、社長と社労士に断固たる抗議を叩き付けたのだ。
 この闘いに追いつめられた社長はデタラメな根拠を並べて2月28日、「3月31日をもって解雇する」という解雇予告通知を出してきたのだ。

安倍政権の 「解雇自由」 攻撃の先取り

 今回の解雇攻撃に対して広島連帯ユニオンは第一にこの攻撃は何よりも、労働者に対する生活破壊、命と未来を奪うものであり断じて認められないと闘った。F 組合員は団交の席で「これは殺人だ。命と健康に対するテロだ」と激しく弾劾した。
 第二に、この攻撃は安倍政権の進めようとしている解雇自由の攻撃の先取りであるということだ。
 安倍政権は資本家階級と一体となって労働者階級に対して、民営化・外注化=10割非正規化、超長時間労働・過労死、賃下げと解雇の全面的な攻撃をしかけている。そのikkanとして「解雇規制の撤廃」と称して正社員であっても自由に解雇できる法体制を作ろうとしている。そして法制定を待たず実際にも日本中でそうした解雇が行われている。
 今回の解雇攻撃はこうした安倍政権と資本家階級がやろうとしている「解雇自由化」の攻撃の一貫だ。このような解雇を既成事実として許してしまうなら、労働者は資本の思うがままに解雇され使い捨てにされてしまう。
 実際にもいま、ブラック企業のもとでこのような形で退職強要、解雇に追い込まれ、泣き寝入りを強制されている労働者がどれだけいるか。私たちは社会全体に蔓延するブラック企業との対決として、安倍の解雇自由の攻撃を許さないものとして今回の解雇撤回闘争を闘った。
 第三に、何よりもこの攻撃はFさんがユニオンの組合員であることを理由とした組合敵視の攻撃である。解雇理由の一つである「職場の統制を妨げ、車内秩序を乱している」とはまさにFさんが2009年のユニオン加入以来職場で原則的に闘い続けてきたことに対する敵視に他ならない。

団交の貫徹、解雇撤回の勝利

 ユニオンは組織の総力を挙げて「解雇撤回」を掲げて闘い抜いた。12日には団体交渉を行い、上記2点を中心に社長と社労士を徹底追及しました。団交はその場では決裂に終わりましたが、裁判も含めて組織の総力で闘うというユニオンの警告に対して社長は恐れをなし、翌日には組合と本人に対して「解雇予告通知は取り下げます」と約束させた。
 組合破壊の解雇攻撃に対し、「生きさせろ」「解雇自由を許さない」という路線のもと組合の総力で闘った勝ち取った勝利だ。
 労働者は団結して闘えば勝てる。国鉄解雇撤回闘争もついに裁判所に「不当な解雇」と認めさせた! ブラック企業、サービス残業、過労死・・・。全て労働者が闘わないことを前提に成り立っているに過ぎない。労働者は団結して闘おう! 14春闘に勝利しよう!