2016/12/24

違法な賃金カットを直ちに止めろ|草津病院支部

12・16団体交渉報告

評価シート提出拒否者への違法な賃金カットを直ちに止めろ!

『医療の現場』No.112
2016.12.14
草津病院支部

 草津病院で働く仲間のみなさん!
 組合は、去る12月16日、草津病院経営(更生会)と団体交渉(団交)を行いました。団交では、経営のあまりにもふざけきった対応と態度、見解に怒りが爆発しました。組合は、人を駒のように扱う新自由主義経営のあり方と真正面から対峙し、一歩も引くことなく弾劾し、怒りを叩きつけて団結を固めました。
 改めて草津病院経営が、骨の髄から「命より金」の新自由主義であり、生きている労働者の生活を顧みない"金の亡者"だということが明らかになりました。

◆シフトが組めない問題は人員不足が原因だ

 1病棟で年末年始のシフトが組めず、くじ引きになった件で、組合はその原因が人員不足にあると指摘しました。
 組合の人員不足の見解に対して平田総務部長は「1棟では、施設基準の2割増の人員を配置しています。どこが不足ですか?」と非正規もすべて正規に「常勤換算」して、フルタイム労働者の数字上の「人数」は充足していると回答しました。
 経営側は、施設基準で適正なら現場に問題はない、人員は足りていると強弁しました。しかし、実際に病棟を始め病院全体で業務過多-過重労働が蔓延しているいう現実は見据えません。「すべて問題なし」と日々、強労働を労働者に強要している現実をごまかしていることが団交の中で浮き彫りになりました。

◆施設基準は安全の目安ではない

 「基準」等というものは、行政が資本の都合がいいように自由に改訂しています。安全衛生法の放射線被曝限度などは、3・11フクシマ以後は数値を引き上げています。まさに基準は国や経営が勝手に決めるものであり、現場の労働者に取っては安全の目安ですらない状況です。平田事務部長は「シフトはみんなで決めているし、決めればいいことです」などと何か"民主的"に決めているかのように言いましたが、実態はシフトが破綻した場合、管理職が強力に説得して入れるか、「穴は開けられない」という現場の労働者の誇りを悪用した"自主的就労"でしかありません。人事考課制度とスキル・職種で分断された草津病院で、民主的にシフトを決めるなどあり得ないし不可能です。経営側は本当に現場が解っていません。

◆「広島県労働委員会命令は間違い」と強弁

 評価制度2段階引き下げは不当労働行為であると認定した県労働委員会命令についても全く許し難い見解を持ち出してきましたが、組合は絶対に許さず闘い抜きます。
 以下はそのやりとりの要旨です。
【組合】11月29日交付の広島県労働委員会命令に、どう受け止め、対処するのか。
【経営】県労働委員会命令を不服として、先週までに中央労働委員会(中労委)に再審査の申立を行ったところ。 
【組合】それでは、命令は中労委での結論が出るまでは生きている、その間、経営は就労規則の改廃や不利益の回復については、どう対処するのか
【経営】県労委命令は確定ではない。何ら決まったことはない。中労委の判断やその後の結果待ちということだ。
【組合】命令は、評価2段階引き下げは不当労働行為だと断じている。違法=犯罪だということではないか。
【経営】県労働委員会命令は人事考課制度は問題ないと判断している。
【組合】不当労働行為とは労働組合法違反ということで、弁護士なら判るのではないのか
【経営】不法や違法ではない。これは県労働委員会の「不適法」ということだ。
【組合】「不適法」とは、どういう意味か
【経営】この場合、県労委が法(労働組合法)を適用することを誤っている状況ということだ。違法行為には当たらないし、県労委が間違っている。
【組合】県労委という県の労働行政の機関が正式な手続きを行い出した命令だ。第3者の公平な判断ではないのか。
【経営】不服だから中労委に再審査を申し立てた。
【組合】経営の言い分は、全く間違った解釈であり、労働委員会制度軽視-否定の論理だ。これは認められない。現に組合員が、経営の組合つぶしと評価シート提出拒否闘争への報復で大変な不利益を被ってきた。この現実を見よ!今すぐ原状を回復することを要求する!

◆反撃の時は来た!

 現場の労働者が必ず起ちあがると信じて不屈に闘い抜くことです。人事考課制度反対の評価シート提出拒否闘争が現場労働者に拡がることを恐れた経営側による組合つぶしは、団結して闘えば、ハネ返せることを、今回、組合は身をもって示したのです。
 反撃の時は来ました!この攻撃を根底から覆すチャンスがきています。
 働く仲間のみなさん!決着は、組合が職場闘争によって着ける!ということです。草津病院経営は、組合員への違法な賞与・賃金の減額を今すぐやめろ!減額分を支払え!ただちに組合つぶしの人事考課制度を撤廃せよ、を掲げて断固、闘いを進めます。ともに闘おう!

【組合員の声】

評価シートの提出を拒否したら評価が2段階下げられ、賞与が減額されることは判っていました。だから覚悟して拒否してきました。しかし、組合が拒否した後から、評価が2回続けてDになれば基本給をカットするというのを決めたのは卑劣で、汚いやり口です。怒りが湧いてきます。病棟では、みんなが誇りを持って精一杯、働いているから業務が回っています。この仕事を経営が勝手に評価することなど、認めたくありません。絶対反対です。これからも闘い続けます。

2016/12/15

安全に働ける人員を配置せよ|草津病院支部

安全に働ける人員を配置せよ
人員不足が原因で職場が回らない!

『医療の現場』No.111
草津病院支部
2016.12.15

◆「施設基準」の配置では、人員が足りない

 1 病棟で問題になった勤務のシフト問題の原因は人員不足にあります。この人員不足が過重労働に直結して、今は病院全体の問題となっています。勤務シフト問題の核心は、その"決め方"にあるのではありません。経営側は、人員不足が深刻な状況にあるにもかかわらず、「施設基準は満たしている」ことを理由に、人員不足で休むに休めない現実まで無かったことにしようとしています。しかし、現実は危機的な過重労働の状況です。「現場が回らない、休めない、安全に働けない」と現場で仕事を担う労働者が実感するならば、それこそが正しい感覚であり、今の「規則」や「基準」の決め方が本当に現場から隔たってしまっているということです。

◆「1 人夜勤」でも安全なのか

 全国の介護施設で広がっている「1 人夜勤」は合法かも知れませんが安全ではありません。なぜなら、現実に事件や事故が多発し大問題になっているからです。西区古江の転落死亡事故でも、経営者の(有)美泉は、当日夜勤に入っていた介護労働者の竹川さんに一切の責任をおしつけ、経営・警察・司法が一体となって、彼を「保護責任者遺棄致死罪」にして刑務所に閉じこめています。医療・福祉施設での事故の責任は個人にはありません。責任は、まず経営者が取るべきです。

◆金もうけと安全は相容れない

 安倍政権は、私たち労働者の切実な思いを何一つ聞き届けず、消費増税や年金支給額切り下げなど社会保障を切り捨てる、という1%以下の富裕層のための政治をしています。政府は『成長戦略』の下、医療・福祉を「金もうけの道具」にしています。この政策から安全に働ける職場に対する責任など生まれてくるはずもありません。
 実際に腐り果てた国会で決まることは、労働者に"百害あって一利なし"です。現に草津病院の経営側も金もうけのことしか頭にありません。「安全に」とは言いながらも、金もうけができない病院は、金融資本にとって「価値がない」ということなのです。ひとたび事故が起これば、病院の評判が下がって顧客(患者)が離れて収益減となるから、事故が起きないように手をうっておけ、という意識しかありません。

◆団結して職場から声をあげよう

 政府や資本家の施策に従っていれば、何とか生きられた時代は終わりました。今や財界と政府は、行き詰まった経済を戦争によって乗り切る決断をしました。つまり私たち労働者民衆の命を使い捨てにしてでも、自らの金もうけのシステムを生き延びさせようとしています。そのために『働き方改革』が推し進められているのです。
 「闘わなければ生きられない」「政府や会社・資本家に殺される」時代に入っています。
 韓国をはじめ世界の労働者が続々と起ちあがっているのは、この事実を根底から掴みはじめているからです。まさに根本からの革命が始まりました。
 国の基準が、現場の実情に合っていないのなら、現場から声をあげていかなければなりません。そうでなければ本当に事故や事件が発生するし現に多発しています。事故や事件が起こってからでは遅いのです。起こる前に声をあげよう!安全に働ける職場、誇りをもてる仕事を、私たち労働者の手に取り戻しましょう!

◆労働組合には職場を回す力がある!

 現場を回すのに経営者は要りません。労働者の団結した力があれば労働組合が職場を運営することはできます。現場の一人ひとりの労働者こそが職場の主人公です。
 本来、安全に働ける人員やシフト、休養のあり方を熟知しているのは私たち現場で働く仲間です。経営が人員配置に責任をとらないなら、私たちに任せろ!ということです。
 今こそ、労働組合に加入して命より金儲けの経営側に奪われている安全に働ける職場と誇りある仕事を奪い返そう!

  ◆闘いのスローガン◆ 
★評価シート提出拒否を貫く組合員への評価2段階引き下げは不当労働行為で違法!不当な賞与大幅カット・賃下げを今すぐやめろ!
★草津病院経営は違法に減額した賞与・賃金を支払え!組合員の原状回復を行え!
★団結と安全を壊す人事考課制度絶対反対!人事考課制度を廃止しろ!
★真保支部書記長の解雇を撤回し、再雇用せよ!
★"命より金もうけ"の病棟大再編ー救急病院化絶対反対!
★外注化反対・非正規職撤廃!ケアワーカーの非正規職化を許すな!
★欠員不補充による過重労働をなくせ!安全に働ける人員を配置せよ!

賞与・賃金の減額をやめろ!|草津病院支部


賞与・賃金の減額をやめろ!ただちに原状回復を
評価2段階引き下げは違法!

『医療の現場』No.110
草津病院支部
2015.12.15

◆評価2段階引き下げは不当労働行為=犯罪だ!

 草津病院で働く仲間のみなさん!おつかれさまです。
 すでに『医療の現場』№109で報告したように、組合は広島県労働委員会で画期的な大勝利を勝ちとりました。
 11・29県労委命令では、明確に草津病院の人事考課表(評価シート)等の提出拒否者に対する人事考課規程による「評価2段階引き下げ」が、労働組合法違反(不当労働行為)であると確認されました。不当労働行為とは、労働者の団結権を侵害する犯罪です。

◆違法に引き去った賞与・賃金を支払え!

 これは真保支部書記長の再雇用拒否のことだけではありません。現在も人事考課制度に反対して不屈に評価シート提出拒否で闘い抜く組合員に対し不当にも賞与・賃金カットを継続している経営側の「報復」も違法であると判断しているのです。
 経営側は、ただちに賞与・賃金カットを止めて、12 月支給の今冬の賞与を含め、不当・違法に引き去った賞与・賃金を支払え!不利益を受けた組合員の原状回復を行え!職場の団結した力で病院の安全を損なう組合つぶしの人事考課制度を今すぐ廃止させよう!

◆組合つぶしの人事考課制度は破綻した

 草津病院経営は評価シート提出拒否を組合方針で行っていることを知っていました。その上で懲罰として評価2段階引き下げを決定した臨時経営会議のやり方を、県労委は違法であると断を下しました。また、人事考課制度に反対して闘う組合をつぶす目的で、あえて就業規則にある既存の懲戒手続は取りませんでした。
 そして代わりに、新たに人事考課と賞与・賃金の支給に連動させて、評価2段階切り下げによる甚大な経済的実損を組合員に課してきました。
 草津病院経営は、組合の人事考課制度反対の闘いが職員全体に広がり、制度そのものが崩壊しかねないということに驚愕しました。
 そして何よりも組合の闘いが、病棟をはじめ各職場に浸透して、職場の安全を取り戻し労働者の誇りを奪い返す闘いが巻き起こるのではないかと恐怖したのです。それを防ぐために経営側は違法行為に踏み切ったのです。

◆団結する組合には力がある

 今回の県労委命令で、どれほど経営側が労働組合の闘いを恐れ、排除しようとしているのかが明らかにされました。逆にいえば組合の10年にわたる不屈の闘いに経営側が追い詰められているということです。勤続10年を越えて不当な基本給の等級降格により「初任給」並みの賃金にされても、誇りをもって働く組合員の底力が経営側の違法を暴いています。
 今こそ、草津病院で働くすべての仲間は、組合に結集して『生きさせろ!』の声をあげて、労働者の誇りと職場の労働を私たち自身の手に奪い返していこうではありませんか!病棟大再編・救急病院化や人員不足にともなう過重労働を私たちの手でなくしていきましょう!

◆12・16団交へ!安全な職場をとりもどそう

 来る12月16日の経営側と組合の団体交渉(団交)は、その始まりです。ともに団結して闘い、安全に働ける職場を取り戻しましょう!2017年も、草津病院支部は労働組合として現場の労働者の立場に立って闘います!

広島県労働委員会 広労委 平成27年(不)第5号事件
『命令書』(理由 第4 当委員会の判断 1-(2)-ウ)より引用

●法人(更生会)は、本件臨時経営会議において、人事考課表の提出拒否は、人事考課制度を根本的に否定するものであり、提出拒否を看過すると事業経営に与える影響が甚大であること、今後同様の行為をくり返したり、安易に追随する職員を出さないためにも厳しい判断を下さざるを得ないとして、提出を拒否する職員については、考課者による評価から2段階引き下げることを決定した。
●(本件臨時経営会議では)出席者は、提出を拒否した職員が組合員のみであること及び組合の方針に基づいて提出を拒否していることは認識していた。
●法人は、提出を拒否した職員が組合員のみであり、その理由が組合活動であることを認識した上で、就業規則所定の懲戒手続によらず、厳罰に処するということのみを意図して本件臨時経営会議を運営したものというほかなく、このことは賞与規定の人事考課の枠組みのなかで本件2段階引下げの制度を設けることにより、提出を拒否した組合員に不利益を課そうとしたものといわざるを得ない。

2016/12/14

「二度と不当労働行為はしません」 の謝罪文勝ち取る!|山陽測器

「二度と不当労働行為はしません」の謝罪文勝ち取る!

 前回のビラでもお伝えした通り、先月、2014年に山陽測器がM組合員に対して行なった黒田部長の面談とボーナスカットが不当労働行為として裁判で確定し、減額分の支払い命令が確定しました。この決定に基づき、会社側から減額分の賃金が支払われ、「謝罪文」が送付されてきました。(下の写真)
 一体この謝罪文はなんでしょうか! これが「謝罪」と言えると思っているのでしょうか!
 何がどう間違っていて、何に対して謝罪しているのか全く書かれていません。 

不当労働行為は憲法を侵害する犯罪行為

 不当労働行為とは憲法28条に規定された労働者の団結権を侵害する行為であり、犯罪行為です。
 会社が行なったことは、不当な退職強要に対して、ユニオンに加入して闘おうとしたMさんにユニオンからの離反を狙って面談し、それでも彼女が組合に残って退職強要をやめるよう主張すれば団交の場で解雇を宣告し、そしてその後再度の団交で解雇を撤回させると、今度は一方的に決算賞与を減額するということをやったのです。それら一連の行為が不当労働行為と認定されたのです。
 会社は解雇を撤回した後、そのことを全く反省せず、労働委員会の場でも「解雇の証拠が不十分だから撤回した」と主張し、挙句には昨年10月、労働委員会で組合側勝利の命令が出ると、M組合員の即日解雇を強行したのです。
 会社は、「二度とこのような不当労働行為を繰り返さない」というのなら、直ちに解雇を撤回しなければなりません。

労働者の勝利が拡大

 山陽測器の労働委員会での勝利に続き、広島連帯ユニオン草津病院支部でも労働委員会での勝利命令を勝ち取りました。不当な人事評価によって60歳定年後の再雇用を拒否したことは不当労働行為との勝利決定です。ユニオンの団結と闘いが労働者の権利を取り戻す前進を切り開いています。

韓国の闘いは労働者が世界を変える時代の始まり

 韓国のパククネ政権に対する大デモの中心には労働組合の闘いがあります。11月30日には「全てを止めるゼネスト」として全国で労働組合が立ち上がり、12月3日には全国で232万人がデモに立ち上がりました。9日には弾劾決議が可決されましたが、「財閥の支配を解体するまで闘う」と一層闘いが大きくなっています。
 この巨大な闘いの背景には、民営化・非正規化、競争原理の新自由主義によって、人間らしく生きることができない社会になっていることへの怒りがあります。それは日本でも世界中どこでも同じです。ついに新自由主義の崩壊に対して、労働組合が先頭に立って根本から変革していく闘いが始まりました。
 全ての労働者の皆さん! 共に団結して、職場と社会のあり方を変えていこうではありませんか。

2016年12月14日発行

2016/12/12

差別賃上げ絶対反対!!一律50円アップを!!|広大生協労組

最低賃金アップにともなう準職員の賃金改定

差別賃上げ絶対反対!! 一律50円アップを!!

広大生協労組機関紙『団結』No.238
2016年12月12日

 10月の最低賃金アップにともなう準職員規程改定について、一律50円アップを求めて交渉して行きます。準職員Bで初任給が50円の一方で長年勤めた人が30円アップ、準職員Aにいたっては5円から10円しか上げないという、差別的な対応は絶対許せません。
 2010年に準職員Bの初任給が最低賃金を下回る事態になって以来、広大生協の準職員は低賃金に押さえ込まれる状態が続いています。その結果新規募集しても人が集まらないことが常態化してきました。そもそもこの低賃金こそが問題であり、職業病労災が起きるほどの労働強化とセットで、労働者から搾り取っているのではありませんか。
 一方で長年勤めた人ほど賃上げ額をおさえ、長期にわたって経験を蓄積しながら職場を回してきた労働者を否定するような賃金構造に変えられてきています。準職員を1年更新の非正規職というやり方で無理やり低賃金におさえてきたのに、まるで正規と準職員では身分が違うようなやり方です。
 「一律50円アップ」は、理事会によって強制されているこうした現実を、正規ー非正規を問わず皆が力を合わせて変えていく第一歩にしましょう。「賃金改定はもう実施されているのに変えることができるのか?」という声があります。しかし、本来は十分に協議する時間をもうけて、合意の上で実施すべきことです。時間的な余裕もない状態で提案し、既成事実として押し付けるやり方は大問題です。これまで何度も改善を求めてきたのに反省は口先だけ、全く改善されていません。
 すでに理事会案で実施されていますが、皆の力を合わせれば変えることは可能です。理事会との交渉には皆さんもぜひ参加してください。



 上のグラフは、最低賃金と広大生協の時給のアップ額を比較したものです。2010年に一時金を廃止し、その分だけ時給をアップしたときから4年間賃上げがなく、どんどん最低賃金に近づいていきました。そして、一時金65円/時を廃止して時給760円になった準職員B(事務・供給職)の時給も、昨年ついに最低賃金を下回る事態になりました。
 ところが、理事会は「賃金カーブは維持する」と2010年の時点では言っていたのに、昨年は準職員Aは賃上げなし、今年は号俸によって格差をつけ準職員B初任給と準職員A9号俸では45円もの格差をつけてきたのです。
 どこまでも準職員の賃金を最低賃金ギリギリに押さえ込もうというわけです。こんな賃金改訂は絶対に認めるわけにはいきません!

2016/12/01

評価制度は不当労働行為=県労委命令|草津病院支部


『医療の現場』 No.109 
草津病院支部 【2016/12/1】

真保支部書記長の定年再雇用拒否を不当労働行為と認定いますぐ解雇を撤回し再雇用せよ!

人事考課表提出拒否は正当な組合活動!団結・安全を壊す人事評価制度絶対反対!

 草津病院で働く、すべての仲間のみなさん!
 11月29日、広島県労働委員会が、更生会 草津病院の真保支部書記長に対する定年再雇用拒否は、労働組合の正当な活動に対する「不当労働行為であることを確認する」という『命令書』を交付しました。【下の11/30 中国新聞 参照】
 組合は、更生会 草津病院に対して、県労委命令に則って、直ちに真保支部書記長を再雇用することを求めます!組合は、団結を壊して安全を損なう人事考課制度絶対反対の闘いを堅い団結で粘り強く取り組んできました。組合を嫌悪し排除するもくろみ、人事考課表提出拒否に対する評価2段階引き下げによる不利益(賃金大幅カット)にも屈することなく原則的に闘い抜いてきました。職場の仲間を信じて団結を拠り所に闘えば勝てるのです!組合に入って安全に働ける職場をとり戻そう!



◆広島連帯ユニオン草津病院支部スローガン◆

★真保支部書記長の解雇を撤回せよ!
★人事考課表の提出拒否を貫く組合員への評価2段階引き下げは不当労働行為だ!経営側による組合つぶしを直ちにやめろ!
★不当労働行為による賃下げ・一時金大幅カットを今すぐやめろ!
★現場の団結と安全を壊す人事考課制度絶対反対!人事考課制度はいらない!
★"命より金もうけ"の病棟大再編ー大合理化絶対反対!
★外注化反対・非正規職撤廃!ケアワーカーの非正規化許すな!
★欠員不補充による過重労働をなくせ!安全に働ける人員を配置せよ!

■真保(熊谷)修一広島連帯ユニオン草津病院支部書記長 定年再雇用拒否事件での広島県労働委員会命令(要旨)

2016年11月29日
【主文】
1. 被申立人医療法人社団更生会が、人事考課表を提出しなかった職員の人事評価を考課者による評価から2段階引き下げる人事考課規程の規定に基づき、申立人広島連帯ユニオンの組合員 熊谷修一の平成26 年度上期及び下期の評価を引き下げてDとし、この評価を定年退職後の再雇用基準に適用し、同組合員が再雇用基準を満たしていないとして同組合員の再雇用を拒否したことは、労働組合法第7条 第1号に該当する不当労働行為であることを確認する。
2. 申立人広島連帯ユニオンのその余の申立てを棄却する。
(理由)
本件2段階引下げ前の同組合員の評価が再雇用を満すB以上であると認めるに足る疎明はなく同組合員の評価は本件再雇用基準を満していたと認めることはできない。
このため、正常な集団的労使関係秩序を構築、確保するという観点から、本件不当労働行為に関する法人の責任を明確にし、今後の労使関係の運営において考慮させるために、救済方法としては、主文第1 項のとおり命じるとともに、その余の請求を棄却することとする。

2016/11/30

11.30韓国民衆ゼネスト連帯行動に参加


 11月30日、韓国民主労総がパククネ打倒のゼネストに突入しました。日本でも全国各地でゼネストに連帯する行動が取り組まれ、広島市でも午後6時半から30人が原爆ドーム前に集まり、「韓国民衆ゼネスト連帯行動」を行いました。中国地方では岡山市、四国の松山市、徳島市などでも動労西日本、地域の合同労組、交流センターなどがゼネスト連帯の街頭宣伝活動を一斉に行いました。広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長の司会で始まった集会では、高陽第一診療所労組の矢田三恵書記長が基調提起を行い、動労西日本の岡崎昭夫執行委員、婦人民主クラブ広島支部の大江厚子さん、広大学生自治会の森田寛隆委員長らが、パククネ打倒の韓国のゼネスト・革命に連帯し、日韓軍事情報協定粉砕、朝鮮戦争阻止、安倍打倒へ闘う決意を述べました。午後7時過ぎ、ソウルでの青瓦台へのデモと心を一つにして市内デモに出発しました。民主労総ゼネストに連帯する広島で唯一の階級的労働組合勢力の国際連帯デモに多くの市民が注目し、デモに合流した若者は「熱い気持ちが伝わってくるデモでした」と感想を述べてくれました。

直ちに解雇を撤回せよ!今月も山陽測器で社前闘争

2015年の不当労働行為が確定!
直ちに解雇を撤回せよ!!

 山陽測器ではたらく仲間のみなさん!M組合員が不当な解雇をされて一年が過ぎました。ユニオンとM組合員は団結を固め、解雇の不当性を訴えて労働委員会や裁判の闘いを断固として続けています。私たちの闘いは正義であり、社長を完全に追い詰めています。

2015年10月2日に広島県労働委員会から出された命令が確定!

 2015年10月に広島県労働委員会から出された不当労働行為の命令が確定することになりました。組合員通知の日に行なわれた黒田部長によるM組合員との面談は「組合からの離反を狙った不当労働行為」である。2014年の解雇撤回後に減額された決算賞与は「組合活動を理由としたものであり不当労働行為」であるということが確定したのです。会社は謝罪文を組合に交付しなければなりません。また、決算賞与で減額した額を11月25日にM組合員に支払いました。
 不法不当なM組合員の解雇は直ちに撤回されなければなりません。山陽測器は直ちにM組合員の解雇を撤回せよ!

山陽測器の闘いはパククネ打倒の韓国の闘いとひとつ

 山陽測器のこの一年の闘いは、新な闘いを切り開いています。ユニオンのホームページの山陽測器の闘いを見て、勇気つけられた労働者が新な闘いに決起する事態が生れています。
 山陽測器のような一見「小さく見える」闘いが無数に集まり、それがひとつの大きな力になっていきます。韓国で現在闘われているパククネ打倒の百万人以上の決起も、山陽測器のような闘いが無数に集ってひとつの大きな力になっているのです。山陽測器の闘いは、日本全国の闘い、韓国の闘いをはじめとした世界の闘いとひとつなのです。

山陽測器で新な事態が発生

 「パワハラによって緊急入院まで余儀なくされ、現在休職している社員がいる」との情報がユニオンに寄せられています。詳細について、現段階では明かに出来ませんが、山陽測器で働く皆さんは当然お分りになると思います。
 私たちは、M組合員の解雇の争いの中で、M組合員に対するパワハラを追求しました。会社は労働委員会の答弁書の中で「本件を期に、よりよい会社になろうと改めて決意し、団体交渉において指摘されたパワハラ等対策についても、既に対応を行っている。」と答えています。しかしこれが完全に口先だけであったということが今回改めてはっきりしたのではないでしょうか?
 現状のままでは今後も犠牲者が増え続けます。共に闘おうではありませんか!


2016/11/27

11.27高槻・植木団地追い出し阻止闘争に参加


 11月27日、高槻・植木団地追い出し阻止闘争に参加しました。雨のため、会場を植木団地事務所の2階に移して、植木団地追い出し阻止2周年の集会が開かれました。全国水平同盟杉並支部や動労西日本をはじめ全国から闘う労働組合が結集しました。広島からも解放共闘に結集するユニオンや交流センターの仲間4人で参加しました。解放共闘議長だった富村寛久さんの遺影も持参しました。

 集会の後、おりからの雨にも負けずに冨寿栄団地(解放住宅)までデモしました。


2016/11/26

戦争政策のマイナンバー制度に反対しよう!|高陽第一診療所労組


『きょうちくとう』127号(2016年11月26日)
高陽第一診療所労働組合

●戦争絶対反対の団結でマイナンバー制を粉砕しよう!

労組はマイナンバー提出に対して以下のように考え、理事会に要望しました。
 マイナンバー制はあらゆる個人情報を国家が一元管理する総背番号制の制度であり、労働者・ 住民の支配と徴税の徹底、戦争動員、徴兵制の道具となるものです。安倍政権の改憲・戦争攻撃 と一体であり、「税と社会保障の一体改革」として社会保障解体の攻撃でもあると考えます。
 労組として絶対反対し、提出しない方針です。
 提出しないことでのあらゆる不利益が職員に及ばないよう、事業所としての努力を求めます。
 マイナンバー制度の廃止まで、労組はたたかいます。
                2016年10月21日
理事会から出された、マイナンバー提出を求める文書には、「反対」だけど、吉田院長が弾圧されたら職員もその家族も大変だと訴え、「吉田院長と理事会を守るために職員は従え」という文書であり「脅し」そのものです。「戦争反対」と言いながら「赤紙が来たら従うのか?」ということです。
 昨年、戦争法案の強行採決に対して20万人の労働者と学生が国会前に決起し反対を訴えました。反対の声が大きいほど罰則も適用できなくなります。実際に「現代の赤紙」と言われる「裁判員制度」は辞退や拒否には正当な理由がなければ罰則を設けていますが、反対の声が大きく、あまりにも多くの人が拒否をしていることに罰則適用が出来ない状態になっています。
 私たち労働者は誰も戦争を望んではいません、平和で自由な社会を求めています。安倍政権は国際的には、戦争法強行、自衛隊の駆けつけ警護の開始と、戦争にいつでも参加できるようにし、国内的にはマイナンバー制度を強制し、国民を管理統制することで戦争動員しようとしています。戦争動員は、実際には職場への業務命令として罰則をもって、強制されていきます。職場から、マイナンバー制度絶対反対の声を上げていきましょう!
 理事会は語り継ぐ集いの中で「野党共闘に未来がある」と打ち出しました。共産党と同じく「自国を守る戦争」なら協力していく道です。今問われているのは、戦争絶対反対でたたかう職場・地域の団結です。安倍政権、社会保障解体の医療・介護制度をひっくり返し、私たち労働者・民衆が社会を取り戻しましょう。組合に入って戦争絶対反対の声を職場から上げていきましょう!
 韓国のパククネ打倒のたたかいとともに、労働者・民衆の国際連帯で朝鮮戦争とめよう!

●韓国の労働者民衆とともにたたかった126万人!行動
    朝鮮戦争が始まる前に、国際連帯で止めよう!

韓国では、朝鮮戦争と労働法制の改悪に突き進んでいるパククネ政権打倒と、126万人とも言われる労働者が労働組合を先頭に毎週闘いを大きく拡大しています。12~14日には、日本からの動労千葉訪韓団の一員として、総決起大会・デモをともにたたかいました。(仕事面での協力、ありがとうございました。)
 12日は民主労総の労働者大会がまず、14時からソウル市庁舎前の広場で行われましたが、会場に入りきれない労働者・労働組合の結集です。それが夕方にかけてどんどん膨れ上がり、デモに出る頃には車は全く通れず、どこの通りも人で埋め尽くされました。大学生・高校生と思われるデモ隊、家族連れ、日本から来ているとわかると「ありがとう!」と大歓迎。私たちも「トゥジェン!(闘争)」「ファイティン」と握手やハイタッチ。「パククネルン、テイジンナラ!(パククネは退陣せよ!)」「安倍テイジン(退陣)!」と声をあげ、デモしました。ともにその場にいられたこと、とても大きな力を感じました。 13・14日と、2014年にあったセウォル号事故の遺族の座り込みテント、日本大使館前の「軍隊慰安婦」とともに日韓の政府の責任追及している「平和の少女像」を守る大学生の座り込みテント、公共運輸労組(鉄道・建設・病院などの労組)のテント、東洋セメント・旭硝子など日本の民間企業と解雇撤回・非正規撤廃をたたかう座り込みテントなど訪問し、激励、交流しました。
「民族が違う、韓国人は激しい、食べ物が違う。」いろいろな意見がありますが、私は「韓国人、日本人の違いはない。」人として労働者として生きるために、自分と家族と、そして世界の人々すべてが幸せになるために、行動することで世の中を変えていけるという強い思いを持てるかどうかだと思います。
 日本では連合・全労連など規制の労働組合が労働者・民衆の力を信頼せず、デモ・ストライキを呼びかけていません。日本でも、労働者民衆に正義と力がある。団結しようと呼びかけていきたいと思います。
 11月6日東京日比谷労働者総決起集会には労組から参加、韓国と一体で国際共同行動としてとりくみました。11月23日には、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA) 締結で、
一気に米・日本・韓国の朝鮮戦争体制が作られています。民主労総は11月30日、民衆ゼネストを呼びかけています。パククネ打倒まで、安倍打倒までともにたたかいましょう!(矢田)

民主労総ソウル本部の方と

2016/11/12

11.6東京ー11.12ソウル・日韓共同行動を闘いぬいた!

労働者の団結と国際連帯の力で歴史を塗り変えよう!

 ソウルで開催された11.12民衆総決起闘争は、パククネ打倒にむけて100万人をはるかに超える人々が参加し、大統領府へ向かう光化門前の道路を埋め尽くしました。民主労総はソウル市庁舎前広場で労働者大会を開催し、その中軸を担いました。民主労総はハンサンギュン委員長のもと昨年からゼネスト闘争を積み重ね、労働改悪による労働組合絶滅攻撃に組織の存亡をかけて立ち上がっています。11月30日からは、全面的なゼネストでパククネを打倒しようとしています。広島から11.12民衆総決起闘争に参加した仲間は、その感動をもちかえって自分の職場・地域・学園で闘う意欲に燃えています。
 私たちは、「始まる前に戦争をとめよう!」という呼びかけに応え、11.6東京日比谷ー11.12ソウルを結ぶ日韓共同行動を全力で闘いました。2回にわたる11月集会実行委員会と10.1広島労働者集会をおこない、ユニオンの定期大会や高陽第一診療所労組と広大生協労組の定期大会を積み重ね、職場の闘いと一体で闘いました。11.5国際連帯集会では、在日の組合員が感動的な発言をおこないました(ユニオンブログに掲載)。青年労働者自身が参加を組織し新たな組織拡大も実現しています。
 国鉄分割民営化以来の労組破壊と闘い抜いてきた動労千葉労働運動に、韓国の労働者からも熱いまなざしが向けられています。8.6ヒロシマ大行動に参加した城西工団労組の仲間も、11.6に参加した鉄道労組のイジェシクさんも同じではないかと思います。10.1テグ訪問も、国際連帯でお互いの闘いを前進させるものとなりました。広島連帯ユニオンのたたかいは、動労千葉 の闘いをあらゆる職場に拡大して行くことにあります。ここ数年テグとの国際連帯を模索し苦闘してきましたが、動労西日本の闘いを自身の闘いとして闘い、国鉄闘争を基軸にすえることで、同時に国際連帯も前進することをつかんできました。また、8.6ヒロシマ大行動をユニオンが牽引することによって、労働者だけでなくあらゆる民衆との団結が固まってきました。
 求められているのは、最も分断され団結を奪われている青年 労 働者や非正規労働者がユニオンの先頭に立つような運動に変革して行くことです。新自由主義のもとでバラバラに分断された青年労働者・非正規労働者の中に団結を取り戻す闘いとして、解雇撤回闘争や三大拠点建設を闘ってきました。11月日韓共同行動はその到達点であり、日本の労働者こそが東アジアから始まる世界革命を前進させる決定的な鍵をにぎっていることがハッキリしました。
 新自由主義が崩壊し、朝鮮戦争の切迫=世界核戦争が現実になる中、ついに世界革命への道がこじ開けられようとしています。日米韓の資本家とその政府は、この革命を圧殺するためにも日韓GSOMIA締結、駆け付け警護など戦争への衝動を募らせています。日本での闘いがいよいよ決定的になりました。トランプ大統領誕生は全米でデモを巻き起こし、全世界が激動情勢です。さらなる飛躍、組織拡大にむけて、安倍政権の労働法大改悪=働き方改革と全力で闘おう。解雇撤回闘争を軸に支部の団結を強化し、執行部がその先頭で闘おう。三大拠点建設を圧倒的に前進させ、あらゆる労働者民衆をひきつけ「自分も労働組合をつくろう」と思ってもらえるような闘いをやろう。
<参加者の感想>
●昨夜はありがとうございました。この度の全国労働者の集会は参加して約四年目になりますが、最初は何が何だかわからずにいましたが、年々国の政治のやり方や不満を持つ労働者が増え続けているというのを実感しました。
国鉄労働組合、原発問題、労働者が労働者として生きていくための生活賃金が上がらず正社員 から非正規労働者にしていく国の政策を世界の人々からの発 言を聴きこのまま声を上げずにいたら自分達の将来どころか未来ある若者や子供達が生きていけなくなるのではないかと思います。
韓国から来られた方達と交流して本当に良かったと心の底から嬉しかったです。
状況は違っても同じ労働者として万国の気持ちは一つなんだなぁと思いました(^O^)
●低賃金で生活できないことが許せない。踊りははずかしかったけど、みんなに誘われてやった。殴り合いをするようなおどりだった。
●楽しかったので、また行きたい。
●去年より熱い集会だった。京大処分は慶応の集団強姦の無期停学と同じ扱いで腹が立った。
●力は小さくても、団結が大きな力になる。人が増えている。
●12日の韓国、マスコミはパククネの不正で人が集まっているとただただ言っている。民主労総の闘いがあらゆる人を立ち上がらせている。共通の課題で闘い抜いているということを感じた。正規ー非正規は資本がつくたもの。薄めて訴えるのではなく、大衆的に一番原則的にやること、楽しくやること。ゼネストを準備する闘いが始まった。
●動労千葉の田中委員長が、国鉄分割民営化以降に韓国でも外注化が始まったと言われたが、労働組合の復権が本当に必要。韓国のような結集、日本でも必ず出来る。そのために労働組合の闘いが必要。


11.12訪韓団から

 3日間、韓国民主労総と一体で闘った実感。民主労総労働者大会でのハンサンギュン委員長のアピール、チェジョンジン代行の発言に感動、100万人に責任をとっていくこと大統領の顔を変えるのではなく労働者が主人公にという確信をもっている。87年闘争を乗り越える強力な決意を感じた。デモは若い人や家族連れが多かった。闘いの軸があって初めて闘いが前進することを実感した。だからセウォウル号などの絶対非和解の闘いと結びついている。職場闘争の訪問、職場での闘いの積み重ねが100万人の結集につながっている。(高陽第一診療所労組矢田書記長)
 何度か参加しているが、今年は規模が尋常ではなかった。民主労総が中心に。労働者大会に続いて同じステージで民衆総決起集会が開催され、ハンサンギュン委員長の手紙が読み上げられた。民主労総が前面にたってゼネストを先鋒に民衆がたがいに立ち上がるということが目的意識的に貫かれていると実感した。
(広大生協労組谷口書記長)


2016/11/11

11.11伊方原発避難訓練反対闘争に参加


■再稼働のための伊方原発避難訓練、徹底弾劾!伊方原発をいますぐ廃炉に!反原発闘争の力で不当逮捕のAさんを実力で取り戻す!

  去る11月11日、四国電力と愛媛県は、再稼働しいている伊方原発3号機の事故を想定した災害訓練を実施しました。この訓練は、原発事故での住民の避難訓練だと呼ばれていますが、まったくそうではありません。昨年の訓練で、伊方からの住民の避難はできないことが明白になって再稼働を強行したことを正当化し、さらに全国での原発再稼働にむけたキャンペーンに他なりません。
 愛媛県職労を先頭にしたNAZENえひめの仲間は、11日朝、4年余り毎週、反原発金曜行動を行ってきた県庁前に登場して、出勤してくる県職や訓練に参加するため県庁に来た人たちに対して、マイク宣伝とビラ配布を行いました。
 県職の仲間は、「住民も労働者も被曝させてはいけません。被曝を強制する原発の再稼働は被曝労働を担わされる県職の労働者・労働組合として絶対反対です。運転ありきの避難訓練は中止すべきです!ともに反対の声をあげよう!」と訴えました。当日、県当局との団交を構えていた県職労や郵政労働者など、働く仲間が次々と門前行動に合流し、広島からはNAZENヒロシマで闘う高陽第一診療所労組の仲間が駆けつけて、愛媛の労働者・住民と団結して闘う決意をアピールしました。圧倒的注目の中、行動をやり抜いて、闘う仲間は実働訓練が実施されている伊方現地に赴きました。
 伊方原発を見下ろす「きらら館」付近では、住民や反原発で闘う仲間が10名あまりが怒りのシュプレヒコールをくり返し、ゲート前では女性を先頭にした住民のみなさん20名余が座り込みを行いました。そして伊方原発いますぐ廃炉に!の声が原発に向けてくり返されました。NAZENえひめ、NAZENヒロシマと8・6ヒロシマ大行動に結集する動労西日本や広島連帯ユニオンの仲間も伊方現地の行動と固く団結し、ともに闘い抜きました。
 NAZENヒロシマの仲間からは、「福島では、甲状腺ガンのこどもが増え、帰還やJR常磐線の延伸など被曝が強制されています。フクシマと連帯して原発廃炉まで闘おう!広島は伊方や島根の原発の即時廃炉をめざして地元の仲間と団結して闘います。」とアピールがありました。
 NAZENえひめは、これに先立つ11月7日、愛媛県に申し入れを行いました。この申し入れは、愛媛新聞にも「3号機停止、全基廃炉に」と大きく写真入りで掲載されました。
 この中でNAZENえひめの仲間からは「原発はただちに廃炉するしかない。『原子力災害対策』ではなく県は伊方原発廃炉の先頭に立つべきだ」「被曝労働と住民の被爆に反対して県職労が起ちあがっている。全国の人々から、すばらしい組合だと言われている。原子力対策に従事している職員みなさんも、県職労とともに廃炉にむけたとりくみをやってほしい」「伊方現地の介護施設をAさんと訪問したが、みな『事故になれば、とうてい避難できない』『自分たちの救援で被曝する労働者が出ることは認め難い。』と言っていました。この気持ちがわかりますか!」「本日の訓練を前にして、今月1日に私たちNAZENえひめのAさんが『免状不実記載』という罪をでっちあげられて捕らわれています。4年余り毎週金曜日に県庁前にともに立ってきた仲間です、これは反原発運動つぶしの弾圧です。訓練強行と一体の治安弾圧を絶対許さず、仲間を取り戻します。職員のみなさんもともに被曝労働拒否の闘いに起ちあがりましょう!」と応対に出た職員や居合わせた自治体労働者に熱烈に訴えました。そのフロアにいたすべての仲間は真剣に訴えに耳を傾けていました。
 愛媛県は今回の訓練を「福島原発事故のような原子力災害を想定した訓練」と明言しています。福島原発事故を想定することは、伊方原発の安全が確認されたので再稼働するという見解とまったく矛盾しており許し難いものです。”伊方原発は安全ではない”と県が自認したということです。福島原発事故をくり返し、労働者や住民を被曝させ、ふるさとを奪うような原発=伊方原発は廃炉にするしかありません。事故が起きたら避難できないということは現実のものです。この伊方原発を動かし続け、被曝することを前提とした避難訓練など絶対に認められません。いまや労働者、住民の怒りが爆発しています。その怒りの大爆発を恐れて、警察・検察・裁判所がしかけてきた治安弾圧がAさんの逮捕攻撃でした。しかし、いまやその企みは打ち砕かれました。11日の伊方原発避難訓練反対の闘いは、愛媛の労働者や住民の原発に対する根底的な怒りを呼び起こしました。街頭での県民の反応はこれを示しています。この怒りは韓国やアメリカのトランプ現象と同じものです。愛媛の伊方原発反対の闘いは、11・6集会や韓国での民衆総決起闘争と固く連帯して闘い抜かれ、大爆発しています。権力者は破たんし、逆に怒りを呼び覚ましたのです。この闘いの力で11月11日の午後には、Aさんを取り戻すという勝利をもぎり取りました。
 この闘いの中で私たちは、「闘いに勝つ道は勝つまで闘うこと」という民主労総のアピールを実感することができました。愛媛の闘う仲間は、稼働中の伊方3号機を停止させ、伊方原発の全基廃炉から全原発廃止へ!にむけて闘い続けます。全国の仲間は、ともに闘おう!

2016/11/07

準職員規程改定壹貫田委員長が労働者代表に当選|広大生協労組

差別賃上げによる分断を許すな!
最低賃金ギリギリの低賃金強制に反撃を!

 10月1日の最低賃金改定にともなう準職員規程改定について、壹貫田委員長が労働者代表に当選しました。最低賃金ギリギリの低賃金の強制と差別賃金による分断、職業病労災が起こるほどのパート労働者への労働強化に対して、労働組合に結集し団結して闘いましょう!
広島地区労働者代表選挙[選挙公報] 
 このたび、労働者代表に立候補した千田punanaの壹貫田康博です。選出されましたら、以下の公約に基づいて理事会と交渉しますので、信任をよろしくお願いします。
(1)すべての準職員について、時給を50円アップするよう要求します。
 最低賃金広島県最低賃金が793円に改定され、準職員B(事務・供給職)の初任結780円が最低賃金を下回る事態になりました。最低賃金違反にならないように賃上げをしなければなりませんが、理事会は準職員Bの初任給を50円アップにして最低賃金をクリアさせる一方で、準職員Bの6号俸は30円アップ、準職員Aに至ってはわずか5〜10円アップという差別的な賃上げで労働者を分断しています。これは絶対に許せません。全員50円アップで全員が団結しましょう。
(2)最低賃金ギリギリの時給こそ問題です
 2010年に最低賃金を下回りそうになったとき、一時金を廃止してその分時給をアップして、最低賃金をクリアしました。2014年には通勤手当を改悪してその分時給をアップして最低賃金をクリアさせようとしました。この時は壹貫田が労働者代表になりやめさせました。昨年も準職員Bのみ20円アップにして最低賃金違反を回避しながら、準職員Aは据え置きにしました。このように、準職員の時給はいつも最低賃金ギリギリです。
 いずれ生協の時給は準職員AもBも1000円になり、安部首相は最低賃金を1000円にすると言っていますが、みんな最低賃金ギリギリで働くことになります。理事会は安倍政権の先取りをしているのではありませんか。
(3)準職員Aの時給は決して高くない
 昨年の改定で理事会は、準職員Aの時給が高いので格差を是正するといって時給を据え置きし、今年はさらにそれをエスカレートさせてきました。しかし、準職員Aの時給が高いとは決して言えません。正規職員や多くの嘱託職員と同じ労働時間働いて、定期昇給は9年で頭打ち、正規職員の半分程度の賃金で一時金もない、そのうえ税金や社会保険を引かれると、人によって違いますが最高号俸でも最低賃金と同じくらいの手取りにしかなりません。
 何年も常勤で勤めながら、あなたは「準職員」だからと毎年の契約更新で常に不安定にさらされ、低賃金で働かされる。そういうあり方こそ問題なのではありませんか。人間らしく生きるために働きたいのに、まるで使い捨てのように扱われるこの現実を、団結して変えていきましょう。

2016/11/05

11.5労働者国際連帯集会に参加

11.5労働者国際連帯集会に参加広島連帯ユニオンからも発言

11月5日、千葉市内で「11.5労働者国際連帯集会」が開催されました。
 ゼネストを闘いぬいている韓国民主労総から、公務員労組のユワンヒョンさん、鉄道労組前テグ車両支部長のイジェシクさん、自治体協議会議長のキムドクチュンさんがアピールされました。広島連帯ユニオンのテグ訪問でお世話になったイジェシクさんは、1ヶ月を超える史上空前のストライキを闘っているなか駆けつけてくれた鉄道労組の仲間といっしょに登壇し、40日間連続したストライキで成果退出制阻止・安全事項履行を闘っていること、5回のストライキは不便でもかまわないという全国民の支持があったから闘えたことを発言されました。
【上の写真はイジェスクさんと韓国鉄道労組の7人の組合員https://www.youtube.com/watch?v=tctnd4oTLpkに動画があります】
 アンコールまで応じていただいたすばらしい「律動」に続いて、ドイツ、アメリカからの発言、そして在日の闘う労働者からではビルマ・ウガンダの仲間と広島連帯ユニオン・関西合同労組阪神支部から発言がありました。【広島連帯ユニオンの発言は下に】
 韓国のゼネストがパククネ打倒にむけて前進するなかで開催された集会は、資本主義を終わらせ労働者の力で革命をやろうと、全世界の労働者がひとつになって闘う展望をしめすものとなりました。いよいよ国際連帯で「戦争が始まる前に阻止する」時だと実感できる集会でした。

広島連帯ユニオンから〜在日3世の労働者の発言

 本日の集会に日本各地から、韓国・アメリカ・ドイツ・世界から結集された皆さん。私は広島連帯ユニオン組合員で、在日3世、そして被爆3世です。ご挨拶いたします。トゥジェン(闘争)!
 私は2001年から百万人署名運動広島県連絡会に参加してきました。その頃は労働問題への意識はほとんどありませんでしたが、動労千葉労働運動を知って少しずつ労働者という自覚を持つようになりました。そして2014年に連帯ユニオンにも加入して活動しています。広島市内のコンビニで非正規労働者として働いています。
 広島連帯ユニオンは、広島の姉妹都市・大邱の城西工団労組との国際連帯に取り組んできました。城西工団労組には2014年から8.6ヒロシマ大行動に参加してもらい、今年は相談室長のキムヒジョンさんと副委員長のパクキホンさんが参加し、ともに闘ってくれました。言葉の壁はありますが、今の時代に国際連帯は何としても必要だという立場で取り組んできた結果、最低賃金闘争のことなど、具体的な問題について討論できるほどになってきました。
 10月1日に大邱で全国労働者大会がありました。1946年10月に釜山や大邱で労働者が、米軍政に抵抗して立ち上がった「10月抗争」の精神を、今の民主労総のゼネストと民衆総決起に継承しようという趣旨の集会でした。
 広島連帯ユニオン青年部長の宮原亮さんが、城西工団労組の招待でこの集会に参加し、同じ日の星州でのサード配備反対のロウソク集会、前日の大邱の市民文化祭で発言しました。これは韓国の労働者民衆に、被爆地ヒロシマの労働者が朝鮮戦争絶対反対で闘っていることを知らせ、国際連帯をさらに大きく切り開いたという点で非常に有意義な行動になりました。星州はもともと朴槿恵の地盤で保守的な所でしたが、住民が一丸となって怒りの声をあげています。これ自体が激動情勢ではないでしょうか。
 私が反戦運動に参加し始めた15年位前は、日本人の運動家の中に「なぜ在日の人に参加してもらうんだ。日本人がしなければ申し訳ない」という考えの人もいて、実際にそういう趣旨のことを言われたことがあります。それに対して私は、率直に言うともどかしい気持ちでした。侵略戦争や植民地支配の歴史はもちろん知らなければなりませんが、「なぜ在日の人に……」という感情は、今考えると同じ労働者として団結したいという意識が足りないから出たものだと思うのです。
 しかし今は、日本の3労組と国鉄闘争全国運動、民主労総ソウル地域本部が国際共同行動を全世界に呼びかける情勢になり、私も「日本人がしなければ」というようなことは言われなくなりました。組合員として、広島の労働者の皆さんと団結し、活動できることに誇りと喜びを感じています。
 今年5月にヘイトスピーチ規制法が成立しました。しかし排外主義をはね返す力は法律ではなく、労働者民衆の国境を越えた団結にあると確信しています。毎年春の東西の入管集会、そしてこの国際共同行動が証明していると思います。
 朴槿恵政権は、昨年末の「慰安婦」問題の日韓「合意」への国民の怒り、民主労総のゼネスト、先月明らかになった崔順実との関係などで崩壊の危機に立たされています。だからこそ日米の政府と一体となって戦争への道に進もうとしています。しかし労働者民衆は、誰も戦争を望んではいません。戦争は1%の支配者が自分たちの利益のために引き起こすものです。
 「始まる前に戦争をとめよう!」このスローガンを発言の締めくくりとしたいと思います。ありがとうございました。 

2016/11/03

『医療の現場』No.107を発行|草津病院支部

ゼネストに突入したソウル大病院の仲間(9/28ソウル)

過労、病欠、安全崩壊…。

いまこそ労働組合が必要です!

『医療の現場』No.107
2016年11月3日
草津病院支部

 草津病院のすべての働く仲間のみなさん!おつかれさまです。
 草津病院では、今夏以降、ケアワーカーの非正規職化や欠員不補充による人員不足が過重労働を生み出して、働く仲間の健康を損ない、職場の安全を崩壊させています。
 組合員でも体調を崩して仕事を休まないといけない状況です。病棟ではギリギリの要員で業務を行っていますが、この”かけがえのないひとり”が病休になれば、その分の過負担が病棟全体に広がり、疲労が重なって、さらに病欠者が出るというような状態になっています。
 「病院は何を考えているのか!」「どこまでも矛盾を現場におしつけるのか!」と心底からの怒りが渦巻き、爆発寸前です。
◆  ◆  ◆
 病棟大再編以降、外注化と非正規職化が拡大しています。この状況はすべての医療・福祉の現場で同様です。全国の病院や介護職場での事件や事故、労災が後を絶ちません。連日、重大事故が発生しています。本当にガマンの限界です。ケアワーカーをとことん減らして、業務をナースに強いることで全体が過重労働になる悪循環に陥っています。こんな劣悪な労働環境下で働かされ、身体を壊すのは”自己責任”でも何でもありません。ましてや現場の仲間が、いがみ合っても何の解決にもなりません。
◆  ◆  ◆
 昨年からの病棟大再編は、いまからとらえ返せば、安倍政権の『働き方改革』の先取りでした。就業規則の一方的改悪、人事評価制度ー組合つぶし・団結解体・賃下げ・解雇の自由、定年再雇用拒否、非正規職化…。どれをとっても安倍政権の労働法制大改悪そのものとの闘いです。その一つ一つとユニオンは闘ってきました。現在、韓国の医療・福祉労働者が「闘いに勝つ道は勝つまで闘うことだ!」とゼネラル ストライキに起ちあがって、「成果年俸制(人事考課と連動した賃金制度)」を阻止したのと同じ闘いを自分の職場でやることができる時代がきました。
◆  ◆  ◆
 電通という最大手の広告会社で24歳の女性労働者が過労自殺した事件が大きく報道されていますが、まったく他人事ではありません。
 草津病院でも、労働者が「死ぬまで働いてしまう」ような現状は変わりません。働く仲間は、職場の業務を何とか、こなそうと必死で働いてしまうのです。いまこそ、私たち現場の労働者が”人として生きていける働き方”を取り戻す時です!
◆  ◆  ◆
 いまほど、草津病院で働くすべての仲間に、正規・非正規、職種を越え、ひとつに団結し、生き抜く抜くための闘う労働組合が必要とされている時はありません。
 現場の仲間同士が対立させられるのは本当に許せない!ひとり一人が自分の持つ力を過小評価せずに仲間と力を合わせて、一人ではできないことを実現するのが労働組合です。すべての草津病院の仲間が一つになれる労働組合をめざして、ユニオンは団結の拡大にうって出ます!みんなの力で労働組合をつくろう!
 韓国の仲間のように、闘う労働組合を職場・地域によみがえらせましょう!労働者は団結して「命より金もうけ」を強いる病院と生き抜くために闘おう!


”不正義の政府の命令に服従しないためにストライキに突入した”
~韓国の医療労働者の発言
「…病院が患者の快癒のために働くのではなく、多くの利益を上げる方式で働けという要求を受けました。患者が悪くならないように、国民が病気によってお金をたくさん使わないように願うのが公共病院の労働者です。しかし、政府は、国民が病気によってより多くのお金を使い、それによって病院がより多くの収益を上げれば、その収益でより多くの成果給を与えると私たちに言いました。その成果給を放棄し、政府の不正義の命令に服従しないために、公共機関・公共運輸労組労働者は、ストライキ5日目を迎えています。不正義の権力に抵抗するストライキです。民衆の平凡な生活を守るストライキです。…」

三井研削砥石と2回の団体交渉を行ないました

三井研削砥石と2回の団体交渉を行ないました

【準社員規定に反して19年間正社員登用せず】

 広島連帯ユニオンの組合員Tさんは、今年の春、三井研削砥石を定年退職しました。Tさんは当初アルバイトとして採用されましたが、1990年に準社員になりました。三井研削砥石の準社員規定には「準社員として一年経過後に適正があれば正社員に登用する」という明文の規定があります。
 しかし会社は正社員の登用条件として「夜の接待」を要求してきました。当時Tさんには小さい子供さんもあり、「夜の接待」は出来ない旨回答したところ会社は正社員に登用しませんでした。その後、19年間準社員のままで正社員登用はありませんでした。
 2012年に部長に問い但したところ、強権的なパワハラ発言の中で「あなたを正社員にするなという申し送り状がある」ということを言いました。その時Tさんは本当にショックを受けました。
 その後、2008年の雇用更新(1年での雇用更新)時に、雇用更新に応じることを拒否しました。すると本社から管理者が飛んできて「来年は正社員にするから」と言って雇用の更新を求めてきました。しかし三井研削砥石の規定では55才になると賃金が3割カットされます。Tさんは入社以来、正社員に19年間登用されずにいて、正社員登用後もすぐに55才になったので、ほとんど正社員に比べて3割カットのまま働いてきたのです。

【団体交渉拒否で労働委員会闘争】

 今年の春、Tさんは広島連帯ユニオンに加入しました。ユニオンは直ちに組合員通告と団体交渉の申入れを行ないました。会社は口先では「団体交渉に応じる」と言っていました。しかしユニオンが「勤務である広島での開催」を要求したことに対して「本社がある埼玉で」「中間地点である名古屋で」「本州最西の支店のある大阪で」と変遷させ、実質的な団体交渉拒否を行ないました。
 そこでユニオンは「団交拒否の不当労働行為」を申し立てました。その結果、労働委員会の調査の日に合わせて広島での団交が2回開催されました。広島で団交が実現出来たという事実は、三井研削砥石が開催地の理由としてきたことが全てデタラメであったということを表わしています。

【許せないゼロ回答】

 ユニオンは
1)正社員登用までの正社員と準社員の賃金の差を支払え(概算で「22,100,000円(2千2百拾万円)」。
2)U部長によるパワハラ発言の調査
3)未消化となった59日分の年休の買取
などを求めて団体交渉を行ないました。

 会社は、
1)については、支払いの義務はないので支払わない
2)は調査したがそのような事実はない
3)年休の買取は行なわない。年休取得の申請がなっただけで、会社は年休について拒否したとはない。
と回答しました。会社は正社員の登用の権限は現場の責任者にあり、本社は上申書が上ってきていないので責任はないと言いました。しかし、準社員規定には1年後と明文規定があり、尚かつ三井研削砥石の準社員はT組合員一人という状況でした。それが19年にわたって毎年毎年正社員の登用はしないと判断し続けたと言うのです。あり得ないことです。会社は説明がつかないのでただただ正社員登用は専権事項であると繰り返すだけでした。
 パワハラを調査したと会社は回答しましたが、聴取りを行なったのは団体交渉員の2人です。当事者同士が行なったものでパワハラの調査にはなっていません。しかも「本人が言っていないと言うのでパワハラはなかった」という一点張りでした。Tさんはパワハラを受けたその日に本社に連絡を入れています。団体交渉員のひとりは「Tさんから連絡が来たので正社員にするなという申し送り状を探したがなかった」と答えました。本来なら、その時点で調査する義務があったにもかかわらず放置をしてきたということです。
 T組合員は年休を59日流しました。三井研削砥石では準社員は退職時に年休を買い取るという規定がありました。「会社は正社員にはそのような制度はない」「年休を申請しなかったのであり、会社は時季変更などしていない」と回答しました。しかし、正社員になったら買取制度はないとの説明は一度もされていません。給与明細には準社員のとき同様に残日数が表記されています。T組合員はひとりで勤務していた関係で、簡単には年休が取れない環境でした。しかも、昨年の9月に本社に年休のことで相談もしていたのです。会社は団交で「Tさんが年休を取るとは考えていなかった」と言いましたが、年休など流れて当然とうい態度を取り続けました。

【闘いはこれから】

 T組合員は色々と既存の組合にも相談してきました。しかし組合は全く取り上げませんでした。そこで定年を前に連帯ユニオンに相談することになったのです。
 現在、安倍政権進めようとしている働き方改革=全員非正規・低賃金の攻撃の先取りとも言える攻撃です。絶対に許せません。既成の労働組合の解体的状況が安倍政権の労働政策の大改悪を許してきているのです。今こそ労働組合を甦らせるときです。
 共に闘おう!

2016/10/29

11.29広島狭山集会を開催

ユニオンが解放共闘の中軸に!

 11.29広島狭山集会が、東京高裁・寺尾無期懲役判決(1974年10月31日)42カ年を糾弾し再審・無罪へ闘う石川一雄さんと連帯して開催されました。部落解放広島共闘会議が主催して広島市福島町のいきいきプラザ(旧隣保館)で開かれ、30人が参加しました。このかん広島連帯ユニオンが福島町で崇仁署名とビラ入れを行ってきましたが、そのビラを見て住民が参加。高槻・植木団地や京都・崇仁のように1枚のビラから決起する情勢がどこにもあることが示されました。
 「民主労総9・27ゼネスト突入」のDVDを上映し、開会あいさつで富村寛久さん(元広教組・11月4日に急逝され最後の闘いとなりました)が「ゼネスト―革命の実現が狭山勝利・部落差別撤廃の道だ」と訴えました。
 石川さんの10・31メッセージの読み上げに続き、事務局が下山鑑定の決定的意義を提起。全員が狭山差別裁判への怒りを新たにし、即時再審・無罪獲得へ決意を固めました。さらに『共産主義者』190号の革共同部落解放闘争組織委員会論文を学習。新自由主義攻撃に対し〈労働の奪還〉〈人間的共同性の奪還〉をかちとる労組拠点・地域拠点を、西郡・八尾北など水平同盟と労組の闘いに続いて建設し、勝利する路線を明確にしました。
 広島連帯ユニオン、動労西日本、広島東郵便局解放研、婦人民主クラブ全国協広島支部、広島星野文昭さんを救う会、広大学生自治会が闘う決意を述べ、11・6の大結集への総決起の場となりました。

2016/10/26

山陽測器解雇撤回闘争、1年間毎月の社前闘争やりぬく!


山陽測器 不当解雇1カ年弾劾!解雇撤回まで徹底的に闘うぞ!!

 山陽測器で働く労働者のみなさん! 地域住民の皆さん! 2015年11月13日のM組合員の不当解雇から間もなく1年です。ユニオンは不当解雇を絶対許さない怒りに燃え、M組合員を先頭にこの1年間闘ってきました。月1回の社前闘争を継続し、裁判や労働委員会などあらゆる手段で訴え、近隣の駅などでも支援を呼びかける街頭宣伝を行っています。今や山陽測器解雇撤回闘争は広島の労働運動の中心的な闘争となり、M組合員の闘いに勇気づけられてユニオンに加入し、職場で闘いを開始した青年労働者もいます。
 解雇1周年を前に、改めて、解雇撤回・原職復帰を勝ち取るまで、ユニオンは徹底的に闘うことを宣言します。その決意を込めて、先日9月25日に開催された広島連帯ユニオン第29回定期大会におけるM組合員のアピールを掲載します。

◆広島連帯ユニオン定期大会(9月25日)でのM組合員のアピール

 昨年の11月13日に解雇されてもうすぐ1年になります。
早いものであっという間の1年でした。
 数年前から退職勧奨があり、何年も闘い続けて、1度目の解雇通告はユニオンに加入して団体交渉で撤回させることができました。
2度目の即日解雇通告は、労働委員会での組合側の勝利判決と社前闘争に対する苦し紛れの悪行です。
 13年間まじめに働いてきた社員へこのような最低で酷い行為は絶対に許してはいけませんし、世の中で通用しないことを思い知らせたい気持ちで一杯です。
社員は使い捨ての消耗品ではありません。
 今年、裁判で提訴して、現在本訴で会社側と闘い続けています。
先行きの見えない闘いですが、今まで頑張ってきたことを信じて闘い抜きたいと思います。
今まで頑張ってこれたのも、ユニオンの皆さんの励ましや、親身になって相談にのってくださったおかげだと思います。本当にありがとうございます。
 今後もご支援頂けると幸いです。
よろしくお願い致します。

社員を使って証拠を「ねつ造」するな!桐木社長は責任逃れするな!恥を知れ!

 右の写真は(株)山陽測器が裁判の証拠として出してきた写真です。2年前、広島連帯ユニオンの執行委員がM組合員の組合員通告をした時の状況を、社員を使ってその時の状況を再現した写真というものです。働いている社員の仕事を止めてこんな「ねつ造写真」を作らせていたということに呆れるばかりです。
 組合員通告をした時に誰がどこにいたかなど、桐木社長にとってそんなに重要なことなのでしょうか? 桐木社長の行ってきた日常的パワハラ、不当な解雇、そして社員に「死ね」などという暴言を吐き(桐木司部長)、それを「独り言だった」でチャラにする「悪行」に比べたら・・・。社員の皆さんも呆れていることと思います。
 このように、桐木社長は自分で勝手に不当解雇をやっておいて、自分たちでその正当性を証明することもできずに、常に労働者のせいにする、労働者に証明させるということを平気でやっています。
 昨年M組合員を即日解雇したことについて、会社側は解雇の理由を「彼女がこの会社にいることは、他の社員にとって苦痛である」と述べています(11月26日の団交)。さらに、労働委員会や裁判に「M組合員の解雇を求める社員の署名」を証拠として提出してきました。会社側の「圧力」で集めさせていることは明らかです。不当な解雇の理由を「社員が解雇を求めている」と社員のせいにしているのです。どこまで無責任で、恥知らずなのか!
 桐木社長よ!解雇が正当だというなら自分でその正当性を証明してみろ! 解雇の理由を労働者のせいにしなければならないほど、この解雇には何の正当性もないということだ! 直ちに解雇を撤回しろ!

2016/10/25

広大生協の職場で労働災害多発!


労働者・利用者のことより金儲け

広大生協の職場で労働災害多発!

 広大生協の職場で労働災害が多発しています。霞食堂では生協労組の書記長が労災の申請をしました。西条キャンパスの北1食堂では副委員長が申請しました。労災を申請した労働者はその二人だけではありません。
 霞ヴィオラダイニングの厨房は狭く、無理な作業が強制されます。また洗浄機の能力をはるかに超えた出食数になっているのです。北1食堂は、東広島で他の食堂が春休み休業し北1食堂に利用が集中しました。ところが体制の強化はなくそれまで通りの体制の中で無理に無理を重ねることになった結果です。
 谷口書記長は4時間半の短時間パートで、就職してから半年で「CM関節症」と診断され、その後も無理をして働く中でついに、一年後には「左腕が延せない」ように悪化したのです。
 二人以外にも多くの労働者が痛みを我慢し、通院しながら働いているのが現状です。

◆中四事業連合方式=合理化・職場の安全破壊絶対反対!

 「中四事業連合方式」というのは、一括購入で儲けを増やそうとうものです。中四事業連合方式が広大生協に導入されて、メニューも大きく変りました。カット野菜を使用し、食の安全性そのものが問われることになりました。ほとんど調理は行なわなくなり、コックさんも不要とされました。
 変ったのはそれだけではありません。金儲けのために、人件費を大きく削減することも行なわれてきました。この時間帯には何人必要ということをこまかく算出し、それに応じて人もこまかく配置するということが中四事業連合方式です。大学の独立法人化=民営化に合せて、広大生協理事会は、中四事業連合方式を導入し、考え方そのものを大転換させたのです。食の安全や働く人の安全よりも利益を出すことが優先される金儲け第一主義になってしまいました。その結果、低賃金で労働災害の多発する職場になっているのです。

◆労働者の団結の力で、働く者と利用者の安全を勝ち取ろう!

 生活の糧を得るために労働者は働いています。その糧を得るために労災になり自らの身体を切り刻む。少ない賃金の中から治療費を捻出し働き続ける。こんな本末転倒したことはありません。また食堂を利用する方にとっても、食の安全が確保されず、厨房の能力を超えた出食が長蛇の列となって表われているのです。
 生協理事会は「他に申請した人はいないので労災はない」と開き直りました。とんでもないことです。生協理事会は、労災がひとりふたりなら良いと考えているということです。日常作業の積み重ねの中で労災を出すような劣悪な職場環境は直ちに改善されなければなりません。闘いなくして安全はないのです。
 生協労組は2016年度の組合大会で、「労災闘争」を「職場の安全闘争」として闘う方針を立てました。「中四事業連合方式=合理化・職場の安全破壊絶対反対!」の旗を高く掲げて闘います。共に闘おうではありませんか。

◆賃金での職場の分断攻撃を跳ねのけよう!

 広島の最低賃金が改訂されました。またまた生協の賃金が最低賃金割れになってしまいます。これまでも同様に生協の賃金が最賃を割るという事がありました。
一度目の2010年は、生協理事会は夏冬と年度末に支給されていたボーナスを廃止し、そのお金を最賃クリアに回すというあくどい手法を使いました。
 次は2014年でした。その時、生協理事会は、今度は通勤手当を減額し、その原資を最賃のクリアに使おうとしました。しかし、これは職場の怒りで止めさせました。
 最低賃金=労働者が生きていくために必要とされる賃金の下限のことです。最低賃金のクリアのためにボーナスや通勤手当の減額で穴埋めするという理事会のやり方に職場の仲間は怒っています。
 そして今回です。今回は、賃金の改訂で職場に分断をもたらすものとして提案されました。これまで長年にわたり身を粉にして働いてきた長時間労働者の賃金は「5円」しか上げません。新規に採用される人から「50円」アップされます。このような賃金による職場の分断は許せません。
 どこまでも安い賃金で労災になるまで働かせる生協。事業連合方式の導入によるパート労働者の労働強化、低賃金化、使い捨てと今回の「5円、50円賃金アップ」の問題は一つです。
 生協労組は一律大幅賃上げの要求をしています。今回の賃金改訂では「全員50円アップ」を掲げています。労働者と学生は団結して闘いましょう!

2016/10/21

10.21国際反戦デー・ヒロシマ行動に参加


 8・6ヒロシマ大行動実行委員会の呼びかけで「10・21国際反戦デー・ヒロシマ行動」が行われ、勤務を終えた労働者や市民ら35人が原爆ドーム前に集まり集会・デモを行いました。午後6時半、「日米共同演習中止せよ! 朝鮮戦争阻止・韓国ゼネスト連帯」の横断幕を広げ、谷口恭子8・6実事務局長の司会で集会を開始。広島連帯ユニオンの壹貫田康博書記長が「国際連帯とゼネストで始まる前に朝鮮戦争を止めよう」と開会あいさつ。8・6実行委共同代表の大江照己・動労西日本委員長が10・21ヒロシマ・アピールを発し、朝鮮戦争絶対反対を掲げて国際反戦デーを闘い、民主労総と動労千葉が呼びかける11月国際共同行動への大結集を訴えました。決意表明で、動労西日本の岡崎昭夫執行委員、10・1テグ労働者大会とソンジュのサード配備反対集会に参加した広島連帯ユニオンの宮原亮青年部長、岩国基地の米軍機低空飛行訓練域でもある安芸太田町から地域の仲間とかけつけた大江厚子さんら3人が発言。高陽第一診療所労組の森末一義委員長がスローガンを読み上げて、意気高くデモに出発しました。帰宅中の労働者が沿道や満員の市電、バスから注目する中、「朝鮮戦争絶対とめよう!」のコールが夜の広島の街にこだまし、250枚用意した沿道配布用ビラはほとんどなくなりました。広島を訪れている多くの外国人観光客も「NO WAR」などのプラカードの文字を見つけたり、通訳者にビラを訳してもらったりしてうなずき、共感を寄せていました。原爆ドーム前に戻ってきたデモ参加者は、11・6日比谷への大結集を誓って団結がんばろうのこぶしを上げました。


10・21 国際反戦デー・ヒロシマ行動アピール

(1)朝鮮半島-東アジア地域で戦争が切迫しています。10 月10 日~ 15 日にかけて、横須賀から出航した核空母ロナルド・レーガンを中心とする米韓合同演習が、韓国近海で行われました。空母から発進した戦闘機が北朝鮮政権中枢や地下核施設を精密誘導弾で破壊し尽くすという演習です。B52、B2 など戦略核爆撃機も展開しています。米韓連合軍は引き続きいつでも戦争=核戦争に突入できる態勢をとっています。これを指揮しているのは、広島に来たオバマです! 日本も10 月下旬から11 月にかけて、大規模な日米共同演習(「キーン・ソード」「ヤマサクラ」)を開始しようとしています。沖縄では辺野古への新基地建設、高江ヘリパッド(オスプレイ発着場)建設が、安倍政権と一体となった裁判所、機動隊の暴力(抗議する住民に「土人」と暴言!)で進められています。沖合移転で拡張・強化された岩国基地には最新鋭のステルス戦闘機F35 の配備が来年1 月から開始され、空母艦載機57 機も移駐します。広島から約40Km の岩国基地が、沖縄とともに朝鮮戦争の出撃基地になろうとしています。この米日韓の戦争策動に核実験とミサイルで対抗し、核戦争危機を促進している北朝鮮・キムジョンウン体制も断罪されなければなりません。
(2)今、切迫している朝鮮戦争の本質は、韓国・民主労総を先頭に闘われている労働者のゼネスト・革命を圧殺することにあります。命よりも金を優先し、労働者を分断し、成果で評価し、賃金を下げ、解雇を容易にし、非正規化、民営化、社会保障解体で社会を崩壊させ、生きていけなくさせる――。日本、韓国、アメリカ、ヨーロッパ、全世界で、資本主義は行き詰まり、資本と政府は「労働者に対する戦争」をしかけて生き延びようとしています。これに対して、韓国の民主労総はゼネストで反撃に立ちあがっています。
「労働改悪粉砕」「成果賃金阻止」「民営化反対」を掲げて9月27 日から始まった無期限ゼネストは、パククネ政権による弾圧をはね返し、今も鉄道や病院など公共部門の労働組合を先頭に闘われています。鉄道や医療の公共性と安全を守るため、労働者の誇りにかけてストを貫く鉄道労組や病院労組に、全社会的な支持が寄せられ、農民や学生たちも続々と立ちあがっています。この韓国のゼネストが、労働者の革命へと発展していくことこそ、パククネ政権、米日の帝国主義が最も恐れるものです。北朝鮮・キムジョンウン体制を転覆する戦争は、同時に韓国労働者のゼネスト・革命を圧殺する戦争としてあります。
(3)独占資本救済のための方策が尽き果てた安倍政権は、労働者への搾取を強めるため「働き方改革」という労働改悪・労働法制解体(残業代ゼロ、8時間労働制解体、総非正規化)を推し進めています。そして労働者の団結を解体して戦争・改憲へ向かおうとしています。パククネ政権がやっていることとまったく同じです。この安倍政権とパククネ政権を、日韓労働者民衆の団結で共に倒し、朝鮮での戦争・核戦争を、今度こそ始まる前に阻止しましょう。10・21 国際反戦デーのデモに「朝鮮戦争絶対反対!」を掲げて立ちあがりましょう。そしてゼネストを闘う韓国民主労総と動労千葉が呼びかける11・6 東京、11・12ー13ソウルでの戦争と労働改悪に反対する国際共同行動への大結集をかちとりましょう。
 韓日労働者民衆の国際連帯とゼネストで、すべての戦争準備をやめさせ、朝鮮戦争を阻止しましょう!

10・21 国際反戦デー・ヒロシマ行動スローガン

★朝鮮戦争・核戦争を絶対に阻止しよう!
★韓国・民主労総ゼネストに連帯し、
 戦争と労働改悪に反対する11 月東京・ソウル国際共同行動の大成功をかちとろう!
★米日韓軍事同盟反対! 朝鮮戦争のための日米共同演習を中止せよ!
★沖縄・辺野古基地建設反対! 岩国基地へのF35 ステルス戦闘機配備阻止!
★韓国・ソンジュ(キムチョン)へのサード配備反対!
★反戦反核に敵対し、核戦争危機を促進する北朝鮮・金正恩体制の核・ミサイル開発弾劾!
★国境を越えた労働者民衆の団結で、戦争を始まる前にとめよう!

2016/10/01

宮原青年部長が韓国大邱を訪問、労働者大会に参加


「9月ゼネスト10月民衆抗争70年 精神継承全国労働者大会」に参加
サード配備反対で闘うソンジュでアピール

 10月1日、韓国・テグ(大邱)において、ゼネスト闘争の一環として民主労総が主催する「9月ゼネスト10月民衆抗争70年 精神継承全国労働者大会」が開催されました。この労働者大会への参加を軸に広島連帯ユニオンは宮原青年部長を訪韓派遣し、連帯して共に闘いました。
 8・6ヒロシマ大行動に参加してくれたテグのソンソ(城西)工団労組の招待で実現した今回の訪韓闘争は11月国際共同行動に向かって日韓労働者の国際連帯をさらに前進させるものとなりました。以下は、その報告です。

 10月人民抗争とは、1946年、当時米軍政に対して、9月にプサン(釜山)を皮切りにゼネストが爆発しました。テグでは労働者が長期ストをもちこたえ、米軍の武力鎮圧(数十名が死亡)を機にゼネストから民衆抗争へと転化していきました。長い間歴史的に隠されてきたこの闘いを現代に復権すると同時に、現在のゼネスト闘争からさらなる民衆総決起へと、その精神を継承しようという趣旨の集会です。
 米日帝国主義による朝鮮戦争が切迫する中で、46年当時の闘いの精神を継承しようという試みはものすごく時期にかなった闘いであると感じました。また昨年11月ソウルでの民衆総決起で権力の放水で重体であったペクナムギ農民が先日亡くなられ、集会スローガンも「殺人政権退陣させよう」というもので、そういう意味でも米軍による殺人から闘いが爆発した当時と重なるものがあります。
 民主労総テグ地域本部が先頭にたって、プサンやウルサン(蔚山)などの慶尚道の地域を中心に約7000人が結集。テグの中心部の太平路を埋め尽くしました。
 集会冒頭、私が広島連帯ユニオンの旗を持って参加していたら、主催者のはからいで他の団体代表とともに旗を持って登壇を勧められ、一緒に登壇。100本近い各産別、労組、地域本部の旗とともに登壇し、ペクナムギ農民に追悼、「イムのための行進曲」を歌うところでは思わず涙が出ました。
 前夜の交流会でも、「そもそも組合員も10月抗争のことをほとんど知らないのに、こんな集会をテグでやる意味があるのか」という意見に執行部が必死に討論する、こういう討論の中で開催されている集会です。集会中もステージ上の巨大モニターに何度も10月抗争の映像が流されます。70年前の話を単なる昔話にするのではなく、現在まさに闘っているゼネストの爆発に結びつけようという指導部の意識性、意欲がものすごく感じられ、それに現場が応えていく、非常に感動的な集会でした。

 夜は車でサードミサイル配備予定のソンジュ(星州)に移動し、サード配備反対のろうそく集会に参加しました。実は9月30日にサードの配備がソンジュから少し北にあるキムチョン(金泉)に最終決定したというニュースが流れた直後の集会でした。ソンジュの郡首は早速反対の旗を街から下ろすと言い始める中での集会でしたが、運動の側は反対の闘いを継続すると宣言。郡庁舎前での集会は住民と支援の「絶対反対」の団結力を示した集会としてとても高揚しました。
 何より、まず度肝を抜かれたのがソンジュの中心部の横断幕の多さ!
 道路の脇はもちろん、道路をまたいで道という道に横断幕が貼られ(まるで商店街のバーゲンのよう)、店の軒先、果ては店の中のトイレにまで「サード配備決死反対!」のスローガンが。まさに地域を挙げて反対している雰囲気が伝わってきます。
 集会でも発言はもちろん、非常に明るく、高揚感のある集会。配備の決定に対する動揺もあるかと思いましたが、そういうものは微塵も感じさせませんでした。歌や踊りも韓国の伝統的な歌などでサード配備を批判するなど現地の農民たちの気持ちにフィットした集会で、非常に楽しいものでした。
 集会では広島連帯ユニオンの発言の機会をいただきました。8・6ヒロシマ大行動で朝鮮戦争絶対反対、サード配備反対を決議したことを報告し、「1%の資本家の延命のための戦争だ」「日本の三里塚闘争や沖縄闘争と同じ闘い」「韓日労働者民衆の国際連帯で今度こそ戦争を始まる前に阻止しよう」「10・21国際反戦デーで民主労総のゼネスト、そしてソンジュ闘争と連帯し朝鮮核戦争阻止を広島でも闘い、11月国際共同行動を闘う」というアピールを行いました。ものすごい拍手を受け、共通の思いを共有していることを実感させます。発言は現地の動画やインターネット新聞でも紹介され、日韓連帯の画期的な地平となりました。

 他にも30日にテグ百貨店前の広場で開催された「ゼネスト支持!市民文化祭」企画で発言の機会が与えられ、鉄道、保険医療、年金労働者など民営化と闘う労働者を前に日本における民営化が安全崩壊と非正規化をもたらしたこと、動労千葉が絶対反対で闘って勝利を切り開いていることなどを訴えました。
 10月2日には、クミ(亀尾)の旭硝子の闘争現場を訪問。日本企業である旭硝子のクミ工場は外注化された労働者が低賃金と強労働に対して、組合を作って闘いを開始。それに対して旭硝子資本は外注契約を解除して170名全員を解雇、これに対する激しい解雇撤回闘争が闘われています。工場の目の前の路上に設営された闘争テントを訪問。実は5月に一度行政によって撤去されたそうですが、再度実力で「さらに堅牢な材料で」再建したとのこと。昨年、訪日闘争を闘い、動労千葉が支援した関係で、動労千葉のことはよく知っていました。解雇撤回闘争の財政問題の話の中では、動労千葉物販を紹介して日本でも同じ闘いをやっていることを話しました。組合は毎日50名単位で行われるミーティング(朝礼。3交代なので日に3回ある)に突入して組合加入を訴える中で結成。最近も180名が組合に新規に加入したとのこと。「きちんとやるべきことをやっていれば必ず組合員は増える」という言葉に原則的なオルグの重要性を改めて実感しました。
 また、案内してくれたソンソ工団労組の仲間が自分たちのソンソでの闘いの前進のために旭硝子の支会長に直接来て話をしてほしいと依頼。「まさにこれが地域連帯だ」と感じました。

 3日間の訪韓闘争を通して、日韓労働者連帯をさらに深化させるとともに、11月国際共同行動の前進に向けての巨大な一歩を築けたのではないかと思います。終始お世話をしてくれたソンソ工団労組の仲間やテグの鉄道労組や大学非正規職労組の仲間に強く感謝するとともに今後とも広島連帯ユニオンは動労千葉とともに日韓連帯の前進のために頑張っていきたいと思います。トゥジェン(闘争)!




10・1 韓国ソンジュ サード配備反対集会 広島連帯ユニオンのアピール


 いま世界で最も核戦争の危機が高まっている場所こそ、朝鮮半島であり、東アジア地域です。私たちは、8・6ヒロシマ闘争で、米日帝国主義による朝鮮半島での核戦争を絶対に阻止するということを第一に掲げました。そしてソンジュの労働者、農民、学生、全住民の「サード配備決死反対!」の闘いに心から連帯し、共に闘うことを決議しました。
 朝鮮半島での核戦争の危機をつくりだしているのは、飢餓と貧困にあえぐ北朝鮮ではなく、世界最大の核軍事力を有するアメリカと、安保戦争法を制定し戦争放棄の憲法をも変えようとしている日本の帝国主義です。そしてこの米日の帝国主義とつながっているパククネ政権です。米韓日の戦争・核戦争の策動に対して反労働者的な核実験とミサイル開発で対抗し、ソンジュのサード配備阻止闘争をはじめ労働者民衆の反戦反核の闘いに敵対し、核戦争の危機を促進している北朝鮮のキムジョンウン体制も断罪されなければなりません。
 今、朝鮮半島で切迫している戦争の本質は何でしょうか。労働者を解雇し、非正規にし、生きていけなくさせ、これに労働者が抵抗すれば弾圧され、農民が労働者といっしょに立ちあがったら殺されるという現実。資本の利益のために労働者や子どもたちの命が危険にさらされ、奪われてしまうという現実。このような日常的現実が、韓国にあり、日本にあり、アメリカにあり、全世界にあります。このような現実を強制している国家が、私たち労働者や農民、住民の命と安全を守るために、ソンジュにサードミサイルを配備させろ、沖縄に基地をつくらせろと迫り、警察を差し向け、暴力までふるってくる。どこまで恥知らずなのか! ようするにアメリカや日本の安倍政権、そしてパククネ政権が準備している戦争は、労働者や農民を搾取し、収奪し、抑圧し、弾圧し、1パーセントの資本家たちだけが利益を独占する体制を生き延びさせるためのものでしかないということです。
 パククネ政権は「北朝鮮の核実験による安保危機と国際情勢の急変」を叫び、ソンジュのサード配備反対闘争を解体しようとしていますが、郡守(首長)らの屈服を許さず、絶対反対を貫くソンジュ住民の闘いは、日本の国策による農地強奪に半世紀以上も絶対反対で闘っている三里塚闘争(成田空港反対闘争)や、沖縄の反基地闘争につながる偉大な闘いです。
 日本の安倍政権は、独占資本救済のための方策が尽き果て、労働者への搾取を強めるため「働き方改革」という労働改悪・労働法制解体(残業代ゼロ、8時間労働制解体、総非正規化)を推し進めています。もう一方で、戦争放棄の憲法を変えて戦争に突き進もうとしています。北朝鮮の核実験に対する制裁を叫び、朝鮮戦争を想定した米軍との共同演習を強化しています。沖縄への新基地建設を警察の暴力で強行し、基地建設用重機を自衛隊ヘリで運ぶことまでやっています。来年1月には広島から40km西にある米軍岩国基地に最新鋭のステルス戦闘機F35の配備が開始される計画です。日本でもサード配備検討という報道もあります。すべてが、米日韓軍事体制による朝鮮核戦争の準備としてあります。絶対に許すことはできません。
 戦争によって労働者民衆の闘いを圧殺し、危機に立つ資本主義体制と新自由主義を延命させようとする安倍政権とパククネ政権を、韓日労働者民衆の団結で共に倒し、朝鮮での戦争・核戦争を今度こそ始まる前に阻止しましょう。
 私たちは10月21日の「国際反戦デー」において、東京、京都、広島などで朝鮮核戦争絶対阻止、民主労総ゼネスト連帯、サード配備阻止闘争連帯を掲げてデモを行います。そして11月6日東京で、戦争と労働法制解体に反撃する全国労働者集会を、民主労総と動労千葉など日本の闘う労組の共同主催で開催し、12日にはソウルでの民衆総決起闘争にも参加します。韓日労働者民衆の国際連帯でサード配備とすべての戦争準備をやめさせ、朝鮮核戦争を阻止する闘いを、現在の労働組合の最重要の課題として取り組むことを約束し、あいさつとします。(熱烈な拍手)

映像はこちらから(宮原青年部長の発言は50分頃)
https://www.youtube.com/watch?v=N1Tp_PxUovs

ニュース民でも報道されました。
http://www.newsmin.co.kr/news/13679/

10.1広島労働者集会を開催、11月労働者集会へ!


 10月1日、動労西日本と広島連帯ユニオンの呼びかけで広島労働者集会が開催され、45人が集まりました。集会は、朝鮮核戦争が切迫する情勢のもとで、9・27からゼネストに突入している韓国民主労総と団結し、安倍政権の戦争と労働法制解体に職場から闘いを起こし、11・6日労働者集会−11月国際共同行動への100万人決起を実現していく出発点としてかちとられました。またこの日、韓国・テグで開催された労働者大会とソンジュでのサード配備反対集会には、8・6ヒロシマ大行動で団結を深めてきた城西工団労組の招きで広島連帯ユニオンの宮原亮国際部長が参加し、動労千葉派とテグ、ソンジュの労働者民衆との結合がかちとられました。集会はこのテグの闘争とも固く連帯してかちとられました。

 集会の冒頭、米韓演習、臨時国会の戦争情勢、これと激突して始まった9・27韓国ゼネストのニュース映像が流されました。連帯あいさつで障害者作業所のNPOを運営する室本けい子さん、広大学生自治会の森田寛隆委員長、弁護士の新川登茂宣さんが発言。室本さんは「やまゆり園事件はナチスの障害者抹殺と同じく戦争前夜だから起きている。生きることすべてが労働。労働は生きることであって稼ぐことではない。99%が労働者として団結できる」と訴えました。森田委員長は「京大当局はストは違法というが、今の法律はすべて戦争反対を弾圧するための法であり、戦争するための法」と断じ、10・3京大闘争から全国大学スト情勢をつくる決意を述べた。70年闘争を京大で闘った経験をもつ新川弁護士は「45年も実践運動から離れていた私がここに立っているのも大切な時代の流れ。革命か反革命か、真実を探求するのか否かだ。マルクス主義以外に革命の理論はない。法からではなく事実から出発し、真実を探求し、真実に基づいて生きることが大切」と、労働者と学生に熱いエールを送りました。

 基調報告をJR西日本広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキを闘った動労西日本執行委員の岡崎昭夫さんが行いました。「朝鮮核戦争の超切迫情勢の中で民主労総がゼネストに決起している。今もっとも問われているのは、日本において国鉄決戦に勝利し、職場から労働法制改悪阻止を闘い、ゼネストを実現すること。『戦争が始まる前に阻止する』ということは、私たちの行動にかかっている」と訴えました。そして、「すべての職場闘争が労働法制改悪をめぐる最先端の攻防。どんな小さな職場でも『絶対反対』の闘いを一旦開始すれば、すべてゼネスト・革命へと必ず発展する」と述べ、動労千葉の9月指名スト、10・1CTS就業規則改悪阻止の闘いに続こうと檄を発しました。広島印刷事業者廃止による解雇・出向・転籍攻撃を絶対反対で阻止した岡崎さんの勝利の確信に満ちた基調提起を参加者全員がわがものとして、11・6大結集の組織化へ闘う決意を固めました。

 続いて広島連帯ユニオンの3つの拠点から特別報告があった。広大生協労組の谷口恭子書記長は、自分を含む食堂職員の過重労働による労災との闘いを反合理化闘争として闘う路線を打ち立て闘う決意を述べました。草津病院支部の真保修一書記長は、病棟再編による労働強化で自身も体調を崩している若い組合員からのメッセージを読み上げました。「非正規職化と人員不足による過重労働が、労働者の健康を蝕み、安全を崩壊させています。辛い状況も個々では変えられなくても一丸となれば一気に逆転の好機となります。草津病院支部の団結を改めて固め直して、今こそ組織拡大、職場の仲間をまるごと団結させて、闘いましょう!」。高陽第一診療所の森末一義委員長は、命を守るべき医療福祉職場で続発する事件・事故に対し労働組合が職場と地域の拠点となって闘う決意を述べ、11月へ職場と地域の丸ごとの獲得に向かっての新たな実践の開始を報告しました。

 集会は国際連帯の部に移り、民主労総ゼネスト闘争のビデオが上映されました。感動冷めやらぬ中、在日三世の連帯ユニオン国際部の組合員から9・27ゼネスト報告が行われ、鉄道労組のゼネスト突入宣言の一部を読み上げ、これを共同の決意として確認しました。広島から11・12ソウルの民衆総決起の闘いにさんかする訪韓団からカンパアピールが行われ、3万円以上のカンパが集まりました。
 決意表明では資本のデタラメな解雇攻撃に対しユニオンと出会って「闘って生きるという選択」をし、地域で新たな団結拡大をつくりだしている山陽測器解雇撤回闘争を闘う連帯ユニオン中央支部、職場での物販やJR復帰署名の取り組みを開始した広島市の自治体非正規労働者、郵政非正規の青年労働者、グループホーム「美泉」の死亡事故の責任をとらされ浜田のPFI刑務所(民営化)で3年の服役を強制されている労働者を支援する会が発言しました。
 最後に動労西日本の大江照己委員長が拠点建設をもって11月大結集を実現しようとまとめを行い、広島での11月実行委員会、動労千葉物販と11月賛同オルグ、10・21国際反戦デー、狭山闘争などの10月行動方針を提起し、連帯ユニオンの壹貫田書記長の団結がんばろうで集会を終えました。

2016/09/27

9.27韓国・民主労総ゼネストに連帯

◆韓国・民主労総がゼネストへ進撃!成果主義導入に絶対反対!9・27に公共部門が無期限ストに!広島で国際連帯の街頭宣伝をうちぬく


 韓国では、パククネ政権による韓国版「働き方改革」攻撃に対し、民主労総(全国民主労働組合総連盟)を先頭にゼネストがたたきつけられています。それは同時に、朝鮮半島での戦争を労働者階級人民の総決起で阻止する闘いです。
 民主労総は、公共運輸労組の9・27無期限スト突入を突破口に、9月末から10月にかけ、各産別が次々とストに入ります。政府と財界が成果主義の導入によって雇用と賃金制度を根本から変え、しかもそれを就業規則の一方的変更により労働者の同意なしに強行しようとすることに、怒りが爆発しているのです。闘いは労資協調路線だった韓国労総をも動かし大闘争に発展し始めています。27日の朝9時から15の職場で6万2000人が無期限ストに突入。全国の地下鉄労組先頭に鉄道労組2万人、。健康保険、年金、ガス、ソウル大病院労組などもストに起ちました。さらに明日28日には保健医療1万2000人、ウルサン現代自動車など金属労組9万人以上がスト突入します。さらに民主労総にま だ加入していない造船労組の1万6000人もストに合流予定で、計18万人がスト突入しています。その上で、29日には韓国労総もストに入り10月1日には公務員労組、全教組も年休ストへと段階的に韓国全土でストに突入する予定です。
 パククネ政権の狙いは労働組合と労働運動の全面圧殺にあります。それなしに戦争に突入することはできないからです。しかし民主労総はこれと真っ向からゼネストで対決し、逆に「1%の財閥が支配する世の中を変えよう」と社会の根底的変革を訴えて立ち上がっています。9月26日に開会した国会での所信表明演説で安倍首相がぶちあげた『働き方改革』もまったく同じ新自由主義の攻撃です。広島市では仕事を終えてから中心部の八丁堀交差点でゼネスト連帯の街頭宣伝を打ち抜きました。日本の労働者階級は、いまこそ韓国の労働者と団結して、ともに闘おう!11月6日、東京・日比谷野音へ、11月12日-13日ソウルへと総結集しよう!

2016/09/09

機関紙『団結』No.237を発行|広大生協労組

実態も知らずに「要員は適正」という理事会を許すな!!

広大生協労組機関紙『団結』
No.237(2016 年9月9日)

 霞食堂では、日常作業の中で「CM関節症」「腱鞘炎」「腰痛」などの職業病になる人が次々と出ています。生協労組は谷口書記長の労災申請を契機に、職場の総点検を行ない問題点を洗い出しています。日常作業で扱う物の重さの計量を行ないました。想像以上の重労働をしていることが判明しました。さらに「出食数に比べ厨房が狭く、とりわけ洗い場は対応出来ない」ため無理に無理を重ねて働いている現状が浮び上ってきました。

労災が起きても職場の実態を調査しない理事会

団体交渉で理事会は「マン・アワー・食数( 一人平均の出食数) が他の食堂に比べて多いことはない。適正な人員である」と答えました。この理事会の見解は、ただ数字を見ただけで、職場の実態とはかけ離れたものです。そもそも吉山専務理事は、作業実態について調べることをただの一度も行なったことはありません。また、職場の意見を聞くための職場会議もここ何年も開かれたことはありません。理事会は職場の実態を知らないのです。
 洗い場が狭いため、食器の洗浄に想定以上の人の手がかかっています。ベルトコンベアーの端にシンクを置くスペースがありません。自動で食器をシンクに溜めることが出来ないのです。そのため次々にくる食器を洗浄機に入れる作業は人の手で行なわざるをえません。そのため、矛盾があちらこちらに出現し、無理に無理を重ねる原因になっているのです。

声を出せなくしているのも理事会、団結しよう

理事会は団交で「職業病になったと申請があったのは谷口さんがはじめてで、理事会はそのような現状があることを知らない」と開き直りました。そもそも谷口書記長が申請しても職場実態を調べることも行なっていません。理事会の職業病に対する基本姿勢は「申告がないのは、職業病がないことである」ということです。このような理事会の態度を絶対に許すことは出来ません。
 もし理事会の言うように「適正人員」であるとすればとんでもないことです。「適正人員」にもかかわらず、次々と職業病になる職場だということです。金儲けのためなら職業病になっても良いということが理事会の方針であるということが証明されました。
 命をつなぐ糧(賃金)を得るために命を削る(職業病になる)。こんな逆転したことは直ちに止めさせなければなりません。生協労組はその先頭に立ちます。皆で一緒に闘いましょう。

2016/09/05

「無実の介護労働者・竹川さんを支援する会ニュース」創刊!


「無実の介護労働者・竹川さんを支援する会」に加入を

無実の介護労働者竹川さんを支援する会

代表 森末 一義
 全国の労働者の皆さん、竹川さんの無実を勝ち取る会での署名の取り組み本当にありがとうございました。全国から署名は1065筆も集まりました。裁判が終わってからも150筆も届いています。この署名は団結として竹川さんを勇気づけ裁判闘争を闘いました。しかしながら、裁判所は控訴を棄却し竹川さんの労働者としての怒りを権力で押さえつけ獄中に入れ分断しました。私たちは絶対に許しません!これは団結した署名が全国で拡大されたことが司法権力を追い込んでいる勝利です!
 このたび、無罪を勝ち取る会の闘いを継続し、さらに発展・拡大していくために「無実の介護労働者竹川さんを支援する会」発足させることになりました。全国の労働者、とりわけ医療福祉労働者の獲得を目指していく闘いとして、広島から発信していきます。今こそ医療福祉労働者が先頭に立って安倍政権を打倒し、命より金の新自由主義医療に団結して闘う時代が到来しました。7・26相模原市の障害者施設やまゆり園での殺害事件も闘う労働組合と団結があればこんな事件が起こることはなかったと思います。美泉の事件もアミーユの事件も同じ問題だと思います。現場で労働組合の闘いがあれば高齢者も障害者もすべて団結しともに闘う存在として獲得していけることが出来たと思います。今こそすべての職場に闘う労働組合を作り、ストライキで闘い、安倍政権を打倒し生きるための医療福祉・介護を奪い返していきましょう!
 竹川さんを支援する会は、医療福祉労働者だけでなくすべての労働者に加入を訴えます。ともに闘いを継続していくために資金面での支えをお願いします。裁判闘争でかかった費用、竹川さんとの面会するための交通費など会報の発行など様々な財政が必要になっています。何よりも竹川さんの労働者としての怒りと結びついてともに闘い、社会を変えていく闘いとしてともに継続し拡大していきましょう

2016年9月2日

2016/09/01

9.17ひろしま労働学校公開講座に参加を



 「戦後の反合理化闘争と動労千葉」と題して、国鉄闘争全国運動呼びかけ人の伊藤晃さんに、戦後の反合理化闘争の敗北を総括し、動労千葉の反合・運転保安闘争について提起していただきます。ぜひ参加を!

日時:9月17日13時から
場所:幟会館
講師:伊藤晃さん(日本近代史研究家・国鉄闘争全国運動よびかけ人)
主催:広島県労働組合交流センター

2016/08/31

8.31山陽測器社前闘争、今月も行ないました!


(株) 山陽測器は不当解雇を撤回せよ!
安倍政権の解雇自由攻撃を打ち砕こう!

(株)山陽測器によるM組合員への解雇攻撃は、組織ぐるみで行われた不当・不法な解雇です

 一昨年、会社は10年以上も真面目に働いてきたM組合員に対して「辞めてもらうことに決めた」と退職強要を行ってきました。M組合員はユニオンに加入し、団体交渉を行いましたが、会社はその団交の場で解雇通告を行ってきました。あまりの不当な解雇に2度目の団交で会社は解雇を撤回しましたが、まったく反省せず「解雇の証拠が少なかったから解雇を撤回した」「今証拠集めを行っている」ということを社長自ら公言(県労働委員会の審問)。そして実際にも、M組合員を日常的に監視し、「あくびが何回」とか「トイレに何回」などということを事細かに記録をとり、そしてミスをすれば直ちに「報告書」を書かせ解雇の証拠とするということをやってきていたのです。会社ぐるみで労働者を組織的に監視し、ミスを摘発し、孤立をさせる状況に追い込んで辞職に追い込むというやり方です。
 しかし、そうした会社あげてのいじめを跳ね返して闘うM組合員に対して、追い詰められた会社が行ったのが昨年11月の即日解雇なのです。こんな不当な解雇を絶対許さない! 解雇撤回・原職復帰まで闘うぞ!

解雇は殺人だ!

 安倍政権や資本家たちが議論している「解雇規制の緩和」とか「働き方改革」というのは、山陽測器のような不当・不法な解雇が合法化され、まかり通る仕組みを作ろうという動きです。経営者の好きなように労働者の解雇ができるなどということを絶対に許すことはできません。
 労働者は働いて賃金を得なければ生きていけません。解雇は労働者の生きる糧を奪うものであり、「解雇は殺人」です。
 歴史的にも、労働者を好き勝手に解雇しようとしてきた資本家たちに対して、労働者は団結して闘ってきました。そしてその長い闘いの中で、簡単には解雇させない力を築いてきたのです。

解雇の自由化を阻んできた国鉄闘争

 その最も代表的な闘いが国鉄解雇撤回闘争です。1987年の国鉄分割・民営化によって20万人の国鉄労働者が退職強要によって職場を追われ、200人の労働者が自殺に追い込まれました。まさに国家を挙げたパワハラです。そして7000人の労働者がJRに採用されず、人材活用センターという名の「追い出し部屋」に送り込まれ、最終的に1047名の労働者が解雇されました。闘う労働組合に所属する労働者を狙い撃ちにしたこの国鉄解雇は、まさに労働者を自由に解雇できるようにして、労働者の権利を根こそぎ奪おうという攻撃でした。
 しかし、国鉄労働者はこの不当解雇に対して不屈に立ち向かい、30年に及ぶ解雇撤回闘争が展開されました。その結果2015年6月30日、動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)の解雇撤回の裁判で、最高裁はついにこの解雇が闘う労働組合に所属することを理由に行われた違法な解雇であることを認めました。現在、この6・30最高裁判決を武器に、JRに対して解雇撤回・原職復帰を迫る10万人署名運動が取りまれています。

解雇自由狙う「働き方改革」

 安倍政権は「働き方改革」でこの国鉄闘争が勝ち取ってきたものをひっくり返し、解雇が自由にできるようにしようとしています。安倍内閣のもとに発足している「規制改革会議」などの会議で資本家やその意思を代弁する学者が集まって勝手な議論を繰り広げ、法と制度を改悪して労働者の解雇を自由にできるような仕組み作りを行っています。
 金さえ払えばどんな不当解雇も許される解雇の金銭解決制度や、職務や勤務地の改廃に伴って解雇できる「限定正社員」制度の導入などです。
 山陽測器のM組合員への解雇攻撃は、こうした安倍政権と資本家の意思を体現した攻撃です。
ユニオンに入って団結しよう
 山陽測器で働く労働者のみなさん! 地域の働く仲間のみなさん! M組合員にかけられている解雇攻撃と全く同質の攻撃が山陽測器の他の労働者にも、そして日本中いたるところで起きています。しかし、あきらめずに団結して闘えば、現実を変えることができます。広島連帯ユニオンは一人の仲間の問題も組合全体の問題としてともに闘います。ユニオンに入って団結しよう!

2016/08/17

機関紙『連帯』No.269を発行

機関紙『連帯』No.269(2016年8月号)を発行しました。

2016/08/06

8.6ヒロシマ大行動が大成功

 

被爆71周年8・6ヒロシマ大行動を広島連帯ユニオンと動労西日本が牽引!城西工団労組迎え国際連帯が大前進!

 8・6ヒロシマ大行動への参加、お疲れさまでした。朝鮮戦争が切迫し核兵器使用への動きが強まる中、オバマ翼賛によるヒロシマつぶしを根底から打ち破る闘いとして、950名が結集し集会とデモをやりぬきました。
 8月6日早朝には、機動隊や右翼の妨害をはねのけて510名の仲間が原爆ドーム前に集まりました。被爆者・被爆二世・三世を先頭に、改憲と戦争・核武装に突き進む安倍の記念式典出席を許すなと、怒りをたたきつけました。安倍を直撃するデモは、島根原発再稼働と上関原発建設を進めようとする中電本社前まで進みました。
 核武装にむけた原発再稼働、福島原発事故を居直り被曝の強制、戦争と改憲=労働法制改悪の安倍政権に対して、ヒロシマ・ナガサキー福島、沖縄の怒りをひとつにし、日本と韓国の労働者の国際連帯で戦争を阻止する闘いとして大成功しました。
 今年も、韓国大邱から、民主労総・城西工団労組が参加してくれました。パククネの日米韓軍事同盟、労働改悪に反対してゼネストで闘い、テギョン産業の工場閉鎖と1ヶ月近いテント籠城で解雇撤回をかちとる闘いをやりぬいて、かけつけてくれました。サード配備と闘うソンジュは大邱から30分、大邱の民主労総も共に闘っています。「労働者はひとつだ」と確信できるヒロシマ大行動になりました。


 また、今年の8・6は、動労西日本の広島印刷事業所廃止絶対反対のストライキ闘争と一体で闘いました。8月5日には配転先の五日市駅でストライキを貫徹し、城西工団労組の仲間もかけつけてくれました。当該の岡崎執行委員を先頭に絶対反対の闘いを貫き、出向・首切りを粉砕しました。
 広島連帯ユニオンの解雇撤回の闘いは、次々新たな決起を生み出しています。そして、拠点建設の闘いが、草津病院支部・高陽第一診療所労組・広大生協労組で前進しています。8月5日の闘う合同一般労組総決起集会では、広島連帯ユニオンの参加者全員が登壇し、解雇撤回の闘い、拠点建設の闘いの前進を全国から結集した仲間に訴えました。草津病院支部と高陽第一診療所労組は、医療福祉労働者交流集会を牽引し、相模原事件のように新自由主義が職場を「戦場」にしている現実と闘う路線を鮮明にしました。

 動労西日本と広島連帯ユニオンの団結した闘いが、核と戦争をなくする展望を示す8・6ヒロシマ大行動を実現しました。資本家や権力者のために労働者同士が殺しあうような社会を、今こそ変えよう。新自由主義との闘いはどの職場も同じです。この現実を職場から変えるのが労働組合であり、労働法制改悪との全面対決をユニオンの大飛躍をかけて闘いましょう。11月労働者集会で日韓連帯の共同行動を実現し、全世界に戦争絶対反対を呼びかけようではありませんか。


2016/08/05

全国協1000名建設へ!8.5合同一般労組総決起集会を開催

 8月5日、広島連帯ユニオンと合同一般労組全国協の共催で『闘う合同一般労組総決起集会』を開催しました。司会は古里組合員、サンナビで解雇撤回闘争を闘い抜いた勝利の報告から始まりました。ユニオン鈴木委員長の開会挨拶に続いて、群馬合同労組の清水委員長が基調報告。全国協が鈴コンを先頭に「労働者階級は革命に勝利して、労働者の社会を建設することが可能だという確信を生み出してきた」と、ストライキで闘う拠点建設で全国協1000名建設の実現を訴えました。
 城西工団労組からのアピールに続いて広島連帯ユニオンの参加者が全員登壇、宮原青年部長がサンナビ・山陽測器など解雇撤回の闘いを、壹貫田書記長が広大生協労組の労災闘争をはじめとする拠点建設の闘いを報告しました。

 参加した各労組からは、日本共産党の屈服をのりこえ、総翼賛化攻撃を吹き飛ばす、力強い闘いが活き活きと報告されました。全国の労働者の団結で安倍政権を倒そう!


城西(ソンソ)工団労組から発言

国際連帯の新たな地平を切り開いた8・6ヒロシマ闘争

 今年の8・6ヒロシマ大行動には一昨年、昨年と続き、韓国・テグの城西工団労組からパク・ギホン副委員長とキム・ヒジョン相談室長が参加してくれました。
 城西工団労組はつい先日テギョン産業という約100名が働く工場での組合破壊のための工場閉鎖-解雇攻撃に対して、工場前テント籠城闘争を1ヶ月間闘い、解雇撤回の勝利を勝ち取っています。わずか4人の組合員ですが「勝利まで戦い抜く」「城西工団の労働者全体の立場に立って闘う」という原則を貫き、大勝利をおさめています。工場前に横断幕を広げ、組合全体の力で解雇撤回を闘う姿は、広島連帯ユニオンの日常の闘いと全く同じです。
 キムヒジョンさんは5日の合同・一般労組総決起集会、国鉄産別集会、青年労働者交流集会で発言。テギョン産業闘争の勝利の教訓を共有しました。また、パクギホンさんは8・6朝の原爆ドーム前集会と午後の集会で発言。日本の沖縄闘争と三里塚闘争に学び、国際連帯でサード配備を阻止し、戦争を阻止する決意を述べられました。
 今回お二人を案内しながら強く感じたことは、これまでとは画然と強力に日本の国鉄闘争、動労千葉派との連帯を求めて来られたということです。お二人とも事前に動労千葉などについて学び、日本の運動から学ぼうという姿勢が強く感じました。また、これまで勢い闘争の「成果」「結果」でお互いの接点を探ろうとしてきたようなあり方から、明らかに闘いの「路線」をめぐる討論を積極的に求めてこられました。これは、この3年間の広島連帯ユニオンの国際連帯の地平が生きてきたということと同時に、ゼネスト闘争を闘い、また朝鮮戦争切迫と闘い抜く中で日韓双方から国際連帯を求める機運が非常に強くなっていることを感じました。
 広島連帯ユニオンが切り開いてきた国際連帯の闘いは、いよいよ大きく飛躍することを感じさせた8・6闘争でした。

2016/07/19

山陽測器社前闘争を貫徹!

 7月19日、山陽測器に対して「M組合員の解雇を撤回しろ!」と社前闘争を行いました。6月30日の労働委員会闘争を勝利的にたたかいぬいたことを報告し、ビラを配布しました。

労働者は「使い捨ての消耗品」ではない!
ユニオンに入って一緒に会社を変えよう!


労働委員会闘争を勝利的にやりぬく

 山陽測器で働く労働者のみなさん! 地域の労働者・住民の皆さん!
 6月30日、昨年11月の山陽測器のM組合員への即日解雇攻撃に対する不当労働行為を争う労働委員会審問が行われました。M組合員本人が証人として登場。社長と会社側弁護士の卑劣な「尋問」を粉砕し、堂々と質問に答え、会社側の不当解雇を徹底的に暴露しました。

会社側の組織的パワハラが明らかに

 M組合員の証言では、2014年以来の解雇攻撃と解雇撤回後のボーナスカットに対して、ユニオンに加盟して闘い、労働委員会での勝利(2015年10月)そして社前闘争への決起が報告されました。追い詰められた会社は「死ね」の暴言(桐木部長)を浴びせ、2回目の社前闘争の直後にロックアウト解雇を行ってきた経過が明らかにされました。
 会社側は「解雇の証拠」として、A3にして100ページ近い「報告書」というものを出してきました。その内容はM組合員を監視し、些細なミスから日常の動向まで細かく記録させてきたものです。その内容は例えば40分にわたる上司とのやりとりがたった5行の報告とされ、しかもMさんが言ってもいないことが書き加えられていたり(録音をしていたためその事実が判明)するなど、およそ解雇の証拠たりえるものではありません。逆に、Mさんを狙いうちにして、監視・密告を行っていたことが明らかになり、会社側が組織ぐるみでパワハラを行っていたことが労働委員会の場で明らかになりました。

ユニオンに加盟し、労働組合を職場に作ろう!

 傍聴闘争には広島連帯ユニオンの新入組合員も参加し、同じくパワハラで苦しんでいる青年組合員はM組合員の闘いにとても勇気付けられたと語っていました。山陽測器闘争はパワハラや解雇に直面している多くの労働者の希望の星になっています。
 山陽測器で働く労働者の皆さん! ユニオンに加盟し、労働者を使い捨ての消耗品のように扱う会社のやり方を一緒に変えましょう! 職場に会社の理不尽な攻撃と闘う労働組合を作ろう!

労働委員会命令取り消し訴訟の反動判決弾劾!

 7月6日、山陽測器資本が労働委員会を相手取って起こした昨年の労働委員会決定(10月5日決定)の取消訴訟で、広島地裁は黒田部長の発言を不当労働行為と認めたものの、14年春のボーナスカットについては不当労働行為の認定を取り消す反動判決を下しました。絶対許せません。
 何ら正当性のないこの判決は、今M組合員が闘っている解雇撤回闘争をつぶすという目的で下された判決です。安倍政権と資本家階級は「働き方改革」と称して正社員でも自由に解雇できるようにしようとしています。その政治的目的に貫かれた判決です。しかし、M組合員はこの反動判決に全くひるむことなく解雇撤回・原職復帰まで闘いぬくことを明らかにしています。
 判決を徹底弾劾するとともに、国家権力・裁判所と資本が一体となった解雇の攻撃をユニオンの総力でひっくり返すことを宣言します。
 判決に対しては県労働委員会も争う姿勢を見せており、もはや山陽測器闘争はM組合員ひとりの問題を超えてすべての労働者の未来のかかった闘いとして発展しています。資本と国家権力・裁判所一体となった「解雇自由化」の攻撃を粉砕し、解雇撤回闘争に勝利するぞ!

ーーーM組合員の決意ーーー

 私だけではなく、社長の最低な行いで無念の思いで退職した社員は1人や2人ではありません。
 社員は使えなかったら簡単に切り捨てられる消耗品としか思っていない会社の最低な体質を少しでも粉砕したいと思います。
 会社のやり方は最低ないじめであることを世間に暴露することによって、そのような最低なやり方は世の中では通用しない、ということを会社に思い知らせたいと思います。

2016/07/18

7.18大瀧慈さん講演会に参加


 7月18日、「ヒロシマとフクシマにおける被曝による健康影響について」と題して大瀧慈先生(広島大学名誉教授)の講演が8・6ヒロシマ大行動実行委員会の主催で開催されました。
 これまで広島原爆では、原子爆弾の核分裂による直接の放射線の影響だけが問題にされてきましたが、実際にはかなりの被害が内部被曝によるのではないかということが明らかになってきています。爆風によって粉々に吹き飛び焼かれた日本家屋の、土壁などの中に含まれるアルミニウム、マンガンなどが中性子によって放射化して、その放射性物質(粉じん)を浴び、呼吸や食べ飲みすることで、体内に取り込んだことが、その後の健康に大きく影響しているとのことです。
 福島の場合は、原発内部で作られた放射性物質(ヨウ素131とセシウム134・137)が直接拡散し続け、内部被曝を生み出しています。これから福島の内部被曝にむきあう上で大変貴重な講演会でした。

2016/07/17

伊方原発の再稼働阻止 7・17坊ちゃん広場集会に参加


 7月17日、松山市内で開催された「住民も労働者も被ばくしてはいけないー伊方原発の再稼働阻止 7・17坊ちゃん広場集会」に参加しました。愛媛県職員労働組合が事務局となって、様々な組合、団体が参加。高浜原発30キロ圏の京都府職員労働組合舞鶴支部、汚染土埋め立て地のオリンピック工事による被曝労働と闘う江戸川区職の仲間が発言しました。広島からも8・6ヒロシマ大行動を代表して共同代表の中島健さんが発言し、8・6ヒロシマ大行動への参加を訴えました。
 被曝労働拒否で職場から労働組合が軸になって闘うことが、再稼働阻止・原発廃炉の展望を開くことが実感できた集会でした。

愛媛新聞で報道されました