2015/06/21

韓国民主労総ゼネスト連帯の広島行動をたたかいとった!


6月21日、広島連帯ユニオンと動労西日本が呼びかけた実行委員会が主催し、広島市中区幟会館での集会と原爆ドームまでのデモに40名が結集した。
 集会の冒頭主催者を代表して、動労西日本の大江委員長があいさつにたち、安倍と国会の茶番劇を痛烈に批判。「自らが労働者階級だということに自信をもって、自らの職場を変えていこう」と檄をとばした。
 続いて昨年の8・6闘争をともに闘った、韓国テグ市の城西(ソンソ)工団労組からの連帯メッセージ。「資本は、新自由主義体制の下で一つになって、私たち労働者を攻撃しています。国籍を超えて、性別を超えて、雇用形態を越えて『労働者は一つ』です。より多くの労働者を組織して、より多くの闘争を組織しなければならないという課題は明らかです。闘う労働者が世界を変えます。私たちは一緒に労働者が主人公になる社会のため、希望の紐を放さず、一歩ずつ前進していきましょう。トゥジェン!」城西工団労組はチャングレ行進の先頭で闘っておりゼネストを組織している現場からのメッセージは感動を与えた。


 広島連帯ユニオンの宮原青年部長が基調提起。民主労総の7・15第二次ゼネストへの猛然たる決起を紹介し、6・7国鉄集会が日本における安倍打倒のゼネストを切り開く決定的突破口となったこと。また6・7で労働者国際連帯の新たな地平が切り開かれたことを確認し、国鉄決戦を基軸に、1000万署名運動を牽引しながら、闘う労組拠点の建設で勝負し、勝利する8・6ヒロシマ大行動の成功を勝ち取ろう!と力強く訴えた。
 広島連帯ユニオンからの特別報告では、真保副委員長(草津病院支部書記長)に対する再雇用拒否を絶対許さず、7月31日をもっての解雇攻撃を大焦点化してたたかう決意が明らかにされた。評価制度絶対反対を闘った者を最低ランクにし再雇用しないという労働組合破壊攻撃であり、草津病院資本が病棟再編絶対反対で闘う草津病院支部の拡大を恐れているからだ。ユニオンの総力をあげて闘い、労働組合の拠点建設で解雇攻撃を跳ね返そうと訴えた。


 各職場からの決意表明では、動労西日本から岡崎組合員が「労組が結集軸となる時代が来た」という時代認識の下、「自らの職場廃止攻撃は解雇攻撃、組合破壊、JR再編攻撃であり、それに対しては、ストライキを闘える労組=動労西日本を作ることだ。またJR関連会社の労働者を合同一般全国協へ組織化しよう」と解雇攻撃を粉砕し組織拡大への決意が語られた。
 高陽第一診療所労組からは、「安倍政権には未来を作る力もないし責任をとろうともしていない。医療・介護労働者は過労死するか事故をおこして切り捨てられるしかない。こんな現実は絶対に許せない。韓国民主労総が保険医療福祉連帯を全国的に組織しているように、まず広島で医療福祉連帯ユニオンを作りたい」という熱い思いが提起された。
 続いて広大生協労組の仲間、自治体で働く青年、広大学生自治会から発言。決意表明の最後に、8・6ヒロシマ大行動実行委員会から「これまで『くり返すな』と言ってきたが今や『労働者の団結と国際連帯で核戦争を阻止できる』という展望をわが手にするところまできた。安倍と桜井を8・6の力で打倒しよう。」 とのアピールがなされた。


 最後に広島連帯ユニオン鈴木委員長が、三菱広機分会の立場からまとめの提起を行った。「三菱はじめ大企業は戦争体制に突入している。三菱は戦闘機、ミサイル、軍艦、潜水艦、そして原発つまり核兵器の特化へとシフトしている。死の商人の復活だ。広大の経営協議会には三菱の佃が乗り込んでいる。学生とも団結しながらたたかっていきたい。」
 労働者の団結と国際連帯で核戦争を阻止しよう、と8・6闘争へ向けて確信と決意を固める行動となった。広島は戦後70年攻撃の焦点となっているが、デモの途中では、桜井よしこを8月6日に呼んでいる右翼とも対峙しながら、韓国でのゼネストの息吹と、日本でもゼネストを!という意気を街中に拡散する行動となった。

城西工団労組イムボンナム委員長の連帯メッセージ

労働解放の社会のために闘争する仲間たちに連帯の挨拶をおくります。私は韓国で差別のない平等世界を実現するために闘っている城西工団労働組合委員長イムボンナムです。今韓国はMARS(中東呼吸器症候群)により、政局が騒然としています。
 政府は昨年304人が無念の死をとげたセウォル号のように、このMARSも政府レベルの対策ではなく、個人の問題で片付けています。このように、パククネ政府の3年目、労働者民衆の生活はますます崖っぷちに追いやられています。
 パククネ政府は、労働市場の構造改悪を発表しました。労働市場の構造改悪は、労働をその醜く汚れた資本の市場に従属させ、労働者の権利を剥奪し、そのうえ労働者の支えとなる民主労組を破壊するということに相違ありません。また、非正規職総合対策は、正規職を攻撃して、非正規職をより量産するということです。民主労総はパククネ政府の労働市場の構造改悪と非正規職総合対策に対抗して、すべての労働者に労働基本権を!最低賃金1万ウォン争奪!公的年金強化!などの要求をかけて去る4月24日、「財閥肥大化期に対する労働者、庶民を生かす」1次ゼネストを行いました。しかし、まだ我々の力が不足していたようです。パククネ政府は、民主労総の1次ゼネスト以来、民主労組を殺すためにさらに激しく労働者を弾圧し、最終的には2人の労働者が労組弾圧に対抗し、死を選択するしかありませんでした。
 民主労総は労働者に「より容易な解雇、より多くの非正規職、より低い賃金」を強要するパククネ政権に対抗し、2次ゼネストを準備しています。MARS事態に国全体が緊張していても、パククネ政権はMARS事態に乗じて、問題の多い首相を任命し、賃金ピーク制を一方的に実施するという立場を明らかにしました。私たちに選ぶことができる道はただ一つ、労働者の解放された世界のためにすべてをかけ、すべての力を総動員し闘う道です。
 資本は、新自由主義体制の下で一つになって、私たち労働者を攻撃しています。国籍を超えて、性別を超えて、雇用形態を越えて「労働者は一つ」です。より多くの労働者を組織して、より多くの闘争を組織しなければならないという課題は明らかです。闘う労働者が世界を変えます。私たちは一緒に労働者が主人公になる社会のため、希望の紐を放さず、一歩ずつ前進していきましょう。トゥジェン(闘争)!

2015年6月21日 
城西工団労働組合委員長
林福南(イムボンナム)

2015/06/20

鈴コン共闘の花輪さんを迎え6.20ひろしま労働学校を開催


 6月20日、世田谷地区労顧問・鈴コン共闘会議呼びかけ人の花輪不二男さんをお招きし、第Ⅷ期ひろしま労働学校が盛大に開催されました。『国鉄闘争と合同一般全国協議会鈴コン闘争勝利の教訓』をテーマにした講演は、このかん、労働相談から新たに労働組合に加入した労働者が参加するなど、公開講座にふさわしい大盛況ぶりでした。
 花輪さんは、「労働者が、資本のやっていることがおかしいと思って立ち上がっているときは、まさに資本が攻撃しているときです」と核心的に提起しました。その通り!
 バイトで「大人のずるさ」を学び、勤労学生を経て、労働組合役員を務めてきた花輪さんの「人生史」には「労働者魂」が見えました。中でも、花輪さんが地区労運動として取り組んだ京セラ闘争の教訓は、体制内労動運動を打破し、“闘う労働組合”の拠点建設の必要性を鮮やかに示していました。
 核心的だったのは、鈴コン資本による過去の組合つぶしの攻撃を、国鉄分割・民営化と一体で行われた「新自由主義」による攻撃と位置付け、それに対して原則的に労働運動で反撃し、職場で団結を固めて闘い続けてきたことです。これこそ、“動労総連合”の全国的建設への実践的方針であると思います。
 レジュメにおさまりきらないほど豊富な花輪さんの労働運動史と人生史は、とりわけ私たち「青年労働者」を鼓舞激励する大きな武器となりました。これからも「明るく、楽しく、真剣に」闘っていきます!

2015/06/14

「韓国・民主労総ゼネスト連帯!6・21広島行動」に参加を

 4/24ゼネスト集会(ソウル市庁前)
6・7国鉄集会でアピールする鉄道労組ソウル本部の代表

労働者はひとつだ! 노동자는  하나다! 

韓国・民主労総ゼネスト連帯!6・21広島行動

2015年 6月21日(日)13:30(13:00開場)
広島市中区八丁堀3-2 幟会館
15:30デモ 京口門公園→金座街→本通り→紙屋町→原爆ドーム前
主催:同集会実行委員会(呼びかけ/広島連帯ユニオン)

6・7国鉄集会で日韓労働者の熱い団結

 6・7国鉄集会に、ゼネスト闘争の真っ只中にある韓国から、鉄道労組ソウル本部の同志3名が参加し、民営化と闘う日韓鉄道労働者の歴史的な共同声明を発した。
 彼らは、6・7集会の熱気と高揚にふれて、その感想を「(軍事独裁政権を打倒した)87年労働者大闘争の前夜のようだ」と感動をもって語っている。そして日本のこの闘いを韓国の労働者に必ず伝えて、ゼネスト貫徹へ突き進む闘いの糧にすると。またとくに学生の決起に感動し、「ここには未来がある!」と。
 これに応え、民主労総ゼネスト連帯を高く掲げて、日本でのゼネストをたぐりよせる闘いにさらに猛然と突き進もう。

民主労総が第2次対政府闘争に突入

政府ソウル庁舎前で座り込み

 6月11日、「労働市場構造改悪阻止!」を掲げ、民主労総加盟傘下組織の代表者によるソウル政府庁舎前での座り込みが開始された。
 記者会見で民主労総は、以下のような行動方針とスローガンを提起した。
 「今日の座り込みは、民主労総第2次ゼネストなど、本格的な第2次闘争体制に突入することを意味する。また6月は、最低賃金が決定される非常に重大な時期であるため、今日は組織的な最低賃金闘争が始まったことも意味する。民主労総はこの座り込みを皮切りに加盟傘下組織の闘争体制を再度高める」
 「毎日1人デモ、ロウソク集会を開催し、個別事業場ではゼネストリボンを着用し、毎週木曜日の昼休み集会、出退勤時の宣伝戦も始める。この勢いを強め、6月17日には拡大幹部以上が参加する集会を政府ソウル庁舎前で開催し、6月27日には、労働市場構造改悪阻止と最低賃金1万ウォン戦取を目標に大規模な全国労働者大会をソウルで開催する。民主労総は、6月、7月中に政府が労働市場構造改悪を強行するために決定的な試みを強行する場合、即刻ゼネストに突入するものである」
 「★パククネ政権は、労働市場構造改悪を直ちに中断しろ!」
 「★就業規則改悪・一般解雇拡大を、闘争でたたきつぶそう!」
 「★ゼネスト総力闘争、粘り強い闘争でパククネ政権を終わらせよう!」

 パククネ政権は6月17日に、労働市場構造改悪のための具体的な推進日程を発表するとしている。そこでは、賃金ピーク制の導入など、賃金体系改悪のための就業規則のガイドラインを提示し、続いて解雇の基準などについてのガイドラインを順次、発表するという。これは労働組合の同意なしに労働者に不利に就業規則を変更できるようにするということであり、賃金・雇用はじめ労働条件を政府と資本が好き勝手に改悪することを可能にするものだ。
 パククネは、韓国労総などを引き込んで「労使政合意」を演出しようとした策動が完全破産したことに追いつめられ、より凶暴な攻撃に出ている。この日の座り込み開始は、それへの先制反撃である。

ハンサンギュン委員長(中央)先頭に座り込み(6月11日)写真=レイバーネットより


2015/06/05

6.20ひろしま労働学校「鈴コン闘争勝利の教訓」に参加を!

非正規労働者が労働組合つくって解雇を撤回させた!
ひろしま労働学校公開講座
『国鉄闘争と合同一般全国協議会鈴コン闘争勝利の教訓』

鈴木コンクリート工業分会( 通称、鈴コン分会)は、東京板橋区の生コン製造、運送会社で働く3 ヶ月雇用の非正規の労働者が作った労働組合です。鈴コン分会は3 年にわたる解雇撤回闘争を闘い抜き、昨年秋完全勝利し年末職場復帰を実現しました。
 この勝利は、非正規職でも労働組合を結成して労働者が団結して闘えば勝利出来るということを実証しました。鈴コン闘争の原動力であり、勝利の道を示したものこそ、26 年間不屈に闘われてきた国鉄1047 名解雇撤回闘争です。国鉄闘争としっかり結びついた鈴コン分会の勝利は、非正規職、正規職を問わず全ての労働者に勝利の道を示したのです。
 安倍政権が「解雇自由」のため労働法の全面改悪の攻撃を激化させている現在、鈴コン分会の勝利の地平を学ぶことは意義あることです。
 多くの仲間の参加をお願いします。

日時:2015年6月20日13時〜
場所:広島中央公民館・会議室3
講師:花輪不二男(世田谷地区労顧問/鈴コン共闘会議呼びかけ人)
主催:広島県労働組合交流センター