2012/08/17

8・8~9ナガサキ闘争報告

今年のナガサキ闘争は、8・8~9の日程でした。ここ5年間は、広島を代表してユニオンが参加しています。
被爆67年目の長崎反戦反核闘争は、例年とはうって変わってNAZEN・ナガサキの結成などもあり、大きく様変わりしていました。
若い人や新しく玄海反原発闘争や長崎や北九州での放射能ガレキ搬入反対の闘いによって、怒りを持って結集してきた人なども参加していました。
そして、かってなくヒロシマ・ナガサキの闘いが”一つの闘い”としてかちとられているという実感がありました。
長崎での被爆者の城臺美彌子さんは、「8・6ヒロシマに参加した。原爆ドーム前での集会とデモと一つの闘いとして、ナガサキで闘いましょう!」という主旨の発言をされていましたし、広島から参加したユニオンの広大生協労組書記長で被爆2世の中島健さんの発言でも「ヒロシマ・ナガサキの被爆者・被爆2世は、フクシマの怒りを共にして闘おう!」という内容が出されていました。そして何より福島から佐藤幸子さんが来長して、フクシマの実相を報告し、怒りを持って”野田打倒!”を訴えていました。
ヒロシマ・ナガサキ、ビキニ、そしてフクシマ、この帝国主義の核によってもたらされた被曝(爆)に対する怒りを共有するという点で、本当に一つになったと感じました。
金儲けと資本主義体制の生き残りのためには、労働者民衆がいくら死んでもかまわない、という資本家と政治家のあり方に対する怒りは、職場と地域にあふれています。
北九州や長崎での「放射能ガレキ」搬入阻止闘争も、こういう労働者の根源的な怒りの爆発があるということが長崎集会で解りました。
野田政権のガレキ処理政策を支えているのが基幹労連・連合であること、その闘いは、基幹労連から出ている北九州市長と労働者民衆の命と暮らしをかけた闘いになっていること、そしてその闘いに勝利していくためには、闘う労働組合の再建が不可欠であることが闘う労働者から提起されました。
このことは、地域で労働組合運動を闘う私たちにとっても極めて示唆に富んだ提起だと思いました。
「長崎原爆被爆」にとどまらない現在のフクシマまで連綿と続く闘いの終止符を打つのはNAZEN、国鉄闘争全国運動であることが、広島に続いて長崎でも明らかにされました。東京・霞ヶ関からの”旋風”が長崎も席巻したことは本当に重要です。九州電力資本追及の闘いや御用学者・山下俊一弾劾の闘い、長崎に集まった原水禁や原水協の労働者との合流なども闘いとしてとりくまれたことは画期的だと思いました。(OS)
長崎大学前で福島に仇なす「御用学者・山下俊一」を徹底的に弾劾する佐藤幸子さん

山下打倒!をアピールする広大生

8・9の早朝、朝鮮人・韓国人慰霊碑での追悼集会

8・9野田首相を弾劾するデモの前段集会で発言する京大生

おまけ①”長崎ちゃんぽん”

8・9長崎集会

8・9集会で発言する中島健広大生協労組書記長

おまけ②門司港の夜景
8・9長崎集会は、翌日10日の「長崎新聞」でも大きく報道されました



2012/08/16

8・7中山草津病院支部委員長を激励!~山口刑務所面会闘争報告

 8・6ヒロシマの大高揚も冷めやらぬ、翌7日、全国の医療・福祉労働者の代表と中山支部委員長が収監されている山口刑務所へ激励行動に行って来ました。
中共会の事務局の仲間が4月に「友人面会」を拒否されてから、ご家族の方が月に1度のペースで面会されていますが、未だ「友人面会」は実現できていません。
 ハチロクから転戦した闘う14名の仲間は、「なんとしても面会を山口刑務所の所長に認めさせるぞ」という固い決意の下、山口刑務所の正門前に立ちました。
午前の面会時間が終わっていたので、14名で日用品の差し入れをしました。はじめは「登録者のみ差し入れが可能」と“妨害”がありましたが、全員が中山さんへの思いを込めて差し入れをやりぬきました。
その後、草津病院支部と広島連帯ユニオンの仲間3名と、全国から3名の仲間が代表して面会を申し入れましたが、6名全員が「×」。所長の裁量ということでした。「第一統括」という職員が出てきて、刑務官が10人ほど取り巻く中での一方的通告です。全く誠意がない職務的な応対でした。本当に許せません。特に“所長裁量で面会できないこと”“広島拘置所で認められていた友人面会が、なぜ山口刑務所ではダメなのか”「決まりだから」の一点張り。全然、納得のいく答えがありませんでした。
仲間の提案で、山口に来たのでここから中山さんに激励ハガキを出そう!ということになり、全員で、刑務所の面会受付でハガキを書きました。そして、刑務所前のポストに刑務所長への怒りと中山さんへの激励の言葉を書いて、投函しました。
そして南門の近くの路上で記念撮影を行いました。「中山さん!山口まできたぞ!」「中山さんを絶対に取り戻す!」「がんばれ!」と各人が思い思いの声をかけて、再会を誓い帰途につきました。
山口行の道中、車中では医療・福祉をめぐる資本の許しがたいやり方への怒り、仲間の闘いの紹介や意見交換、「悩みの相談」などお互いの団結を固めることができました。特に草津病院支部の闘いが、全国の仲間に共有されたことは決定的です。中山さんの闘いとつながることで闘う仲間の団結がいっそう深まりました。中山さん!ありがとう!
 本当に大勝利!大団結の山口刑務所激励行動でした。参加者一同も力をもらい、励まされた一日でした。(無実の中山さんと共に闘う会・事務局)

歴史的な8・6ヒロシマ闘争を打ち抜く!

遅くなりましたが、『被爆67周年8・6ヒロシマ大行動』の報告です。
すでに多数のブログで、動画を含む報告が出ているので、多くの皆さんが今年の8・6の闘いが大勝利したことは、ご存知だと思います。
私たち広島連帯ユニオンは、国鉄闘争全国運動やNAZENと共に、この大行動を先頭で闘いました。8・6大行動実行委員会に多くの組合員が参加して、準備や運営、当日の実務を担いました。
その闘いをけん引したのが、青年部の仲間です。また、NAZEN・ヒロシマとして、今夏8・6の闘いを現地で切り開いたのは、ユニオンの仲間でした。
8・5の合同・一般労組全国協議会全国総決起集会や郵政非正規ユニオン全国協結成集会が広島で開催されるなど、合同労組としての広島連帯ユニオンの存在と闘いがますます重要になってきたことを痛感しています。
 全国の仲間が、この間の霞ヶ関の「金曜反原発行動」―「紫陽花革命」の旋風をヒロシマに持ち込んで、さらにその”風”がナガサキへと吹いていきました。その風が今、8・15に再び東京へと吹き返している状況は、かつてなく労働運動・職場闘争と地域の闘い、政治闘争が一体のものとして、根底から爆発しているな、という実感を持たせます。
7月闘争~8・6ヒロシマ、8・9ナガサキ、そして8・15の闘い。この闘いを貫くものこそ”フクシマの怒り”だろうと思います。今夏の闘いを貫く大きな柱は「福島と怒りを共にする」ということでした。それは十分に実現できたと思いました。ドイツから来広したゴアレーベンの仲間たちにも、その怒りは共有されました。
突き詰めて言えば、労働者民衆を被曝させて命を蝕んでもかまわないという今の新自由主義の社会のあり方に対するNo!を、資本家階級につきつけていく闘いであり、私たちの職場で起こる問題と基本的に一つの課題だと実感できます。
それと佐藤幸子さんをはじめとしたフクシマの怒りを体現して闘う仲間の参加が決定的でしたし、またヒロシマで、野田政権・野田首相そのものに”肉薄”して徹底弾劾し抜いたことは大勝利でした。それは、文字通り『ヒロシマへ官邸前・霞ヶ関の闘いがやってきた』ということです。8時26分の野田首相の原爆慰霊碑前での発言にあわせて、”フクシマの怒り”  ”被爆者の怒り”をぶつけることができたのは、最大の成果だと思います。

※8・5~8・6ヒロシマの報告は以下のブログを参照にして下さい。
→8・6ヒロシマ大行動ブログ http://daikoudou67.blogspot.jp/
→http://2012machibunkai.web.fc2.com/2012yd.8.5.hiroshima.html
→http://hosei29.blog.shinobi.jp/Page/2/
→http://www.zenshin-s.org/zenshin-s/index.html


2012/08/01

7月の闘い②

いよいよ8月です。被爆67周年8・6ヒロシマが目前に迫りました。
 7・29の国会正門前の怒りの結集は、7・16の17万人集まった代々木公園一帯での反原発行動をのりこえるような勢いと内容を持つ闘いでした。

私たちの仲間である合同・一般労組全国協に結集するユニオンも、多数の組合員が参加していました。なんぶ、西部、北部などのユニオン幟が、夜の国会議事堂のシルエットと重なっている動画を見ると、何か不思議な感情におそわれました。これがリアルに起こっていることだと解るにつれて、すごい時代が、全く新しい時代が切り開かれつつあることに身震いする思いがしました。
動画を見て驚くのは、あらゆる階層、年齢、性別の区別なく、というか『一蓮托生』の仲間が団結して、生き生きと自らの怒りを解き放って、この場所に嬉々として集まっていることです。
7.29国会正門前が20万人で”解放区”に
原発再稼働強行への怒りにはじまり、職場や地域、社会で引き起こされるあらゆる不条理に対する心底からの怒りに突き動かされて、本当に多くの労働者民衆が、野田政権への憤怒を爆発させているということです。これは新自由主義・資本主義に対する怒りです。
今年の被爆67周年の8・6は、この怒りを、そのままヒロシマへ持ち寄ろうということではないのか!そのように感じています。ヒロシマの被爆者の怒りとフクシマの怒りをともにする、という本年のスローガンは、本当に的を得たものになりました。
8月6日の午前8時15分の平和公園―原爆ドーム前では、野田首相に”肉迫”できます。首相官邸前や国会前より近い、わずか数百mです。さえぎるものはありません。
ぜひ、怒りの怒声を野田首相に浴びせよう!いや、野田首相を平和公園に入れないことも可能かもしれません。すべて8・6にどれだけの人が集まるか!にかかっています。
すべての闘う仲間のみなさん!生き抜くために野田政権にNO!を突きつけよう。怒りのコール(雑音ではない)で野田首相を包囲しよう!
戦争・核兵器・核・被ばくのために亡くなったあらゆる労働者民衆への『黙祷』を断固、やりましょう。そして野田首相を徹底弾劾して、原発推進の中国電力を一周する怒りの大デモに立ち上がろう!
2012年8月6日を怒りの日として、歴史に残る大闘争として爆発させよう!すべての怒りを持つ仲間は、8月6日、午前7時30分、原爆ドーム前に集まれ!

●7・29「エネルギー政策(原発)意見聴取会」抗議闘争
7月29日、広島市内で「エネルギー政策(原発)意見聴取会」が行われました。
全国各地で電力会社の意向を受けた電力会社社員が意見を出し、問題になっています。猛暑の中でしたが、やらせ意見聴取会反対!、中で原発再稼動反対の声を上げよう!と訴えてきました。うちわをくれて、「これに原発反対の紙を貼りんさい」とアドバイスしてくれた女性もいました。原発反対の意見の人はみんな朗らかでした!

話かけてくる人が多かった
●7・29ツイッターデモ in Hiroshima
 意見聴取会抗議闘争を終えて直ちに、広島でのツイッターデモに参加。
29日は、件の『国会包囲闘争』の日です。広島でも連帯した取り組みをやろう!ということで企画されたデモです。新しい形で意思表示 しようとたくさんの若者やお母さんや子供たちも参加していました。
鳴り物も多く、元気がよい行進です。組合員にも大いに刺激になりました。
やはり、『次は8・6だ!』と多くの仲間が実感したようです。
8・6の朝に原爆ドーム前に集まり、野田首相に怒りの声をぶつけよう!


※おまけ
こんな感じで朝ビラをやっています!(8月1日 JR新井口駅前)

7月の闘い①

6月に引き続いて、7月も歴史を塗り替えるような闘いの連続でした。広島連帯ユニオンも結成以来の激しい闘いを職場と地域で繰り広げて、8・6ヒロシマへむけて全力で疾走している(?)ところです。
何より首都・東京の権力中枢に向かっての闘いが熱い!(暑いだけでなく)。民衆の怒りの炎で焼き尽くされようとしているようです。
毎週金曜夜の官邸前、7・16の17万人、7・29の国会前など多くの働く仲間が、それぞれ創意工夫を凝らして、怒りをあらわにして結集してきています。
その思い、怒りと呼応して、広島でも闘っていきます。
7月闘争として、活動を振り返ります。

●7・16 さようなら原発10万人集会
とにかく、人、人のすごい闘争でした。歴史的にも一つのエポックとなったように思います。今まで見たことのない大結集!発言者のスピーチも概ね感動的でした。多くの労働者民衆と一体となった感覚が新しい!青年、子連れの親子なども多かった。何もかも新鮮でした。会場の代々木公園一帯は言うに及ばず、渋谷・原宿全体に20万近い人々が集まっていました。
ステージが見えません
ユニオンの仲間で記念撮影
原宿を埋め尽くすデモ隊。さあ、ユニオンの旗はどこでしょうか?
ユニオンも総力で参加しました。久しぶりに「ユニオン」の組合旗、「全造船三菱広機分会」の幟を首都の空にはためかせました。デモは、警察の弾圧もあり長時間にわたり体力的には大変でしたが、そのぶん、長蛇の隊列になったので、宣伝効果は満点でした。沿道の声援や賛同のコールがスゴイ!ドンドンと飛び入りがデモに入ってきます。その点でも以前とは全く様変わりしました。ついに新時代が来た!


●7・22動労千葉を支援する会 定期総会へ参加
動労千葉を支援する会・広島の運営委員をユニオンで出しているので、その仲間と新しく国鉄闘争全国運動の呼びかけ人になられた 李東碩(イトンソク)さんとで参加しました。
李先生は、今年6月7日、ユニオンや他の労組と、韓国・大邱の労組、とくに民主労総の仲間との意見交換のセミナーなどを企画されました。それがきっかけでユニオンと懇意になりました。李先生は、韓国から来日され、世界経済や東アジア共同体構築へむけた働く仲間の交流の在り方を研究課題にしておられる学究です。労働組合の在り方や労働者の地域コミュニティについても調査されています。
李先生の企画した韓日の意見交換セミナーの様子(6月7日、広大千田キャンパス)
その中で、動労千葉の国鉄分割・民営化との闘いや1047名解雇撤回闘争、外注化反対・非正規職撤廃の闘いを知って、この度、全国運動の呼びかけ人を引き受けてもらうことになりました。
総会では、全国の仲間に向けて、連帯と団結にあふれたスピーチをされました。

総会で発言する李先生(7月22日 千葉市内)
「人を人と思わず、使い捨てる社会は間違っています 。それを正す力が労働者の中にあります。労働組合の運動は、そのために重要です。自律的で活き活きとした活動をしているみなさんとともに闘います。」

感動しました。先生は、他の呼びかけ人や会員のみなさんとも意気投合し、青年労働者とも交流しました。
広島としては、8・6ヒロシマ大行動の爆発に外注化阻止・非正規職撤廃の闘いの帰すうがかかっている!全力を結集を!と力説しました。
支援する会・広島も、物販を通した会員拡大と10・1JR構内検修業務外注化阻止の闘いを総力を挙げて取り組むことが必要だと思います。頑張ろう!
10・1 JR検修全面外注化阻止!を熱く訴える動労千葉を支援する会 山本事務局長
●7・23オスプレイ米軍基地搬入強行に抗議!
ユニオンと交流センター、8・6ヒロシマ大行動実行委など多くの広島の仲間と基地の港湾施設に停泊する輸送船の見える岸壁で怒りの抗議行動を行いました。

基地内に新設された大型港湾施設に着岸し荷降している輸送船を注視する

地元住民の実行委員会の呼びかける早朝7時の抗議行動と午後1時からの「人間の鎖」行動に参加しました。昼休みは、JR岩国駅前で街宣しました。署名を呼びかけた大半の人たちは、オスプレイ搬入には反対でした。
朝、目前に輸送船を見て怒りが倍加しました。多くの労働組合が西日本や全国から集まっていました。とくにJRや自治体の労働者が、組合として、たくさん参加していました。関西からは、関西地区生コン支部がマイクロバス1台で駆けつけていました。
長く、岩国での反基地闘争に参加していますが、現地の抗議闘争にこんなに多くの労組員が参加したことはなかったように思います。やはり時代が変わりつつあり、連合支配が終わりつつあると実感しました。 
来る8・6ヒロシマには、フクシマ―オキナワとの団結がかかっています。怒りをともにして、野田首相を ぶっ飛ばそう!