2015/12/29

非正規労働者が闘って勝った|八丁堀通信号外を発行


非正規労働者が闘って勝った!悪いのは派遣会社アクオ西日本と福屋だ

賃金支払い命令勝ち取る!不当労働行為認定!派遣労働者に対する雇い止め解雇は違法・不当!

『八丁堀通信』号外
2015.12.29

★福屋百貨店の地下食品レジで働いていた派遣労働者=私、谷口恭子が、労働組合活動を理由に解雇されたことは、違法・不当であると、広島県労働委員会が認定!
★不当労働行為の認定と賃金支払い命令を勝ち取りました!

 すべての人に訴えます。労働者は使い捨ての駒ではありません! とりわけ非正規で働く仲間の皆さん。私たちは常に、いつクビを切られるかわからない、いつ「契約はこれ以上しない」と言われるか分からない、そうした不安定で日々おびえる暮らしを強制されています。
 でも決してそれは「仕方がない」ことではありません。派遣や請負、契約社員、嘱託、パートなど……資本・経営者は利潤=儲けのためにいかに人件費を削るか、どうやったら労働者に支払うべき賃金を可能な限り少なくできるか、ということを必死で考え実行しています。安倍政権は資本家の意志を体現し、解雇事由の(「解雇の金銭和解」法制化)を叫んでいます。でも、労働組合の団結があれば、解雇は自由にはできません。闘って勝ちましょう!
 私、谷口恭子は、派遣会社アクオ西日本と2ヶ月更新の契約で、福屋の地下食品売り場のレジで働いてきました。ブランドと信用を売りにする福屋はなんと、レジを1台ごと違う派遣会社と契約し、さらには「派遣」と「請負」を混在させるという違法行為を平然と行っていました。契約している始業時間よりも早く朝礼を行うなど、でたらめです。私は広島連帯ユニオンという労働組合に入り、労働者の権利を守るために闘い、国鉄1047名解雇撤回署名を職場の仲間に訴え集めました。すると突然、派遣会社から不当な雇止解雇にあいました。福屋門前でのビラまきなど1年あまり闘って、ついに労働委員会が、派遣会社が違法・不当であることを認めました。この県労働委員会の命令は、全国的にみても画期的な非正規労働者の勝利です。非正規で働く皆さん、そして「自分はまだ正社員だから」と考えている皆さん、資本・経営者は労働者の生活や命など顧みることはありません。団結して闘いましょう!

2015/12/26

介護労働者Tさんへの「みせしめ重刑」を許さない|医療福祉支部


「よってきんさい古江」転落死亡事故、本日判決公判

検察の「懲役5年」求刑 徹底弾劾
介護労働者Tさんへの「みせしめ重刑」を許さない


 本年5月18 日に(有)美泉の運営するグループ ホーム「よってきんさい古江」で起こった認知症高齢者の転落死亡事故で、広島地検は、去る12 月22 日、事件当日に1 人で夜勤をしていたTさんに「保護責任者遺棄致死罪」での懲役5 年の求刑を行いました。私たち広島連帯ユニオンは、この「みせしめ」ともいえる不当な求刑を心底から弾劾します。本当に許せない!
 美泉の介護現場の過酷な労働実態、とりわけ1 人夜勤による過重労働と要員不足の中で、恒常的に安全が崩壊し、事故の危険が高まっていた状況をまったく省みることなく、すべての責任を介護労働者に押しつけることは、絶対に認められません。
 12 月25 日、15 時から地裁で判決公判が開かれます。私たちは、広島地裁が不当な有罪判決を下すことを許さない。そして裁判員のみなさんが、Tさんと同じ労働者として、無実・無罪の判決を出すよう求めるものです。

事故の責任は現場労働者には一切ない!

検事は論告求刑の中で、Tさんに「保護義務の怠慢」があり、そのため「被害者が死亡するという重大な結果となった」と言い切りました。さらにTさんが「自己中心的な行動を取った」と『極悪非道な介護労働者』であるように描き出しています。しかし、検事が言うように「119番通報」をするという「当たり前」の行為が、現場の判断ではできないのが美泉の介護現場です。Tさんは7 日間連続夜勤をし、些細なことで精神的にも物理的にも追い込まれるような職場環境の中で、働かざるをえなかったのです。
 業務のすべてを電話で報告させ、現場の労働者を「遠隔操作」でもするように従わせる(有)美泉・福川千富泉代表の下、経営方針に従わなければやっていけない労働環境が美泉の現場にはあります。特に「119 番通報する事態」や「医者を呼ぶこと」は、美泉が「医療もふくめて万全のケアをしている」という謳い文句に反することであり、徹底的に統制されていました。現に勝手に119 番したということで厳しく責められた労働者もいます。そういう美泉の過酷な労務管理の問題を抜きにして、「労働環境が過度であったとしても量刑を緩和すべきではない」とか「労使問題は関係なく過度に配慮する必要はない」と切って捨てることはできません。
この介護労働者が現場で、適切な判断ができなくなる程の過重労働や精神的圧迫(ストレス)を与え続けないと職場が回らない状況こそが事故の原因であり、Tさんにすべての責任を負わせることは絶対に認められません。こんな求刑が認められ、重罪にされ投獄されるなら、すべての介護現場の労働者は安心して働くことができなくなります。

「1 人夜勤」が事故の根本原因だ!

裁判では、検察・裁判所はいうにおよばず、弁護側も「1 人夜勤」の問題にふれませんでした。認知症老人を9 人も夜間(深夜)に1 人で世話をするのは大変な重労働です。しかし現在、美泉をはじめ多くの介護施設で、1人夜勤が行われています。
 1人夜勤は、今や介護施設では「当たり前」「常識」になっています。医療・福祉の現場では1 人での夜勤は絶対に安全を確保できません。しかし経費削減のために1 人夜勤がはびこっています。激しい精神的な負担や過重労働が労働者をむしばんでいきます。介護の現場の労働者の離職率が高いのは、こういう精神的な重圧に耐えられないからです。

介護現場で働く仲間は、怒りを持って働いている

Tさんは、介護の仕事を誇りにして、夜勤専門職で休みは1 ヵ月に2日か3日、8年も実家に帰れない状況で働き続けていました。勤務の要請の電話は断ることができず、自分がシフトに入らなければ他の職員にしわ寄せがいってしまう、とすべて請けて勤務してきました。こういうまじめに勤め上げてきた労働者の勤務態度をあげつらい「卑劣で」「悪質」であり、「介護福祉士という国家資格を持ち、高いモラルが求められるのにもかかわらず福祉への社会的信頼を失墜させる」とは、よくぞ言ったものです!
 福祉の社会的信頼を失墜させているのは、現場の労働者ではなく、(有)美泉のような「高品質の介護や医療」を売り物にして、労働者に矛盾の一切をしわ寄せして、収益を上げている介護施設経営者や資本であり、それを容認している労働行政や福祉行政です。介護労働者は「安全より金もうけ」のあり方に怒りを持っています。

すべての労働者は、労働組合で団結して闘おう!

介護で働く仲間のみなさん!Tさんの事態は決して「人ごと」ではありません。明日、自分の身の上に起こってもおかしくないことです。
 すべての働く仲間のみなさん!これは単に介護職場での事故の問題に限ったことでもありません。現在、外注化や非正規職化はあらゆる産業で急速に広がっています。外注化や非正規職化は、業務が細切れにされて会社の責任があいまいになり、経営者が安全に配慮せず事故が多発します。さらに経営者が、飽くなき金もうけに走ることを本質にしています。自らの生活と命を守り、生き抜くために、働く仲間は労働組合で団結して闘おう!
 私たちは、検事の懲役5年の重罪求刑を絶対に許さず、Tさんと団結して闘い抜きます!働く仲間のみなさん、広島連帯ユニオンで共に闘いましょう!

2015年12月25日
広島連帯ユニオン



ひろしま労働学校で『階級的労働運動と青年指導部』をレポート|青年部

 12月19日にひろしま労働学校の第8期6回目の講座が開講され、広島連帯ユニオンの山下執行委員が青年部を代表してレポートしました。『階級的労働運動と青年指導部建設』−全労働者階級の未来を賭け、動労総連合を全国へ!−と題した提起は、青年が労働者階級のリーダーとして飛躍する決意にみなぎるものでした。動労西日本のJR広島印刷事業所廃止絶対反対の闘いと一体で、外注化阻止!非正規職撤廃!をかかげて16春闘へ!
 

2015/12/24

機関紙『きょうちくとう』113号を発行|高陽第一診療所労組

理事会の不当労働行為により、またもや交渉不成立!
新施設「全面的稼働」による矛盾・犠牲の押し付けを許さない!

『きょうちくとう』 113号
2015 年12 月24 日
高陽第一診療所労働組合

 12 月12 日(土)、団体交渉を再設定しましたが、理事会は「理事会が要請した傍聴者」として中村新施設長を参加させました。前回の団体交渉での労組からの抗議を認め、総務の出席は取りやめたものの、今回も対等な関係としての交渉の前提を破壊しようとしたことは、絶対に許せません。労組としては、新施設長の退席を求めましたが、理事会は頑なに拒否したため、労組としては、やむを得ず団体交渉不成立と確認し、打ち切りました。

団体交渉破壊は重大な不当労働行為

 新施設の事業収支、今後の見通し、どのように運営しようと思っているのか、労組は理事会の責任ある説明を求めています。新施設、診療所本体で働く全職員にとって大きな問題です。団体交渉は、それを明らかにさせる場です。特に新施設の運営について、実際には現場にまるなげされていることを、明らかにし、矛盾の原因はどこにあるのかを、追求していきたいと考えています。
 理事会の回答書では、「高陽第一診療所建設、運営の理念で運営していきます。この理念で啓蒙、教育していきます。・・利用者さんの個別性に応じた安全な介護をめざしています。」としています。そして人員要求に対しては「デイサービスの介護職員は足りていると思います。」と、現場労働者の声を聞き、一緒に作っていこうとする姿勢は全くありません。今回の団体交渉でも「労組は事業妨害をしている」と労組攻撃を行い、「敵に向かっていろいろな内情を明らかにする必要はない」(理事長)と、新施設に関する質問にはそもそも答えるつもりもないことを明け透けに発言さえしています。こうして反対の声、批判の声に一切耳を傾けない理事会の姿勢が現状を生み出しています。

介護現場の外注化・非正規職化とたたかおう!

 来春2 月の「全面的稼働」が理事会の目標になり、どんな運営ができるのか、どんな介護をしていくのかは、後回しになっています。矛盾や問題は職員の労働条件と、利用者・患者に押し付けられることになりかねない。それは社会全体の、『介護の大崩壊』の状況を見れば明らかです。グループホーム「よってきんさい古江」の転落死亡事故でも、一人の介護労働者への責任転嫁を許さないと、広島連帯ユニオンで、たたかっています。
 理事会に団体交渉を求めていくこと。経営責任を取らせていくこと。この労働組合の取り組みが職場を変え、社会を変える第一歩です。労組に結集しともにたたかいましょう!

2015/12/23

動労千葉を支援する会・広島 総会を開催


12・23動労千葉を支援する会・広島 第8回総会を開催

 去る12月23日、動労千葉を支援する会・広島の第8回総会を広島市東区民文化センターで開催しました。総会には動労西日本、広島連帯ユニオンをはじめとした労働組合、さらには広島県労働組合交流センターや婦人民主クラブ全国協広島支部などの闘う仲間と会員、30名が結集しました。
 総会に先立ち、2015年の11・1集会と11・14韓国民衆総決起の報告ビデオを上映し、今秋の闘いの勝利の地平を改めて確認しました。
 その後、総会に入り、司会を広島連帯ユニオンの真保修一副委員長が務め、基調報告は壹貫田康博広大生協労組委員長が行いました。
 基調報告では、2015年の闘いを総括して、動労千葉物販や地域の労働組合回りの報告と今後の闘い方についての提起がありました。2016年には、貧困と戦争を打ち砕く国鉄闘争全国運動の新たな発展をかちとり、2・14中四国国鉄闘争集会へ大結集しよう!という運動方針が確認されました。
 さらに特別報告として、動労西日本の岡崎昭夫組合員と大江照巳委員長が「広島印刷事業所廃止絶対反対闘争を打ち抜き16春闘に勝利しよう!」と訴えました。
 活動報告には、高陽第一診療所労組、婦民新聞安芸太田読書会、広島連帯ユニオンなどが発言に立ちました。その上で事務局の仲間から、県内での労組回りの現況を報告し、「職場には怒りが満ち、闘う方針が待ち望まれている。大胆に物販と新署名を持って職場に分け入ろう」と提起がありました。
 まとめに立った広島県労組交流センターの植野定雄さんは、「安倍政権は第3次世界大戦ともいうべき戦争情勢の下、改憲攻撃を強めてきている。この戦争政治を打ち砕く力は、国鉄闘争全国運動の中にある。7月参院選(衆参同日選)は大決戦だ。2・14国鉄集会の大結集をかちとり、16春闘へ攻めのぼり、その地平で選挙戦を闘い抜こう!」と述べ、団結ガンバローで総会を締めくくりました。
 今回の総会は、韓国・民主労総がゼネストをうちぬく中での開催となり、国際連帯の闘いとしてかちとられました。2015年を通じた国鉄闘争全国運動の前進-「動労総連合を全国に!」の闘いの進展によって、闘う拠点として「闘いはこれからだ」と国鉄闘争を粘り強く闘い抜く労働組合が階級闘争の前面に躍り出る時が来ました。それは、動労神奈川・動労総連合新潟・動労福島の結成、動労千葉と動労水戸の外注化阻止・非正規職撤廃・被曝労働拒否の闘いが、正規―非正規の労働者の団結を生み出し、青年労働者を獲得する時代を切り開いていることに示されています。
 動労千葉を支援する会・広島は2016年、動労総連合・動労西日本と一体で、「第二の分割・民営化絶対反対」の闘いとして、JR広島印刷事業所廃止絶対反対を貫き、ストライキで闘う動労西日本と固く団結して、動労西日本の組織防衛と拡大、動労千葉を支援する会・国鉄闘争全国運動の新たな発展を実現していく決意です。


JR広島印刷事業所廃止絶対反対で闘います!
動労西日本の岡崎さん

2015/12/21

機関紙『団結』No.231を発行|広大生協労組

12月11日団交をやりました!準職員Aの「賃上げなし」はおかしい!

『団結』231号
2015年12月21日
広大生協労働組合

組合)最低賃金の改定を受けての、準職員Bのみ賃上げ・準職員Aは据え置き、というのはおかしい。理事会の「説明」は根拠がない。納得できない。
 ↓
理事会)明文化されているものは、就業規則などと職務規程だけである。賃金格差があるのは、仕事内容が違うから当然。
 理事会のこの回答は、パート労働者と嘱託職員の賃金を、正職員より断然低く抑えつけるための論理です。絶対認められません!
組合)組合の要求は最低時給千円以上。改めて、準職員Aの希望者全員を嘱託化にし、正職員の賃金の8割相当を支払うことを要求します。正職員と準職員Aの格差はおかしいと思わないか?賃金格差の根拠を説明せよ。パート労働法で罰則付きで義務付けられている。
 ↓
理事会)正規職は準職員に仕事の指示をするから賃金格差は当然。(正職員と準職員Aの格差の根拠については)整理して回答する。
 理事会は、正職員と準職員の業務内容の違いについて、団交の場では、「夜間の連絡先」「パートをまとめて指導する」といったことしか挙げることができませんでした。広大生協の労働者のほとんどは「パート労働者」です。準職員の存在抜きに、広大生協のどの職場も1日だってまわりません。賃金格差をなくすことを要求します。

一時金「今後は当然減らす」

組合)一時金について、業績によって規定より減らすことがあるのか?
 ↓
理事会)そうだ、それが本来。
組合)これまで大幅な赤字でも一時金の減額はなかった。
 ↓
理事会)今後はそうしない。(業績によって一時金を減らす) 

マイナンバーについて

組合)マイナンバーについて、提出を強制するのか。
 ↓
理事会)提出を求める。就業規則に明記することも考えている。

 マイナンバーは、国家が全住民・法人を監視し管理する「国民総背番号制」です。個人と法人に番号を付け、コンピューターで全情報を管理して、治安国家化と戦争動員、徴兵制、徴税徹底化と社会保障取り上げを狙うものです。一人ひとりに個人番号がふられ、名前、住所、生年月日、性別、来年からは、雇用保険などの書類に番号記入を求められ、政府は今後、税や年金、社会保障、銀行口座や戸籍、運転免許証や保険証、カルテ、図書館カード、パスポートなどに拡大していくとしています。勤務先、収入や資産、家族構成、病歴や思想傾向、経歴や犯歴などを丸裸にして国家が掌握しようとしています。、マイナンバー法は番号提供を「求めることができる」とするだけで強制できず、提供拒否で罰せられることはありません。
 マイナンバー制度のために、郵便局の労働者には土日返上、残業続出の過密労働が押し付けられ、受け取り拒否も続出しています。早くも汚職事件まで起こっています。マイナンバー制度は始まる前から破たんしています。
 戦争へ向けたマイナンバー制度に反対しましょう。

2015/12/19

三菱広機分会が定期大会を開催


 三菱広機分会は、12月19日午後1時から組合事務所で今年度定期大会を開催しました。今大会は、全員が退職し、全造船機械から脱退しての最初の大会になります。運動方針にプラスして組合組織のありかたなどについて討論しました。
 広機分会は当面このまま組織を存続して運動を続ける、役員体制は留任、等について決議しました。
 その後、忘年会を兼ねて懇親会を持ちました。

ー今年度の方針からー


<スローガン>
憲法改悪阻止、戦争法を廃棄しよう
三菱支部の一員としてアスベスト、じん肺・合理化闘争を闘い、職場の労働者と団結しよう
労働者派遣法を撤廃し非正規雇用をなくそう
三菱の兵器生産、原発生産に反対しよう
すべての原発を直ちに廃炉にしよう
連帯ユニオンと共に地域、世界の闘う仲間と連帯しよう

<今年度の方針>
2)広島連帯ユニオンと連帯しよう
 広島連帯ユニオンは地域の労働組合として活動しています。春闘・職場要求などの活動に加え、労働相談活動、派遣労働者の首切り問題、拠点職場労働者への再雇用拒否の不当労働行為の取り組み、特に介護保険・報酬の改悪による老人ホームの労働問題などを積極的に取り組んでいます。
 広機分会も地域の労働組合の一員としてユニオン活動に参加します。

2015/12/18

アクオ西日本労働委員会闘争で勝利命令|広島中央支部


 12月18日、アクオ西日本の不当労働行為に対する命令が広島県労働委員会から交付されました。谷口組合員への雇止解雇が全く不当であったことがますます明らかになりました。労働組合に団結させない攻撃を打ち破り、非正規職こそ団結しよう!

ー労働委員会命令主文ー

1 被申立人株式会社アクオ西日本は、申立人組合員谷口恭子を平成26年8月1日から雇用契
約が2か月間更新されたものとして取り扱い、同年9月30日までの賃金相当額及び同年8月
分、9月分について、それぞれ賃金支払日の翌日から支払済に至るまで年5分の割合による
金員を支払わなければならない。

2 被申立人株式会社アクオ西日本は、本命令書受領の日から2週間以内に下記の文書を申
立人広島連帯ユニオンに交付しなければならない
       記
当社が、貴組合所属の組合員谷口恭子に対して、平成26年7月31日をもって雇用契約を終了させたことは、広島県労働委員会において、労働組合法第7条第1号に該当する不当労働行為であると認定されました。今後、このような行為を繰り返さないようにします。

ー12月19日中国新聞25面ー

賃金支払いを命令

 県労働委員会は18日、人材派遣のアクオ西日本(広島市中区)が、社外の労働組合に加入する40歳代のパー卜女性を雇い止めにしたことは不当労働行為に当たるとして、契約期間2カ月分の賃金を支払うよう命じた。
 命令書などによると、同社は昨年4月、中区の百貨店食品売り場のレジ打ちスタツフとして、2力月契約で女性を雇用したが、同8月以降の契約を更新しなかった。女性が加入する広島連帯ユニオン(安佐南区)が同7月、県労委に救済を申し立てた。
 命令書は雇い止めの理由について、同社がユニオンとの団交で、この女性が組合活動で他の同僚従業員ヘ署名依頼したことなどに言及したと指摘。「(組合活動に対する従業員の)苦情が判断材料なったと推認される」と結論づけた。同社は「対応を協議している」と話している。

2015/12/11

山陽測器不当解雇、団交報告の社前闘争

 12月11日、山陽測器M組合員への不当解雇撤回を求め社前闘争を行ないました。11月26日に行なった団体交渉の報告ビラを配布しました。

◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆

山陽測器不当解雇 11・26団体交渉報告

解雇の不当性がますます明らかに!
解雇は殺人!直ちに解雇を撤回せよ!
解雇撤回・原職復帰まで闘うぞ! 団結しよう!


 11月26日、山陽測器M組合員への不当解雇の撤回を要求し、広島連帯ユニオンは団体交渉を行いました。
 ひとことで言って、今回の解雇がいかに不当な解雇であるかますますはっきりしました。M組合員は社長の姿勢を徹底弾劾し会社側を圧倒しました。

解雇は殺人だ! 「死ね」の暴言を実行した会社

 団交ではユニオンから「労働者にとって解雇は労働者から生活の糧を奪い、『死ね』ということと同じこと」「桐木司部長はM組合員に『死ね』という暴言を吐いたが、会社はそれを実行に移した」と徹底弾劾。解雇をあくまで撤回しない会社側に対して、「ユニオンの総力で解雇撤回・原職復帰まで闘う」と戦闘宣言をたたきつけました。

「社内が疲弊することが即日解雇の理由」⁉

 団交のなかでユニオンは「なぜ『15分後には部外者』」という「即日解雇」という手段で解雇したのかを問いただしました。しかし、社長も代理人弁護士も30分近くも「法律には触れていない」とか「就業規則の手続きに従っただけ」というごまかしの言葉に終始し、逃げ回ろうとしました。山陽測器の就業規則では解雇の手続きについて、30日前に予告するか、解雇予告手当を払って即日解雇するかどちらかで行うと記載されているだけです。事前に解雇を予告して解雇にすることもできたのに、なぜそうしないで、即日、しかも終業時間の15分前になって通告する解雇を強行したのか? なぜ11月13日以後M組合員を1日たりとも出勤させたくなかったのか? ユニオンの徹底追及に対して社長は「Mさんが社内にいると他の社員にとって苦痛だから」「社内を疲弊させるから」などというふざけきった「理由」を弱々しく述べるだけ。しかもM組合員自身がそれに対して具体例を挙げて反論・追及すると、まともに答えることもできませんでした。
 即日解雇にした本当の理由ははっきりしています。30日後の解雇にすればMさんはユニオンの組合員として30日間職場で徹底的に闘うことになる。このことを会社は恐怖したのです。
 はっきりさせなければいけないのは、「社内が疲弊するから」などという理由は解雇そのものの理由にも、もちろん即日解雇の理由にもなりません。「こんな理由で解雇して今後裁判などに耐えられると思うのか」というユニオンの追及に社長は「耐えるしかない」などと弱々しく答えるのみ。団交の全体を通じて解雇の不当性がますます明らかとなりました。

追い詰められているのは会社だ! 職場に団結を作ろう!

 団交を通して今回の解雇の本質がよりはっきりしました。
 第一に、会社は労働者を「使い捨ての消耗品」としてしかとらえておらず、社長が気に入らなければ好きなように解雇してよいと考えているということです。
 桐木司部長の「死ね」という暴言(11月5日)は会社の役員全体の本音です。日頃から労働者をそういう目で見ているのです。だからこれは Mさんだけの問題ではなく、山陽測器で働く労働者全体の問題です。
 第二に、Mさんを先頭としたユニオンの闘いの正当性に完全に追い詰められ、なりふりかまわずなんの正当性もないのに解雇を強行してきたということです。  
 10月2日の労働委員会での組合側勝利命令、そして労働委員会命令の即時履行を求める組合の社前闘争、さらに追い詰められて「死ね」という暴言=ホンネを吐いてしまったことが世間に暴露される。こうした中で解雇の暴挙を強行したのです。したがってこの解雇には一片の正当性もないということです。
 第三に、このように会社側は完全に追い詰められており、今までのような、気に入らない労働者を見せしめにして退職に追いやるような労働者支配が通用しなくなっています。この解雇撤回の闘いを軸に、職場に団結を作れば、山陽測器のような会社のあり方を変えることはできます。山陽測器の労働者の皆さん! 広島連帯ユニオンに加入して一緒に会社のあり方を変えましょう! 働きやすい職場にしましょう!

2015/12/10

転落死亡事故の責任は美泉にある!裁判所前で宣伝活動


「よってきんさい古江」の転落死亡事故

介護労働者Tさんは無実・無罪!
全責任は、会社・美泉にある!

 12月10日より「保護責任者遺棄致死被告事件」の裁判員裁判が開始されます。グループホーム『よってきんさい古江』で、5月18日に認知症高齢者が2階から転落し、それを「放置して」死亡させたという容疑で、介護職の青年労働者Tさんが逮捕・起訴された事件です。「保護責任者遺棄致死」罪などとんでもないことです。Tさんは無実です。この事故のすべての責任は、グループホームに安全対策を行わず、過酷な労働条件で介護労働者を働かせてきた施設の運営会社・「美泉」の福川千富泉代表にあります。
 Tさんは、美泉で11年間働いてきましたが、最近の人員不足の中で「夜勤専門要員」として美泉が経営するいくつものグループホームの夜勤をたらい回しにされていました。夜勤明けの日にその日の夜勤のホームを指示されるというデタラメさです。事故が起きる前は7日間連続して夜勤(!)をさせられていました。「自分が夜勤をやらないと他の人に迷惑がかかる」と考えて、不当な夜勤指示にも応じていました。労働者の善意を悪用した会社による酷使です。

◆介護保険制度・介護の民営化が根本原因

 9月には、神奈川県の有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」での「転落事故・虐待」の衝撃的な報道がされました。アミーユを展開する「メッセージ」の第三者調査委員会は、2年間に81件の虐待が判明した、と報告しています。全国のいたるところの介護施設(グループホーム、有料老人ホーム、サービス付き高齢者住宅など)で重大事故が頻発しています。
 「介護現場の崩壊」と言えるこの状況の根本原因は、2000年の介護保険制度導入によって、介護が「儲けるための産業」にさせられたことです。規制緩和と限度を超えた合理化が容認され、1円でも多く儲けるために、労働者をとことん低賃金で働かせ、できるだけ少ない人員で職場を回させ、金のかかる安全対策はないがしろにされてきました。
 美泉は、「地域の中で、お年寄りがその人らしく最期まで暮らせる場所を」とうたいながら、グループホーム、デイサービスなどを次々と立ち上げ、2008年には3億円を超える売上を計上しています。古民家を借りて安上がりな施設として使い、2階に柵を設置するなどの安全対策も行わず、今回の死亡事故を引き起こしたのです。            
 また美泉は、「ボランティア精神」で働くのが当たり前として、矛盾を介護労働者の奮闘に全部負わせてきたのです。現場では人員不足、過重労働が当たり前になり、最大9人の認知症高齢者を1人で介護する夜勤は、神経をすり減らし、体力を消耗する労働なのです。その現実に声を上げればパワハラ・首切りが襲いかかる、まさに「ブラック企業」と化しています。これは全国の介護職場の現実でもあります。
 安倍政権は、現在「介護離職ゼロ」を掲げています。介護はより低賃金の労働者に担わせ、それで資本家を儲けさせる政策です。介護職場の安全崩壊と介護労働者の貧困・生活苦をいっそうおし進めるものです。
 アミーユ事件でも、労働者が解雇・自主退職を迫られた上に、近々書類送検されると報道されています。絶対に許すことはできません。アミーユの職場でも、東京北部ユニオン・アミーユ支部の仲間が、団体交渉で事故の責任を追及してたたかっています。

◆Tさん支援を理由の小此木組合員の解雇を許さない

 広島連帯ユニオンは事故直後から、「現場労働者に責任は一切ない。介護労働者こそ、労働組合に加入して、介護職場を変えよう」と訴えてきました。
 美泉グループ『よってきんさい草津』で働いていた広島連帯ユニオンの小此木組合員は、この立場で、事故直後ただちに面会し同僚のTさんに面会して支援を続けていますが、7月に美泉により突然解雇されました。Tさんを支援したことへの報復であり、不当労働行為です。広島連帯ユニオンは小此木組合員の解雇撤回闘争を闘いぬき、労働組合の団結の力によって福川代表の責任を追及し、無実の介護職の青年労働者Tさんを取り戻します。
 全国の介護職場で、青年・女性をはじめとする介護労働者の怒りが充満しています。「からだをこわすほど働いても生きていけない!」「誇りを持って働きたい!」―――この介護労働者の怒りの爆発を恐れる安倍政権と介護資本・経営者が、介護労働者を「犯罪者」に仕立て上げ、黙らせ、押さえつけようとしているのです。絶対に許せません!
 広島と全国の介護労働者の仲間のみなさん!労働者の誇りと団結を取り戻して、この現実に立ち向かいましょう。職場に労働組合を結成して、「安全より金もうけ」の介護産業、アベノミクスの医療・介護の大改悪と闘いましょう!

■広島連帯ユニオン・小此木組合員の決意・言葉

「良いケアを…」のうたい文句で利用者を集め、その実、常勤職員を減らし、非正規にして現場を「労働監獄」にしているではないか! そして事故が起これば全て職員に押し付ける。逆だ!「事故」や「虐待」のすべての責任は、もうけや効率を第一にする経営者にある!Tさんを半年以上も拘置所に閉じ込め、有罪・実刑にし、労働者としての誇りを奪おうとしていることを絶対に許さない。Tさんとともにどこまでもたたかう!解雇撤回の火を燃やし続け、美泉に組合の仲間を作り、全国の介護労働者の先頭で共にたたかいぬく! ともに闘おう!

2015/12/03

『きょうちくとう』111号を発行|高陽第一診療所労組

労組に入って、団体交渉に参加しよう!

12月5日(土)午後5時〜デイケア室へ
理事会に言いたいことを言おう!


『きょうちくとう』111号
2015年12月3日
高陽第一診療所労働組合

●冬季アンケートへの回答、ありがとうございました。

 みなさんからの回答、意見をもとに「要求書」を作成しました。現場からの意見で、日常では気づきにくい問題や矛盾もつかむことができました。現場から声をあげていくことの大切さがあらためてはっきりしました。今後もアンケートに限らず労組に意見を寄せてください。

●すべての外注化、非正規職化を許さず、新施設職員との分断に反対します。

 高齢者複合施設(新施設)は、開設から半年が過ぎても、「事業」として成立していない現状です。だから、「利用者、患者を増やせ」「収益を上げろ」という圧力が全職員を襲っています。利潤につながらない安全対策は切り捨て、いずれ「コスト削減」としての人件費の大削減(賃下げと一時金カット・廃止)に、経営者=理事会が手をつけるのは時間の問題だということです。
 すでに、食事は外注化(クックチル)され、給食部門の人員不補充、非正規職化、職員全体の昼食廃止が実施され、矛盾は職員と患者、利用者に押し付けられています。
 新施設で新しく採用された職員さんの紹介が、全体にされていません。新施設を別の事業所として診療所本体から切り離すことで、労働条件が違うのは当然と、新施設職員の労働強化、低賃金、一時金廃止がねらわれています。「よそでは当たり前だから」と、新施設への移行とともに「あおぞら」では土曜、祝祭日の営業・出勤が実施されたことは、その始まりではありませんか。昨年あおぞらでは「赤字部門」というレッテル貼りで、人員を増やさず職員に無理を押し付けてきたことを、労組と現場の仲間で追及し、明らかにしました(パートの常勤化を勝ち取りました)。今までの理事会のやり方を、これから新施設でさせてはなりません。
 すべての職員のみなさん、とりわけ新施設で働き始めたみなさん! 私たちがバラバラにされることで、職場では嫌なことでも従わなければならない現状がまかり通ります。それを許さないのが、労働組合です。億単位の借金をして、アベノミクスの一環として医療・介護の崩壊をもたらす介護ビジネスに乗っかることに、労組は絶対反対を訴えてきました。誰もが人間らしく生きて人生を全うできる社会をつくる力が労働組合にあります。労働組合に結集し、団結しましょう。

●戦争に行き着いた「生きられない現実」を国際連帯で打ち破ろう!

 人員不足、非正規職化、外注化による労働者の「生きられない現実」は、今、どこでもあふれています。安倍政権が「命より金」の新自由主義を全社会に蔓延させているからです。利潤を生み出し、支配を続けるために資本家階級は手段を選びません。戦争も原発も、だからなくさないのです。
 全世界では、戦争情勢です。フランスで129人が犠牲となった銃撃や爆破事件の原因も、中東への資源や市場を巡る帝国主義侵略戦争にこそあります。空爆により、シリア国民は生命・生活を奪われ、「難民」となっています。ここにこそ「生きられない現実」があります。労働者が国際的に団結して戦争を止めることが勝利の道であり、社会のすべての問題を解決していく唯一の道です。それは、どんなに小さくても労働者が職場から闘いを始めることで前進していきます。労働者には、国境も人種も乗り越えて戦争を止める力がある。まさに闘いは今からです。労組と共に闘いましょう!

2015/11/29

今こそ星野文昭さんを取り戻そう11.29全国集会に参加

 

 11月29日、国会近くの星陵会館にて、全国から610名の結集で、無実の星野文昭さんを今すぐ取り戻そう!全国連絡会議の呼びかけによる全国集会が開催されました。ユニオンからも参加しました。広島星野文昭さんを救う会からも、代表の増上昭典さんと府中市上下町の福崎裕夫さん、婦民の伊豆ハルミさんが来られていました。また、広島救う会の企画している『星野そば』の販売、年越そばの案内のビラ配布を行いました。そばは完売しました。
 集会は、2015年の沖縄をはじめとした全国57カ所での絵画展(1万人が来場)の大成功を確認した上で、以下の方針を確認しました。(1)現在のパンフ形式の『ニュース』を、改めて『星野新聞」として定期的に発行していくこと。これは星野闘争を多くの人たちに拡げて、100万人署名と一体で星野闘争を飛躍的に拡大するための武器になるものです。さらに (2)全証拠開示を訴えて再審開始をかちとること、(3)2・19に徳島刑務所闘争をおこなうこと。これは90人を越える友人面会を実現した仲間や星野闘争を闘う仲間が面会を要求して、徳島に結集して、友人面会を再開させる闘いです。そして最後に(4)70歳を迎える星野さんを何としても2016年に解放しよう!という熱い決意が固められました。集会は会場を埋める多くの仲間が一体に団結してかちとられ、最後に『ソリダリティ』を大合唱して集会を締めくくり、その後、夕暮れの官庁街を星野の黄色い幟を林立させてデモ行進しました。沿道の人たちから大注目でした。
 星野文昭さんは、全力で、世界戦争と革命の時代に、戦時下の治安弾圧と最先頭で闘い、星野闘争を国鉄闘争そのもののとして、徳島刑務所内で闘い抜いています。この星野同志と固く団結して、職場・地域で資本と非和解で闘い、その階級的労働運動の力で星野さんを奪還しよう!2017年の年賀状は、1000枚を全国から集中しましょう。連帯ユニオンの仲間も出して下さい。

※【年賀状宛先】〒779-3133 徳島市入田町大久200-1 星野文昭様

2015/11/26

山陽測器は解雇を撤回せよ! 11.26団交で徹底追及

11月26日団体交渉/社前からも激励

不当な即日解雇に青年労働者が反撃!
解雇撤回・原職復帰、団結拡大を路線に闘う!

 11月13日、株式会社山陽測器に勤務する広島連帯ユニオンのM組合員に対して、即日解雇の通告が行われました。終業時間15分前に、突然、社長室へ呼ばれて社長から解雇通知書を渡され、「貴重品は持って帰ってね、15分後には部外者だから」と告げられるという許しがたい解雇攻撃です。絶対に許すことはできません。広島連帯ユニオンはM組合員を先頭に「解雇撤回・原職復帰」の路線を打ち立て、団結の拡大を総括軸に直ちに反撃を開始しています。
 山陽測器は測量機器のリース会社で、Mさんは事務職員として13年にわたって働いてきました。数年前からMさんに対する退職強要が始まり、次第にエスカレート。昨年3月、社長室へ呼ばれて解雇予告、退職時期を決めるように告げられたことがきっかけで、Mさんは広島連帯ユニオンに加入して闘うことを決意します。第一回団交の場で解雇予告通知を出すという初めから組合敵視の資本に対し、固く団結して闘い、次の団交では解雇を撤回させました。しかしその後も資本のMさんへの解雇攻撃は止まず、解雇撤回後も、Mさん本人へ告げずに決算賞与を全額カット、ユニオンの抗議によって半額カットに変更。更に翌年4月も、前年度と評価が変わらないという理由で決算賞与を半額にカットしました。ユニオンはこれらを不当労働行為として、地労委で争いました。会社側はそれからもM組合員に対して些細なミスをあげつらったり、業務で発生するミスをすべてMさんの責任にするなど自主退職に追い込もうと策動しましたがM組合員は団結を基礎に会社側の攻撃と毅然と対決。2月には地労委で堂々と陳述を行い、10月1日にはついに「賃金カットを撤回せよ」と社前闘争に決起しました。
 こうした闘いの前進の中で10月2日、地労委で全面勝利の命令が出されました。この命令は地元紙でも大きく取り上げられ、資本は大打撃を受けました。ユニオンは直ちに命令の履行を求めて団交を行い、取消訴訟で履行を回避しようとする資本に対し、11月5日、2度目の社前闘争をたたきつけました。会社側は完全に追い詰められ社長の弟である部長が、社前闘争から職場に入ったM組合員に対して「死ね!!死ね!!」という暴言を吐くという醜態をさらしました。しかしこの暴言もしっかり録音されており、山陽測器資本の労働者を「使い捨ての消耗品」として扱う姿が社会的に暴露されることに。どんな嫌がらせやパワハラに対しても全く屈することなく闘い続けるM組合員の存在に、山陽測器の経営者は職場の労働者支配の崩壊の恐怖を感じ取り、11月13日即日解雇の暴挙に及んできたのです。
 最初は「威圧的な社長を前に団交で意見を言えるか不安」と言っていたM組合員も、11月26日の団交では社長に「あなたは社長に向いていない!」と弾劾。完全に会社側を圧倒する存在になっています。闘いの中で青年労働者が成長する姿に全組合員が鼓舞されています。この闘いは安倍政権の解雇自由化の攻撃との闘いです。同じようなやり口で自主退職や解雇に追い込まれている労働者の怒りを一つにして解雇撤回・原職復帰を貫いて闘います。
(全国協ニュースNo.94に掲載されました)

JR広島印刷事業所廃止絶対反対で社前闘争


 11月26日、JR西日本広島支社前にて広島印刷事業所廃止絶対反対の社前闘争をおこないました。JR西日本は、動労西日本の岡崎執行委員が働いている広島印刷事業所を来年7月31日をもって廃止し、印刷事業を外注化しようとしています。国鉄分割民営化以来、非正規労働者は増え続け、ついに労働者の4割が非正規職となりました。動労西日本の「廃止絶対反対」の闘いこそ、青年労働者の未来を奪ってきいる外注化・非正規職化を根本から断ち切る闘いです。広島連帯ユニオンも固く連帯して共に闘います!

動労西日本のブログへ(11月25日発行の本部情報No.158)
http://doronishi.exblog.jp/22572734/

2015/11/22

11.22植木団地現地闘争に参加


 高槻市の植木団地追い出し絶対反対の現地闘争が、11月22日に植木団地労働組合と全国水平同盟高槻支部の主催で行なわれました。植木団地の皆さんは、立ち退き期限の昨年11月30日から1年、激しい切り崩し攻撃をはね返して自主管理闘争を継続してます。集会では、演壇の横に勢揃いした組合員の皆さんが、最後にひとりひとり熱い熱い闘いの決意を述べられました。
 追い出しは攻撃は解雇攻撃と同じです。広島連帯ユニオンでも多くの組合員が解雇攻撃と闘っています。「金銭解決でなく原職復帰を」と、労働者の団結にかけて闘いに立ち上がっています。ともに闘う決意を新たにしました。

 集会後の交流会では鏡開きも行われ、「たますだれ」の球根もいただきました。本当の団結を広めるという思いが込められているそうです。ユニオンの団結も「たますだれ」のように増やしていきましょう!

「たますだれ」の球根をいただきました

2015/11/21

11.21ひろしま労働学校&解雇撤回団結交流会を開催


 11月21日、ひろしま労働学校が開催されました。11月訪韓闘争をたたかいぬいた地平に立ち、『韓国・民主労総の闘いと日韓連帯闘争の発展』と題して講義が行われました。
 11・14民衆総決起大会に参加した訪韓団から、臨場感あふれる映像とともに報告が行われ、労働学校の参加者は、弾圧を突き破ろうと闘う韓国の労働者階級の姿をまぶたに焼き付けました。ハン・サンギュン委員長の訴えに応え、今こそ、日本の労働者階級も、職場生産点からストライキで闘える労働組合を甦らせる時だと感じました。
 労働学校終了後には、山陽測器によるロックアウト解雇攻撃と闘う組合員を激励する、団結交流会を開催しました。参加者からは各々、自らの職場闘争の経験や取り組みなどが語られ、誰もが、広島連帯ユニオンが名実ともに「解雇撤回闘争をたたかう労働組合」であることを実感しました。
 何よりも、当該の組合員が、「もし、ユニオンに入っていなかったら、諦めていたかも知れない」と、労働組合の団結に確信を持ち、「解雇撤回・現職復帰」の路線で闘う決意を持っていることが決定的です。職場の仲間や同じような境遇に置かれた労働者のためにも自らの解雇撤回闘争を闘うという姿勢に、私たちが逆に鼓舞激励されています。

 労働組合の団結で必ず解雇を撤回させ、勝利を私たちの手に!

写真:

2015/11/15

山陽測器は不当解雇を直ちに撤回せよ!


ふざけるな!解雇理由はデタラメだ!山陽測器は不当解雇を直ちに撤回せよ!

 M組合員に対する解雇を満腔の怒りを込めて弾劾します。M組合員の解雇に何の正義もありません。山陽測器・桐木社長は労働委員会での不当労働行為の認定、M組合とユニオンの総力決起に追い詰められ、苦しまぎれに許し難い解雇の攻撃に出てきました。断じて許しません。ユニオンとM組合員は更に団結を固め徹底的に闘い必ず勝利します。

許せない即日解雇、私たちは解雇は絶対に認めません!

 11月13日17時15分、まだ業務中であったにもかかわらず突如社長室へ呼ばれ、桐木社長から「本日をもって解雇、17時30分以降部外者である」と告げられ解雇通知書を渡されました。「貴重品は持って帰ってね。17時半過ぎたら部外者なんだから」と桐木社長に言われました。ブラック企業で多く行なわれている突然のロックアウト解雇(即日解雇)され、「15分後は部外者」と告げられ、理不尽の極みです。解雇は絶対に認めません。

労働委員会命令を居直り、追い詰められて解雇の暴挙!

 昨年の3月、桐木社長はM組合員に対して退職強要、解雇の攻撃を行なってきました。3月の退職強要は録音されています。そこでは「解雇の本当の理由は社長より遅く出勤することだ」とあけすけに理由が語られています。団体交渉で厳しく追求した結果、あまりに不当な解雇だったので会社は解雇を撤回せざるを得なくなり解雇は撤回されました。
 しかしその後もM組合員に対する差別的、パワハラ的攻撃は桐木社長を先頭に執拗に続けられてきました。ユニオンとM組合員はこうした会社の攻撃に団結を固め闘ってきました。そしてついに労働委員会で勝利の命令を実現しました。
 労働委員会命令とM組合員を先頭とした門前闘争に完全に追い詰められた会社は、門前闘争を終えて出勤したM組合員に「死ね!!死ね!!」という暴言を浴せかけました。さらに解雇という暴挙に打って出てきたのです。しかし正義と勝利はM組合員とユニオンにあります。解雇撤回まで徹底的に闘い必ず勝利します。

デタラメな解雇理由を許すな!

 「職務遂行能力の低さ」ということが解雇の理由だと言うのです。こうした解雇の理由は桐木社長の「解雇してやる」という目で見たものでしかありません。そして許せないことに山陽測器で働く9割の労働者が「解雇を求めている」と言うのです。「労働者が解雇を求めている」というデマを持ち出すことで桐木社長自身の責任を逃れようとするその姿の中に、桐木社長の弱さと労働者を蔑視するどうしようもない体質が現わされているのです。
労働委員会命令の新聞報道記事を読まれた山陽測器の取引先と名乗る人物からユニオンに
 寄せられた手紙に「ご存知か不明ですが、S社は10年近く前にも当時の社員1名と労働条件等に関して訴訟がありました。また数年前には、労働環境の改善を求めた結果、改善されず1部署全員揃って退職したそうです。」という記述がありました。ユニオンもこのことは十分承知しています。これは、桐木社長は自分の気に入らない労働者に典型的なブラック企業の手口であるパワハラ、解雇の攻撃で山陽測器の労働者の支配をしてきていたことの表れです。
 M組合員の解雇撤回の闘いはこうした山陽測器・桐木社長との全面的な闘いです。また同時に社会的に蔓延する解雇の自由との闘いです。山陽測器で働く仲間の皆さん!決っして他人事ではありません!明日は我が身、真剣に考え、ユニオンと共に闘い勝利しようではありませんか!

2015/11/14

11.14韓国ソウルを訪問、民衆総決起に連帯


 11月13日~16日、動労千葉訪韓団の一員として宮原、谷口両組合員がソウルを訪問しました。組合員と共闘の皆さん多額のカンパありがとうございました。
 14日は民主労総が呼びかけた民衆総蜂起。「ひっくり返そう世の中を!」のスローガンのもと、ソウル市庁舎前に労働者10万、ソウル駅前に農民2万、大学路に学生市民2万が結集し、大統領府のある光化門を目指してデモを行いました。警察権力は機動隊バスをバリケードにして、カプサイシン入りの放水でデモを弾圧。デモ隊は放水を浴びながらバスをロープで引っ張るという大激突でした。
 15万の隊列が一糸乱れず権力の阻止線をかわしながらソウルの街を駆け回り(文字通りダッシュ)大統領府を目指す姿、労働組合を軸にして農民、学生、市民がソビエトのように団結して闘う陣形を見て、プロレタリア革命の具体的イメージを見ることができました。この闘いの中で69歳の農民が意識不明の重症に。倒れた人間にまで高圧放水を浴びせる権力に怒りの声が噴出していました。
 翌日は闘争現場訪問。ギター製造メーカーのコルトコルテック労働組合の被解雇者、スーパーのホームエバー労働組合の争議テントを訪問。午後には城西工団労組のイムボンナム委員長と交流することができました。
 城西工団労組は12月ゼネスト、さらには民主労総大邱地域本部の選挙、そして移住労働者の労組が合法化されたことに伴い全国的な移住労働者の組合をつくる取り組みなどを現在行っていて超多忙な中ですが、今後とも広島連帯ユニオンとの国際連帯の取り組みを継続していくことを確認しました。

 賃金ピーク制、退出制(2審アウト制=2回D評価で解雇)、就業規則の一方的変更ができるようにするなど、パククネ政権の攻撃は日本の安倍の攻撃と全く同じ。日本でも韓国のようなゼネストを実現しよう。


2015/11/13

機関紙『連帯』No.230を発行


11.1全国労働者総決起集会に5700人が結集ストライキで安倍政権を倒そう!

 11月1日、東京・日比谷野外音楽堂で11.1全国労働者総決起集会が開催され、5700人が集まりました。
 司会は広島連帯ユニオンの矢田三枝副委員長(高陽第一診療所労組書記長と動労千葉の関道利副委員長。動労総連合と合同労組が集会を牽引しました!
 関西生コン支部武谷書記次長に続いて、動労千葉、動労水戸からストライキ報告。ストライキで闘う労働組合の力で安倍たおせ!
 続いて呼びかけ労組から、港合同の中村吉政委員長と動労千葉の田中康宏委員長があいさつ。田中委員長は、「国鉄闘争の旗は降ろしません。解雇を撤回するまで、闘う労働組合の力を取り戻すまで、外注化・非正規職化を止めるまで闘いは終わりません」と宣言し、戦争を止めるためにすべての力を集中しようと訴えました。
 許すな改憲大行動!の鈴木達夫さんは、ゼネストのうてる労働組合を!労働者の政党を!力ある政治勢力の登場が求められている!と、来年の参院選立候補を表明されました。
 三里塚の市東孝雄さん、星野暁子さん、福島共同診療所建設委員会の佐藤幸子さん、百万人署名運動の西川重則さん、沖縄から冨田晋さんが連帯のあいさつ。いずれも時代の最先端をきりひらく闘いが一同に。
 国際連帯の前進は目を見張るものがあります。韓国から民主労総ソウル地域本部事務処長のソン・ホジュンさん、ドイツから機関士労組ベルリン都市鉄道支部のクルト・シュナイダーさん、トルコから国際労働者連帯協会が発言。前日の国際連帯集会でも、どこも同じ思いで労働者解放の闘いと戦争絶対反対を一体で闘っているのに感動しました。折しも日中韓の首脳会談が行なわれ、戦争と労働組合弾圧に国際連帯で真っ向から対決する集会となりました。クルト・シュナイダーさんらドイツからの仲間は、広島も訪問されました。
 解雇撤回・JR復帰へ向けたアピールにつづいて、全国の動労総連合の仲間が登壇。動労西日本から岡崎執行委員が、広島印刷事業所廃止攻撃と絶対反対で闘うと鮮烈にアピール。広島連帯ユニオンも共に闘います!
 各産別からの闘いの報告では、東京北部ユニオンアミーユ支部、群馬合同労組中央タクシー分会、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会など、合同一般労組全国協の仲間も次々発言しました。ユニオンの闘いが動労総連合建設と一体で進んでいます。
 動労千葉と動労水戸の青年部、そして全学連が、元気いっぱいに決意表明し、時代をリードしていく青年指導部の登場を印象づけました。来年はユニオン青年部が登壇しよう!
 団結がんばろうは愛媛県職労の宇都宮委員長、伊方原発再稼働に対して被曝労働絶対反対で闘う決意もあわせて表明されました。インターナショナルを動労西日本大江委員長のリードで斉唱し、集会を締めました。

 集会後は銀座デモへ!広島連帯ユニオン青年部が先頭で牽引!広島連帯ユニオンの組織まるごとの決起を象徴する元気なデモをやりぬきました。

2015/11/10

機関紙『団結』No.230を発行|広大生協労組

賃金改訂 超低額回答! A-B職員の分断!ふざけな     大幅一律賃上げをかちとろう!

働く仲間のみなさん、

 10月1日から、広島県の最低賃金が769円に改定されました。生協理事会は、最低賃金割れの違法状態になることを恐れ、準職員Bだけ時給を20円上げざるをえなくなりました。とにかく、最低賃金さえクリアすればいいだろう、という考えです。組合は最低時給1000円を要求しています。そして、AとBを分断することが本当に許せません! 組合に団結して、理事会にさらなる大幅賃上げ、一律賃上げを要求していきましょう。

超低額を居直る理事会

 9月29日付で出された「吉山専務理事」名での「『準職員に関する規定』の改定(準職員Bの基礎給変更)等について」という文書には、とにかく低賃金過ぎて、人が集まらない、と書いてあります。わざわざ、他の事業所での時給を照会しています(右下参照)。
 つまり、どこよりも安い時給で働かせている、ということが理事会の資料からもはっきりしました。Bの時給を20円あげたところで、780円にしかなりません。人が集まらないのは当然です。そしてそれは、今働いている労働者には過密な労働が押し付けられる、残業が常態化する、食堂では持ち帰りのサービス残業までしないと、仕事がまわらない、そういった現状を生み出しています。
 理事会は、「時給が安すぎて人が集まらない」と言いながら、最低賃金の改定にあわせて時給をあげた結果が780円―結局どこよりも安い!
  • サイゼリヤ 東広島西条中央店:800円
  • なか卯 東広島西条店:850円
  • ガスト 東広島西条インター店:800円
  • マックスバリュ 西条西店:800円
  • すき家 東広島八本松店:880円
  • はま寿司 東広島西条店:900円
  • ラ・ムー西条店:780円
  • セブンイレブン西条西本町店:800円

AとB職員の分断に抗議します

 AとB契約労働者の時給の差は、社会保険料の支払いの有無の差があるから、その差は存在してきました。ところが今回の改定では、とにかく最低賃金をクリアして違法状態だけはまぬがれる、ということのために、A職員の時給はあげる必要がないというわけです。しかも「今年度は久々に黒字の見込みであることから、一定の範囲内で職員の努力に報いたい」などと書いています。正規職員やA職員は努力してないとでも言うのでしょうか。黒字であろうがなかろうが、労働者が働いて初めて生協は運営できるわけです。現場の実情や声を無視した理事会は何様のつもりでしょうか。一緒に働く仲間を勝手に分断されて、B職員も20円の時給アップを素直に喜べるわけがありません。労働者を分断する理事会のやり方に抗議し、一律大幅賃上げを要求します!

生協は、ブラック企業で名高い「すき家」以下!
「すき家」労働者は闘って賃上げを勝ち取りました

 理事会が出した表からもわかるように、広大生協はブラック企業で名高い「すき家」より超低賃金だということがわかりました。しかし、「すき家」の労働者たちは過酷な深夜のワンオペ(一人しかお店に従業員をおかない。深夜は「危険」なためコンビニでも二人の従業員がいる。ブラック企業「すき家」はお客さんの数など関係なく、深夜一人でてんてこまいの労働を強制されている)…そうした現状が我慢の限界を超え、ネット上でつながり、29日の「肉の日」に一斉に職場放棄をしたり、「すき家スト」という言葉が流行るほど、頑張ってたたかいました。それで今の880円という時給を勝ち取りました。広大生協と同じく、「安すぎて、過酷過ぎて人手が集まらない」というのは「すき家」の経営者が言っていたことです。

闘う生協労組に入りましょう

 理事会は、交通費の改定で、労働者に支払うべきカネを1円でも減らそうとしてきました。交通費の改定を許さなかった力は、働く皆さんの怒りと労働組合への信任、労働組合の力です。一時金廃止も、通勤手当改悪も、そして今回も、理事会は労働者を分断して最低賃金ギリギリで働けせようとしています。
 労働組合に入って、大幅一律賃上げ、最低賃金1000円アップを勝ち取りましょう!

2015/11/08

原子力防災訓練反対行動に参加


 11月8日、愛媛県庁前で原子力防災訓練に反対する行動が行われました。行動は、愛媛県職労の宇都宮委員長、金曜日行動の徳丸さん、NAZENえひめの平野さんの三者の呼びかけで行われ、地元愛媛県職労の皆さんを先頭に中四国各地からも呼びかけに応えて駆けつけました。広島連帯ユニオンもアピールを行いました。
 この防災訓練は伊方原発再稼働のための訓練であり、ひとたび事故が起これば、自治体労働者をはじめ交通運輸、医療福祉、警備など様々な労働者が被曝労働を強制されます。自治体労働者が反対行動を呼びかけ先頭にたった意義は計り知れません。原発再稼働を阻止する展望を大きく押し開く行動となりました。



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Ikkanda✍

2015/11/06

ドイツ機関士労組と交流



 11・1労働者集会に参加したドイツ機関士労組ベルリン都市鉄道支部長のクルト・シュナイダーさんら3人が、11月6〜7日の2日間にわたって広島を訪問しました。
 安芸の宮島を見学の後、動労西日本と広島連帯ユニオン主催の歓迎交流会を行ないました。広島連帯ユニオン副委員長の矢田三恵さんの進行で、動労西日本の大江照己委員長の歓迎あいさつ後、クルト・シュナイダーさんからの報告を受けました。シュナイダーさんは「皆さんとは初めて会った気がしない。11・1でお会いしたのでは?」とにこやかに語りかけ、広島に来る前に動労水戸を訪問して学んだこと、福島の郡山工場でのビラまきの体験などを報告。「みなさんの闘いの一つひとつが印象深い。大きい闘いも小さい闘いも決然としている」と述べられました。青年労働者獲得の課題など、日本と共通する闘いや課題が語られました。「大事なのはその人がどう考えているか、同じレベルで向き合うこと。どうその人が意識を作っていくか工夫する。心がけているのは丁寧に説得すること」と宣伝・扇動の変革にかかわる提起にも学ばされました。
 動労西日本からは、岡崎執行員、山田和広書記長から職場廃止・外注化阻止、非正規職撤廃の闘争報告が行われました。広大学生自治会の学生が「ストをやることで労働者が社会を動かす主人公ということが明らかになる。ストで資本・国家権力と闘う労働運動と連帯し学生も闘う」と発言すると、クルトさんは「非常に新鮮に今の問題提起を受け止めた。われわれの敵は、日本でもドイツでも資本であり国家権力だ」とこたえました。
 翌7日は、原爆資料館、平和公園や、戦時中多くの兵士・武器を港に輸送した旧国鉄・宇品線跡などを熱心に見て回り、労働運動における反戦反核の闘いの重要性を確認し、広島を後にしました。

2015/11/05

11.5山陽測器社前闘争・労働委員会命令をただちに履行せよ!


(株)山陽測器・桐木社長は労働委員会命令をただちに履行せよ!
命令不履行は企業犯罪だ! 未払い賃金を今すぐ支払え!

労働委員会で組合側に勝利命令!

山陽測器で働く労働者の皆さん! 地域の働く仲間の皆さん! 
 10月2日、山陽測器争議は広島県労働委員会において、組合の主張を全面的に認める勝利命令が出されました。
 命令の内容は
①M組合員に対して行った組合からの離反を意図した会社側の言動は不当労働行為。決定から2週間以内に謝罪文を組合に提出せよ。
②M組合員に対する決算賞与のカットは不当労働行為。決定から30日以内に未払い分を支給せよ。
というものです。
 今回の労働委員会命令は、M組合員が組合で団結して闘っていることが労働者として全くの正義であること、そして会社がM組合員に行ってきていることが、全く不当であることを改めてハッキリさせました。
 職場でがんばりぬいたM組合員と、ユニオンの団結の力で勝ち取った大勝利です。労働組合で団結して闘えば勝てるということです。
 この勝利命令は翌日の中国新聞にも報道され、理不尽な会社側の攻撃や不当な処遇に置かれている多くの労働者を勇気付けました。

労働委員会命令も団交での確認事項も無視する会社を許さない!

このあまりにも当然で正当な労働委員会命令に対して山陽測器資本はなんと「裁判で取消訴訟を起こすので労働委員会命令は履行しない」という暴挙に出てきました。これは、労働委員会命令という行政命令を無視する企業犯罪であり、許されることではありません。

 第一に、取消訴訟とは(株)山陽測器が広島県労働委員会を相手取って起こす訴訟であり、広島連帯ユニオンやM組合員には直接関係のないことです。命令が出た以上、訴訟を起こそうがどうであろうがその命令は有効であり、直ちに命令を履行しなければなりません。
 第二に、そもそも今年4月22日に行われた広島連帯ユニオンとの団体交渉において会社側は「労働委員会で支払えという命令が出たら昨年分も今年分も決算賞与の残額を支払う」と約束しています。団体交渉における組合との確認事項は他のどんな取り決めよりも重いものです。これを無視することは2重3重に不当労働行為を重ねるものです。
 第三に、不当労働行為は憲法に規定された「団結権」を否定・破壊する企業犯罪です。未払い賃金を支払えという行政命令が出たにもかかわらずそれに従わないということは、憲法に違反する行為です。

会社は悪あがきをやめろ!

10月29日、広島連帯ユニオンは労働委員会命令の即時履行を求めて会社側と団体交渉を行いました。会社側は桐木社長本人が出席しているにもかかわらず代理人である日野弁護士の欠席を理由に、全くまともな回答をしませんでした。桐木社長は、取消訴訟を起こした理由も、団交での確認事項を破ることについての会社側の見解さえも答えることができませんでした。ふざけるのもいい加減にしろ!
 山陽測器資本は、ユニオンの団結と闘いに追い詰められて、このような悪あがきをしていますが、ますます墓穴を掘るだけです。地域のすべての労働者がこの闘いに注目しています。未払い賃金を全面的に支払わせるまでユニオンは徹底的に闘います。
 職場と地域の働く仲間の皆さんのご支援をぜひよろしくお願い致します。 そして一緒に組合に入って闘いましょう!

M組合員のアピール

会社側は命令が出たら支払いますといったにもかかわらず取り消し訴訟を起こして支払いを回避しようとしています。支払うと言い切ったからには経営者として責任を取るべきです。だたちに賃金カット分を支払うべきです。

2015/11/01

11・1全国労働者総決起集会に参加


11月1日、東京・日比谷野外音楽堂で11.1全国労働者総決起集会が開催され、5700人が集まりました。
■私たちはストライキで闘う!■闘う労働組合を全国の職場に!■世界の労働者と連帯し、戦争と民営化の安倍政権を倒そう!
国鉄1047名解雇撤回! 外注化阻止! 動労総連合を全国に! 戦争法を許すな! 総非正規職化攻撃粉砕! 被曝労働拒否・全原発を廃炉に! 

司会は広島連帯ユニオンの矢田副委員長(高陽第一診療所労組書記長)と動労千葉の
関道利副委員長。動労総連合と合同労組が集会を牽引!

私たちはストライキで闘う


関西生コン支部武谷書記次長に続いて、動労千葉、動労水戸からストライキ報告。ストライキで闘う労働組合の力で安倍たおせ!

闘う労働組合を全国の職場に


呼びかけ労組から、港合同の中村吉政委員長と動労千葉の田中康宏委員長があいさつ。

特別報告

許すな改憲大行動!の鈴木達夫さん。ゼネストのうてる労働組合を!労働者の政党を!力ある政治勢力の登場が求められている!来年の参院選立候補を表明されました。

連帯のあいさつ


三里塚の市東孝雄さん、星野暁子さん、福島共同診療所建設委員会の佐藤幸子さん、百万人署名運動の西川重則さん、沖縄から冨田晋さん

国際連帯の訴え


韓国から民主労総ソウル地域本部事務処長のソン・ホジュンさん、ドイツから機関士労組ベルリンとし鉄道支部のクルト・シュナイダーさん、トルコから国際労働者連帯協会が発言。どこも労働者解放の闘いと戦争絶対反対を一体で闘っているのに感動!
 クルト・シュナイダーさんらドイツからの仲間は広島も訪問される。

動労総連合を全国へ

解雇撤回・JR復帰へ向けたアピールにつづいて、全国の動労総連合の仲間が登壇。動労西日本から岡崎執行委員が広島印刷事業所廃止攻撃と絶対反対で闘うと鮮烈にアピール。

各産別からの闘いの報告では、東京北部ユニオンアミーユ支部、群馬合同労組中央タクシー分会、東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会など、合同一般労組全国協の仲間も次々発言しました。
 動労千葉と動労水戸の青年部、そして全学連が、元気いっぱいに決意表明し、
 団結がんばろうは愛媛県職労の宇都宮委員長、伊方原発再稼働に対して被曝労働絶対反対で闘う決意もあわせて表明されました。インターナショナルを動労西日本大江委員長のリードで斉唱し、集会を締めくくりました。
 集会後は銀座デモへ!広島連帯ユニオン青年部が先頭で牽引!



2015/10/31

10.31労働者国際連帯集会に参加


 10月31日、千葉市内で10.31労働者国際連帯集会が開催されました。冒頭、ビデオ上映がおこなれ、日本の国会前闘争や民主労総ゼネスト、ドイツ機関士労組のストライキ、トルコの金属労働者のストライキなど、世界中で巻き起こる新自由主義との闘いが紹介されました。
 主催者を代表して動労千葉の田中委員長が、世界中の仲間たちの闘いに学んで日本の労働者が誇りを取り戻し団結を取り戻す集会にしたいとあいさつ。福島診療所建設委員会の佐藤幸子さん、星野暁子さんが、続いて連帯のあいさつに立たれました。
 海外からの報告では、韓国、ドイツ、トルコから、いずれも資本主義の危機が深まる中戦争反対を闘う労働者の国際連帯の重要性が強調されました。世界中で社会変革を求めて労働者が立ち上がっていることを、実感することができました。

 後半は労働歌のメドレーで始まりました。在日・滞日の労働者から、解雇撤回を闘っている関西合同労組の許ヨンホさん、続いてビルマ、ウガンダの仲間がアピール。日本の労働組合から、結成されたばかりの習志野ユニオン、動労千葉の闘いに触れて立ち上がった群馬合同労組中央タクシー支部、橋下市長の労組破壊と闘う港合同が発言。最後に、動労千葉国際連帯委員会の山本さんが、(1)新自由主義、帝国主義に対して進むべき道が鮮明になった。(2)職場に階級的労働運動を甦らせ、戦争に突き進む帝国主義を打倒しよう。(3)あらゆる職場からストライキに立ち上がり、民主労総・GDL・UID-DERとともにゼネストを戦い取ろうとまとめ、インターナショナルを斉唱して団結を打ち固めました。

2015/10/29

高陽第一診療所労組第22回定期大会を開催


高陽第一診療所労働組合第22回定期大会報告
11.1 全国労働者集会(東京・日比谷公園)へ
広島からも大結集を決定!

高陽第一診療所労組機関紙『きょうちくとう』
No.110(2015年10月29日)

 10 月18 日(日)、診療所三階にて労組定期大会が開催されました。ともに闘う県内労組や地域の仲間も結集し、大成功をおさめ、一年の活動が力強くスタートしました。全職員のみなさん、とりわけ、新施設(高齢者複合施設)で働き始めたみなさん! 労働組合に結集し、働きやすく、言いたいことの言える職場をつくりましょう。

□来賓のあいさつ

 高陽地区でフクシマ保養運動も取り組んでおられる8.6 ヒロシマ大行動共同代表の室本けい子さんから、「フクシマは、何も終わっていないのに、何もなかったように扱われている。だれでも来られる保養施設を作る運動を始める。そのためには、世の中を変えていかなければならない。労組も職員や患者といっしょに、診療所の改革を」と訴え、続いて、広島連帯ユニオン書記長・広大
生協労組委員長の壹貫田康博さん、安佐市民病院勤務看護師のユニオン地域支部労組員、小学生のころから診療所を受診していたと自己紹介の高陽在住ユニオン青年部労組員、さらに解雇撤回闘争を闘うユニオン草津病院支部書記長らが次々と発言に立ってくださいました。
 また、医療福祉労組関係をはじめ全国から寄せられたメッセージの代表として動労千葉委員長田中康宏さんからのファックスが読み上げられ、全国と地域がひとつとなった大会として勝ち取られていることが実感されました。

□森末執行委員長あいさつ(要旨)

 労働者がひとつになって世の中を変えていく時代に入っています。団結すれば勝てることを、多くの職場、とりわけ医療・介護の現場で闘おうとしている労働者に伝えたい。高陽第一診療所労組は、そうした地域の労働者の拠点になり、ストライキを呼び掛けることのできる労組になっていくことが求められています。そのためには、団結を固め、組織を拡大することです。この一年をその本格的な年にしよう!

□議事内容

これからの一年の労組の取り組みとして森末委員長より「議案」が提起されました。そのなかで、<闘いの方針>として、以下の4点を強く確認、この一年の指針としました。
1 新施設絶対反対の闘いを貫いて、サービス付高齢者住宅の社会的な矛盾や破綻を明らかにし、外注化・総非正規職化を許しません。
2 国鉄闘争と一体で、医療・福祉労働者の軸になって地域の労働者の労働運動の拠点として闘いを拡大します。職場でストライキを闘える組合として飛躍していくことを目指し、広島連帯ユニオンの仲間と団結して闘います。
3 ヒロシマの地から反戦・反核・反原発の闘いを発展させ拡大していきます。NAZEN、被曝労働拒否の動労水戸、ふくしま共同診療所との連帯を勝ち取り、8.6 ヒロシマ大行動の闘いを全世界に発信していきます。
4 労組員のいる各部署で組織を拡大し、本格的組織化で青年労働者を獲得します。労組員の総決起で、新施設の中に労働組合の新たな闘う拠点を建設します。
具体的な活動方針は、矢田書記長よりスケジュールにそって提起されました。また、規約改正「書記の配置」についての提案もあり、その後、全体の一致で決定されました。

□討論から

・情勢はわきたっている。労組の存在があるかどうかだ。「命よりカネ」の根本は労働力の商品化。労働者自身の職場の闘いでそれをひっくり返そう。
・議案の実践・組織拡大に向け、労働組合法上の規約としての整理を今年度の課題のひとつとしていこう。
・物販売店を守って、新しい注文も増えている。国会情勢とひとつになって国鉄闘争への共感が強くなっていることが表れている。

□特別決議

①公安警察のスパイ化による労働運動潰しを許さず、広島連帯ユニオンの団結を固め闘う決議
②グループホーム「よってきんさい古江」の転落事故の責任の一切は資本経営にある。介護士Tさんへの「保護責任者遺棄致死罪」でっち上げ許さず無罪奪還しよう! 広島連帯ユニオン小此木組合員の解雇撤回をかちとろう!
③闘う労働組合の団結の力で、無実の星野文昭さんを取り戻す決議
三案ともに、全体の拍手で確認、採択されました。

2015/10/28

動労西日本「広島印刷事業所廃止反対」を掲げJR西日本広島支社前で門前行動


動労西日本「広島印刷事業所廃止反対」を掲げJR西日本広島支社前で門前行動


 10月28日、朝7時30分からJR西日本広島支社前で動労西日本を先頭に門前行動を行ないました。広島連帯ユニオン・高陽第一診療所労組・広大生協労組・草津病院支部など地域の仲間が結集し、広島印刷事業所廃止と三江線廃止に絶対反対の声をあげました。闘いは始まった。11・1全国労働者総決起集会へ集まろう!



岡崎執行委員戦闘宣言

 おはようございます。私は国鉄西日本動力車労働組合=動労西日本、JR西日本広島支社の敷地内にある印刷事業所で働くJRの労働者です。2016年7月31日をもって「印刷事業所を廃止する」という攻撃がかけられています。

 現在JR各社では、「第2の分割・民営化攻撃」ともいうべき攻撃を開始しています。国鉄時代から引き継がれてきたものを最後的に一掃し、全面外注化と総非正規職化を進め、三江線の廃止が打ち出されたように、公共交通機関としての社会的使命を投げ捨てて、再開発や駅ナカ事業で利潤を追求する企業に変わろうとしているのです。JRが究極的にめざすのは「持ち株会社」化です。本体にはごく一部の管理部門だけを残し、鉄道事業は数百ものグループ関連会社に外注化し、利益だけを吸い上げ株主に還元するものです。

 印刷事業所の廃止は計画は、JR西日本における第2の分割・民営化攻撃の突破口としてあります。印刷事業所廃止攻撃の最大のねらいは、20万人の国鉄労働者が職場を去り、200人の自殺者を出した国鉄分割・民営化に絶対反対を貫いて闘う私を職場から排除・解雇するものであり、非正規職撤廃で組織拡大を開始した動労西日本への組織破壊です。JR資本と対決し、絶対反対を貫き闘います。戦争法案が通っても「闘いはこれからだ」とみんな思っています。街頭・国会前に人が集まり続け声を上げ続けています。これはかつてない情勢です。戦争をとめるのは労働者のストライキです。職場で闘い、街頭で闘い、国会でも闘う。われわれの本当の敵である資本家・国家権力向かってストライキで闘うとき、すべての戦争を止めることができます。鉄道交通の労働者は武器兵員輸送を拒否するということです。


 「絶対反対」=印刷事業所廃止計画白紙撤回」以外に攻撃を粉砕する道はありません。「条件闘争は」ありません!印刷事業所の仲間の決起をつくりだしてゆきます。全世界から闘う労働者がやってくる、11月1日全国労働者総決起集会の大結集を勝ち取りましょう。

2015/10/25

10.25広島狭山集会に参加



74年10.31寺尾判決41ヶ年糾弾!階級分断を打ち破り、狭山再審・安倍打倒へ10.25広島狭山集会

 10月25日、広島市西区福島町で、「広島狭山集会」が開催されました。「74年10.31寺尾判決41ヶ年糾弾!階級分断を打ち破り、狭山再審・安倍打倒へ」をかかげて、広島解放共闘に結集する動労西日本、広島連帯ユニオン、広大学生自治会、婦民全国協広島支部、星野救う会などから30人が集まりました。朝鮮侵略戦争が切迫する情勢下での階級分断攻撃を打ち破り、11・1全国労働者総決起集会への総決起に向けて地域の団結を固める集会となりました。
 冒頭、第3次再審勝利へ不退転の決意を述べた石川一雄さんのアピールが読み上げられました。次いでテレビ東京の報道番組特集がプロジェクターで上映され、スパイ摘発を「傷害致傷」とデッチあげられた全学連4同志奪還の勝利を改めて確認しました。基調提起が解放共闘事務局から行われ、現在の狭山闘争解体攻撃が、朝鮮侵略戦争切迫情勢下での階級分断攻撃であり、UAゼンセンを先兵とした連合分裂・解体による階級的労働運動の絶滅・産業報国会化攻撃の決定的一環としてあることが明らかにされました。そしてスパイ化攻撃や弾圧をめぐる攻防の勝利と一体で、敵の攻撃を逆に階級的団結を強化し人間的な共同性を奪いかえす闘いへと転じて闘うことが勝利の道であることが強調されました。動労総連合建設=動労西日本の拡大・合同労組建設と一体でゼネストと革命の拠点として全国水平同盟が建設されており、ともに団結して11・1大結集を実現しようと訴えられました。
 続いて闘いの決意が述べられました。広大学生自治会からは、4同志奪還と10月自治会選挙の勝利の意義が提起され、京大反戦ストへの決意が表明されました。動労西日本の大江委員長と岡崎組合員が、職場廃止と全面外注化・ローカル線廃線・組織破壊攻撃などの第2の分割・民営化攻撃に絶対反対で闘う決意を述べ、11・1への大結集を訴えました。広島連帯ユニオンからは、広島県警公安のスパイ化攻撃を粉砕した青年部が意気軒昂と登場し、参加者全員が階級的団結の力を確信しました。さらに星野救う会、婦民広島支部の大江厚子さんらが発言し、広島連帯ユニオンの壹貫田書記長が、11・1へ労働組合が組織をあげてをあげて大結集する決意を明らかにし、最後の1週間を組織化に全力をあげようとまとめ、団結がんばろうで集会を締めくくりました。

2015/10/22

「がん検診の見直し」は社会保障の切り捨てだ|推進機構支部

「がん検診の見直し」は社会保障の切り捨てだ
人員削減・外注化に絶対反対の路線でたたかう労働組合をつくろう

『労働組合を強くする会ニュース』No.2
2015年10月22日発行

機構は「がん健診の見直し」に対する方針を明らかにすべき

9月29日、厚生労働省の「がん検診のあり方に関する検討会」が「中間報告書」を発表しました。内容はおおざっぱに言うと胃がん検診をこれまでの「40歳以上、毎年実施」から「50歳以上、隔年実施」に、乳がんはこれまでの「視触診+マンモグラフィー」から「マンモグラフィーのみ」にしていくことを答申しています。また、市町村実施のがん検診だけでなく「職域(協会けんぽなど)」の実施する健診でもこの答申に沿うことを「期待する」と述べています。
 この内容について会社の中では一部の課では回覧が周っていますが、全体には周知されていません。話を聞いて職員やバイトさんの中では「今後経営状況が悪化するのではないか」「人員の削減になるのではないか」といった噂が流れています。すでに新車の検診車の購入を見送ったという話も聞こえています。
 まず第一に問題なのはこういう重要なことが全体にきちんと周知されず、経営幹部の中だけで方針が議論され、一部の課だけ、しかも小出しにするように情報が出されているということです。ほとんどのことが「噂レベル」でしか周知されていないというのは問題です。機構当局は現場で働いて仕事を回している労働者一人一人のことを何だと思っているのでしょうか?
 この問題は推進機構の労働者全員にとって自分たちの労働条件に関わる大問題です。今後職員の「合理化」=人員削減・外注化などが狙われていく可能性があります。こういう問題こそ労働組合で取り組むべき重要な課題です。

社会保障としての健診の切り捨て

今回の「がん健診の見直し」の出発点となっているのが安倍政権が進めている「税と社会保障の一体改革」です。国は、「みなさんが病気になったときのため、老後のため」といって給料から健康保険や年金保険を天引きしてきたのに、そうした労働者が高齢者になると今度は「少子高齢化で財政を圧迫している」と騒ぎ、増税して年金や医療を切り捨てようとしています。(はっきりいって国家をあげたサギ行為と言ってもいいぐらいです。)今回のがん健診の見直しも大きくはこの「税と社会保障の一体改革」の動きの中で起きていることです。
 この中で、今年6月、厚生労働省がん対策推進協議会が「今後のがん対策の方向性について」という文書を出しました。その中では、「将来にわたって持続可能ながん対策の実現」として、国の社会保障切り捨ての一環として「がん健診の見直しが必要」ということが打ち出されています。(以下引用)
「医療経済的な観点からは、平成24年度の国民医療費は39.2兆円であり、がんを含む新生物については3.8兆円と、年々増加傾向にあり、がん患者が質の高い医療を受けることができる体制を整備しつつ、効率的に医療を提供することが重要である。がんの予防や早期発見、がん治療等を推進するに当たって有効性や安全性の観点はもとより、費用対効果の観点から政策の検証を実施していくことも必要である」(厚生労働省がん対策推進協議会「今後のがん対策の方向性について」2015年6月10日 )
 「効率的」「費用対効果」の観点から「政策を検証する」とは、健診を受ける住民にとって必要かどうかということではなく、「国家財政を圧迫するから」ということを理由に切り捨てようとしているということです。

カネもうけ主義で医療・健診を食い物に

戦後、憲法で規定された「生存権」を保障する行政施策の一環として住民健診は位置付けられてきました。しかし、国鉄分割・民営化に始まる「カネもうけ第一」の新自由主義政策の導入以来、社会保障としての医療や健診は解体させられてきました。それでも、タテマエ上「医療の世界はカネもうけ主義でやってはいけない」とされてきました。
 しかし、安倍政権はその最後のタテマエも取っ払い、危機にあえぐ資本主義の最後の生き残り策として医療・介護・健診分野を「成長戦略」と位置付け、「もうかるところは金もうけ主義で、もうからないところは切り捨てる」という考えで医療・介護・健診分野を資本の食い物にしようとたくらんでいるのです。9月16日に成立した改悪医療法でついに持ち株会社方式による病院経営を合法化したことはその一環です。
 国鉄の民営化がJR での事故激発と不採算路線切り捨てを生み出しているように、新自由主義のこのやりかたは社会を社会として成り立たなくさせ、崩壊させるものです。
 そして、一番重要なことはこうした矛盾の全ては、結局医療や健診に携わる現場労働者に対して人員削減や外注化で仕事を奪い、労働条件を破壊する攻撃として襲いかかってくるということです。

人員削減・外注化に絶対反対で立ち向かえる労働組合を 

動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)が国が決めた国鉄分割・民営化に対して絶対反対でストライキで闘い、労働組合の団結を守り、労働者の誇りと職場を守り抜いたように、推進機構労働組合も人員削減・外注化に絶対反対で闘う労働組合に変えなけれならないと思います。
 当局は国の「がん健診の見直し」についての機構としての方針を明らかにしろ!
 そしてみんなで仕事と労働条件を保障しろと要求しましょう!

2015/10/21

医療福祉で働く仲間は労働運動の先頭に|草津病院支部


今こそ労働組合が闘いの先頭へ!

11.1東京・日比谷野音へ!


『医療の現場』No.101
草津病院支部
2015/10/21

■「介護事故」の一切の責任は資本家にある!

介護労働者による「虐待」がマスコミで連日キャンペーンされています。広島では、有限会社 美泉が運営する『よってきんさい古江』の施設2階から転落した高齢者を「放置して」死亡させた容疑で介護職の青年労働者が逮捕・起訴されました。
 ふざけるな! 冗談じゃない!全国の介護職場では怒りがふつふつと沸き起こり始めています。不当なデッチ上げ弾圧、解雇、団結破壊の攻撃に対して、全国で反撃が始まっています。当たり前の怒りが押しつぶされてきた介護職場の労働者の怒りは、深く激しく、決壊寸前の状況に向かいつつあります。
 『労働者に責任はない。事故の一切の責任は資本にある』と真正面から言い切り、団結を呼びかける階級的労働運動の旗が、職場に目に見える形で打ち立てられたとき、この怒りに火が放たれ社会が変わるのです。
それは間違いなく始まっています。大恐慌と戦争の時代、資本家の絶望的な生き残りのため、「安全より金」の新自由主義に対して一千万の労働者たちが行動を開始し、職場や国会前、街頭で安倍を追い詰めています。

■医療福祉で働く仲間は、社会を変える労働運動の先頭に起とう!

安倍政権は総崩壊の危機にあえぐ新自由主義の最後の生き残り策として『成長戦略』を叫んでいます。その最大のターゲットとして医療・福祉、介護分野の徹底した民営化、営利化を進めてきました。「医療の岩盤規制打破」を掲げ、投資先を求める過剰資本が寄ってたかって医療、介護を食い荒らしカネもうけをたくらむ─それこそが安倍成長戦略の最大の核心点です。
 そして戦争法と完全に一体で9月16日に成立した改正医療法は、ついに『持ち株会社による病院経営』を合法化してしまいました。
 今回の安倍成長戦略-『新3本の矢』で言われている「介護離職ゼロ」とは、介護労働者を非正規職化し、凄まじい貧困と格差、過労死・過労自殺へと突き落とすものに他なりません。TPPも『沈みゆく大国・アメリカ』で堤未果さんが報告しているアメリカの現実-巨大製薬会社と保険会社による皆保険制度の解体と労働者の非正規職化として、私たちに襲いかかってきます。

■「聖職者」ではなく労働者として、怒りの声を上げよう

今こそ、ハッキリさせましょう。医療や介護という人間の命を扱う労働、人間社会が人間社会であり続けるために必要不可欠な労働は、もともと社会全体のものです。それは資本家が利潤を得るための手段などではありません。そうあってはならないのです。病気になった人間、介護が必要になった高齢者、障害者を社会全体で守るということは、人間社会の共同性の根本にかかわることです。
 医療・福祉、介護現場の労働者は、賃金労働者です。なのに、資本家をはじめとするあらゆる人々によって、医療・介護の労働者が、賃労働と資本の関係とは無縁の「聖職者」として位置付けられ、当たり前の労働者として声を上げることは抑えつけられてきました。今、医療・福祉、介護の現場では、本来は人間が共同して生きていくための根本にかかわる労働が、ひっくり返されて「患者さんのため、利用者さんのために」の美辞麗句の下、不平不満を言わず”自己犠牲精神で頑張る”のが当然とされています。この考え方が労働者を過重労働へと追いやるのです。
 「患者や高齢者、障害者の命を守る」という人間が共同で生きていくために最高の団結が発揮されるべき現場で、医療、介護労働者は極度に疲弊し、人間性をも、命さえも奪われているのです。そこでは、また患者や高齢者、障害者の人間性も、命も奪われています。
 この裏では、資本家たちが巨大な利潤を蓄積しています。医療・福祉、介護労働者の劣悪な労働条件と低賃金、患者・高齢者、障害者の自己負担増を通して、資本家たちの利潤が、さらに生み出されます。安倍成長戦略の下での『医療・福祉の民営化』『営利化』は、それを一気に極限的に加速させていきます。
 私たち医療・福祉、介護労働者が人間社会の共同性の根本にかかわる労働者としての誇りを取り戻し、患者、高齢者、障害者の命を守り抜いていくためには、資本主義、新自由主義を打ち倒していくしかありません。そして同時に、患者、障害者を生み出す最大の要因である戦争、核、長時間労働、安全破壊と真正面から闘う存在として誇りを持って起ちあがることです。

■闘う労働運動の旗を掲げ、11.1日比谷1万人大結集へ

安保国会での戦争法案強行採決に対して、労働者民衆の中にはあきらめや敗北感など微塵もありません。それどころか、さらに多くの労働者民衆が怒りを新たにして『闘いはこれから』と起ちあがっています。改憲に手をつけられないままの戦争法の暴力的強行こそ、安倍政権の破産の表明であり、今や一千万の規模の労働者民衆が後戻りすることのない怒りを爆発させています。

■朝鮮侵略戦争をゼネスト・国際連帯で阻もう!

今、世界大恐慌の本格的激化は、朝鮮侵略戦争情勢を急切迫させています。今こそ労働者のゼネスト(一斉ストライキ)で戦争と非正規職化をとめよう。
 闘う労働運動の前進、ゼネストと国際連帯、労働者が主人公の社会をうち立てることが勝利への道です。全国の医療福祉、介護職場に渦巻く怒りを束ねて、11.1全国労働者総決起集会の大結集を切り開こう。
 全ての医療・福祉、介護で働く仲間のみなさん!団結して労働組合で闘い、職場と社会を変えていこう!

2015/10/15

広大自治会選挙で森田候補を応援

三菱広機分会の斉藤さん

ストライキで戦争を止めよう!

広島大学の自治会執行部選挙で、8・6ヒロシマ大行動〜戦争法阻止国会闘争をともに闘った森田君が委員長に立候補しています。「戦争協力拒否できる団結を!ストライキで戦争止めよう!」というスローガンをかかげ、戦争協力絶対反対の意志を示そう!と訴えています。ユニオンの仲間も応援演説にかけつけました。

以下、広大学生自治会ブログhttp://hirodai86.blog.shinobi.jp/)より転載
「三菱重工でかつて働かれていた斉藤さんから。
 研修で兵器を作るような作業も教えられ、気がついたら原発や、兵器の部品や計器を作らされていたという現場の話をしていただきました。戦争協力というのは日常的に私たちに担わされていくというリアリティを感じました。これに対して、労働組合で70年代に戦争反対のストライキをやった話をされました。政治ストは違法と言われて、逮捕もされたけれども、ベトナム戦争さなかの70年代、学生が先頭に立って反戦ストライキを闘っていることに応えなければという思いで、ストライキを闘ったんだと訴えられていました。その後の労働組合が、反対ばっかり言っててもだめだと言って会社に対して融和的な路線に変わって、戦争反対も言わない、組合の大会なんかでも日の丸を掲げるようになって、労組が変質してしまったという話もされていました。
 改めて、学生の反戦ストライキの影響力の大きさであるし、武器を作っていくその現場でさえ、真摯な思いと行動には労働者は応えてくれるということを思いました。また、融和的にやろうとすれば、どこまでも声を上げられなくなってしまうというのも重要な問題だと思います。」

広大生協労組の中島さん

「今回は広大OBであり、広大生協の労働組合の活動をやっている中島さんに応援演説を頂きました!  来週は、元広大教養部学友会•委員長としてもう一度訴えてくださるということです。
 もともとは、学生の団結した行動によって、生活防衛のために建てさせた生協が、いまや利益優先の営利企業に変わっていることに対する怒りを中心に訴えてくださいました。学生の団結がなければ、福利厚生さえも守れない、とも。 広大生協労組はパート労働者の賃金差別などを許さないストライキ権を確立したそうです。ストライキを訴えて闘っているのは私達だけではありません。大学・職場の理不尽、戦争協力体制と闘っている学生・労働者と広範につながって、戦争を阻止しましょう!」


2015/10/08

公安警察のスパイ化攻撃を摘発・粉砕!


公安警察のスパイ化攻撃を摘発・粉砕する大勝利!団結の力で卑劣な組織破壊に反撃!


 広島連帯ユニオンは、9月安保国会決戦の最中で明らかになった公安警察による、わが組合員への卑劣なスパイ化攻撃を摘発し、粉砕する大勝利をかちとりました。
 加計と称する公安警察官(36歳・男)が、趣味の集まりで偶然を装って組合員に近づき、1年半かけて親密になり、この9月に公安警察としての正体を明かしてスパイになるように迫ろうとしたのです。しかし、組合員はただちにこの卑劣なスパイ化工作を組合に報告し、組織的反撃で粉砕しました。ユニオンの決起に加計=公安警察は震え上がっています。
 公安警察は、安倍政権による戦争法案強行採決と一体で、労働組合や学生自治会をはじめとする、戦争反対の組織と運動に対する監視・弾圧を強めています。その最も卑劣な攻撃がスパイ化攻撃です。労働者や学生を国家暴力やカネの力でおどし、スパイに仕立て、組織を破壊しようというのです。しかし、このような人間として最も卑劣で腐った攻撃に頼るしかない公安警察など、まったく恐れるに足りません。カネと暴力以外に頼るもののない新自由主義の資本と腐敗した国家権力=公安警察が、団結して闘う労働者に勝つことなど絶対にできないのです。

 広島連帯ユニオンは、資本と国家権力に対して、絶対非和解で、絶対反対で闘い抜く、闘う労働組合です。しかし、連合をはじめ多くの労働組合の幹部たちは、資本や国家権力の手先となり、労働者の怒りを封じ込める役割を果たしています。この幹部たちを追い出し、労働組合が労働組合らしく団結し、戦争絶対反対、首切り絶対反対、非正規職撤廃を掲げて闘えば、戦争法も派遣法改悪も、長時間労働、過労死、非正規労働のまん延も全部吹き飛ばせるのです。広島連帯ユニオンは、団結の力で資本・権力と闘い、実際に解雇や不当なボーナスカットなどの攻撃を撤回させています。このような労働組合が広がり、力を持つことを恐れる新自由主義資本の意を受けて、公安警察は今回のスパイ化攻撃に乗り出してきたのです。

 9月安保国会闘争の爆発で始まった1千万人の怒りの決起が、安倍政権、資本・国家権力を追い詰めています。「戦争絶対反対!」「生きさせろ!」の労働者の怒りを、職場で、地域で、労働組合の団結した力にしましょう。そして、卑劣なスパイ化攻撃や戦争をやるしか支配ができなくなった、腐り果てた新自由主義を倒し、労働者が主人公の世の中を1日も早く実現しましょう。広島連帯ユニオンはそのために闘います。
 労働者は団結しよう! 団結すれば必ず勝てる! 広島連帯ユニオンに入って闘いましょう!

2015年10月8日
広島連帯ユニオン
執行委員会