2013/05/19

5・19星野街宣

 5月19日には、沖縄で復帰41周年の県民大会が開催されました。沖縄闘争を闘い抜いている無実の星野文昭さん、沖縄で闘っている仲間、沖縄の労働者民衆と固く団結して、毎月恒例の「星野再審・全証拠開示署名」を集める街頭宣伝を行いました。
 広島星野文昭さんを救う会の呼びかけで、ユニオン、高陽第一診療所労組、交流センターなどの仲間も参加して、総勢7名が集まりました。場所は本通アーケードです。本日はあいにくの雨でしたが、アーケードがあり問題なく活動できました。
 雨でビラの受け取りが悪くなるのでは?と危惧していましたが、それも杞憂に終わりました。いつも以上にビラが撒けて、270枚配布できました。「ビラをください」と取りに来る人も多くいました。
 途中、何と罵声をあげながら「在特会」と思われる20名弱の「ヘイト・デモ?」らしき集団が来ましたが、全く意気が上がらず去っていきました。逆にデモに反発して、私たちのビラを取りに来る人が多くいました。完全に排外主義は孤立しています。
最終的に署名は、1時間半で62筆でした。

 

鈴コン-国鉄署名街宣

 5月18日(土)、毎月継続している『鈴コン』街宣(署名とカンパ)を、参院選に向けて各政党の街宣カーが走り回る広島市の中心部・本通で、とり組みました。また、来る6・9全国集会への結集を呼びかけて、タブロイド紙を配布しました。
 鈴コン街宣は、この間は動労千葉の解雇撤回・JR復帰の東京高裁要請の10万筆署名と一緒にやっています。ユニオンが鈴コン、動労千葉を支援する会・広島で国鉄闘争10万筆署名を呼びかけていますが、どちらもそれぞれ集まっています。
私たちは、この2つの闘いを、新自由主義と闘う「解雇撤回・外注化反対・非正規職撤廃」の一つの大きな闘争ととらえて取り組んでいます。
 鈴コン街宣は、合同・一般労組全国協・東京西部ユニオン鈴木コンクリート工業分会(鈴コン)の解雇撤回・非正規職撤廃の闘いを支援するために「鈴コン分会支援・連帯共闘会議」が全国の闘う労働者に呼びかけている署名とカンパを集める活動として、昨年来、ユニオンでは月例化しています。

信号待ちの人々の注目を受けて「解雇撤回・非正規職撤廃」と6・9全国集会への結集を訴える青年部
 この大恐慌・大失業-戦争か革命か、の情勢の中で、闘う労働組合が街頭でも粘り強く闘うことは、怒れる青年労働者と結び就くために重要だと思います。街頭では思いもかけない出会いがあるものです。そういう意味では重要な組織拡大の闘いです。
 今回は、青年部の仲間2名が参加して、大いに盛り上がりました。
 国鉄署名が36筆、鈴コン署名が7筆でした。鈴コンへのカンパは今一歩でしたが、次回は"捲土重来”を期したいと思います。
鈴コン・コーナーでは知り合いの方が「何しよるん?」と声をかけてきました。

2013/05/08

国際研修協力機構(JITCO=ジツコ)広島駐在事務所へ外国人研修制度廃止を求めて申し入れ

 本年のメーデーでは、4・21入管法・外登法と民族差別を撃つ関西交流集会での確認を受けて、広島連帯ユニオンで、JITCO(国際研修協力機構=ジツコ)広島駐在事務所への申し入れを行いました。
 外国人研修(技能実習)制度、絶対反対!即時廃止!の立場での申し入れは、「全国でも初めてだ」とジツコは言っていました。
 
 2名の応対者(養学所長と入管事務掌管・大塚副主任相談員)は「このような”非日常の事態”には広島では対応できない」「ジツコとしての返答をする(かどうか)は、中央に判断を仰ぐ」「申し入れは、制度そのものの是非を問うておられるので個人的見解は差し控えたい」という対応でした。
 組合員からは、「あなたたちは、江田島の中国人労働者の実態を知っていたはずだ。それで今回の事件に対して、どう考えるのか。明らかにすべきだ。」「ジツコの活動そのものが今回の事件を引き起こしたのだ。即刻、外国人研修制度は止めるべきだ。」という腹の底からの怒りがぶつけられました。
 また、青年部からは、「江田島の中国人労働者の月給13万円、そして最後に手にしていた5万円というのは、非正規雇用で働き、組合活動をやり、仕事を干されている今の私の待遇と全く同じだ。非正規の青年と外国人を食い物にする資本と一体になっているジツコに対して怒りを覚える。今すぐ外国人研修制度は廃止すべきだ。全ての非正規職をなくしていかなければ。そのためにジツコが業務をやめるように要求する。」との声も叩きつけられました。
 ジツコ側は「申し入れの件は本部に報告して検討したい。」と申入書を受取りました。

【申入書】
                                 2013年5月1日

公益財団法人 国際研修協力機構(JITCO) 御中
                 会長        様
                 理事長       様
            広島駐在事務所 所長     様

 「3・14広島・江田島事件」を受けての申し入れ
                            広島連帯ユニオン
                              執行委員長 鈴木 範雄
 
 私たちは、地域合同労働組合 広島連帯ユニオンです。
 労働組合として、『外国人研修制度絶対反対・外国人研修制度は廃止するべきである』との立場から、以下、貴財団に対して申し入れを行います。
 申し入れを行う理由は、貴財団が、外国人の「研修・技能実習」制度の実務の一切を国から任されている政府5省共管の公益財団法人であり、実際に外国人を渡航させ、労働させる「実務機関」であるからです。とくに教育や労災、事故についても貴財団が大きく関与しているからです。

(1)
 本年3月14日に広島県・江田島で発生した中国人研修生による痛ましい事件の発生に怒りを抑えることができません。
 地域合同労組である私たちは、最近数年間に限っても多くの外国人労働者やその受け入れ先(日本側)企業で働く仲間から、外国人研修制度の現状を伝え聞き、また実際に団体交渉を行う中で、その問題点を把握するに至りました。
 報道によれば、事故の当該となった労働者は、自らと家族の生存のために中国から「研修・技能実習制度」を通じて渡航し、カキ養殖会社で労働をさせられていました。しかし、その実態は、「実習」などではなく、「使い捨て労働」そのもの、劣悪極まりないものでした。
 実際、月給は13万円。ここから食事代、寮費、手数料を引かれて手取り5万円以下でした。寝る場所は倉庫の隅、相談できる仲間もなく孤立し、耐え難い仕打ちに対する怒りが爆発したのです。
 それだけではなく、この「研修・技能実習」制度は中国の「送り出し会社」で多額の費用を払わされた上に、日本の会社に文句を言ってはいけない、労働組合に入ってはいけない、賃金は3年後にしか払われないことを承認しろ、などという労働者を人とも思わないような「誓約」を課せられていたのです。
 このように、「誓約」でがんじがらめにしておいて、職場の仲間との団結を破壊し、地元の労働者との分断を強制して「中国の家族のためにガマンしろ!」と労働者の誇りを奪い、「使い捨て」の低賃金労働を強いて、まさに「奴隷労働」をさせていたのです。これこそ「研修・技能実習」制度の実態です。

(2)
 本当にこれが『国際交流』『国際援助』でしょうか?本当に腹の底からの怒りが湧いてきます。隣で働く同じ労働者として、今の日本の非正規職労働者の扱いと通底するものがあります。
 私たち広島連帯ユニオンは、去る2006年3月、当時、ひろしま交流協同組合で働いていた組合員から、中国人女性労働者を「カキ打ち」で、時給300円という「低賃金」で働かせていた実態を詳細につかんでいました。現在、その当時と何ら変わらない、いやむしろ、より苛酷な状況になっています。その組合員は、当時の制度でも存在してはならない「ブローカー」(中間搾取団体)の指示で、違法行為を強制させられそうになり組合に加入して闘い、未払い残業代を全額、ひろしま交流協同組合に支払わせました。
 政府・入管当局、県知事、労働基準監督署、協同組合、受け入れ会社をはじめ現場労働者も、こうした実態を知っていながら、促進してきました。湯崎広島県知事は「中国人労働者なしには事業は成り立たない。引き続き(広島に)来ていただきたい」などと事件後も平然と言っています。怒りに耐えません。

(3)
 私たちは、今回のこの事件・事例が「一部の限られた例」「特別なケース」とは考えていません。この江田島の実態こそ今、政府・安倍内閣が進める『10割非正規化・解雇自由』『雇用の流動性』そのものであり、経済界が世界の全ての労働者に強制しようとしている攻撃の中身そのものだと断定しています。
 したがって、江田島の中国人労働者の怒り・無念は、私たち広島の労働者の怒りそのものであり、とりわけ、非正規職で「雇い止め」=解雇と闘っている全ての青年労働者の怒りとひとつです。

(4)
 3月14日の事件こそ、昨年7月の入管法改悪=在留カード制度導入の真の狙いを明らかにしています。
 劣悪極まりない非正規労働にアジアから労働者を動員して使い捨てにすることは、国内における10割非正規職化攻撃と一体で、その最先端の攻撃です。
 同時に、外国人労働者を使い捨てにしておきながら、一方では監視と抑圧を強化して、日本政府にとって都合が悪い外国人は、入国不許可・国外退去にしていくものです。これは、破たんした新自由主義(最末期の資本主義)の下での日本の支配層の生き残りをかけた攻撃であり、日本の労働者を10割非正規・首切り自由にしていくテコに入管体制の再編が位置づけられていることを明らかにしています。
 「在留カード」制度は、外国人労働者との団結を解体する分断・監視体制そのものであり、徹底的に弾劾します。
 日本国内においては、入管法の治安弾圧条項を残し、外登法を廃止して法務省入管局による外国人一元管理・弾圧強化を狙っています。さらに在留資格の再編・細分化によっても分断を強めています。入管局は「在留カード」導入直後から「不法就労」を口実に外国人の摘発・逮捕をくり返し収容所へ収監しています。絶対に許すことはできません。
 「研修・技能実習」制度は、このような「在留カード」を使った外国人の管理・支配の制度と表裏一体の制度です。絶対に廃止していかなければならないものです。

 「江田島事件」では、労働組合の姿は、全く見えません。私たち合同労組もこの点については、絶対に曖昧にはできません。職場に国境を超えた中日労働者の団結があれば、今回のような事態は避けられました。
 労働現場で、労働者同士を分断する「研修・技能実習」制度は、どのように運用しても、分断と差別を生み出すもの以外の何ものにもなりえません。今こそ、全ての労働者の寄る辺となる労働組合が職場に必要です。

(5)
 貴財団の業務一切は、外国人労働者を使い捨てにすることに繋がっています。今すぐに、外国人研修制度を廃止することです。
 真に国境を超えた労働者同士の国際連帯をつくりだそう。そのためにも、共に団結して全ての職場に闘う団結をとりもどしましょう!

 以上、申し入れます。


5・1広島メーデー!

 5月1日、広島メーデーは、動労千葉・動労総連合よびかけの新宿メーデーと連帯し、圧倒的な高揚感をもって闘い抜かれました。3月決戦、4月の自治労スト闘争を闘い抜いて、闘うメーデー、怒りのメーデーがついに広島でも復権した! そう言える歴史的なメーデーとなりました。

 青年を先頭に労働者ら45人が午前11時に広島市中区八丁堀・京口門公園に集まり、メーデー・デモに出発。メーデー当日に仕事を休み、年休をとって結集したことで、あたかもストライキに入ったような解放感がみんなに満ちあふれています。県庁などのオフィス街を「今日はメーデー。8時間労働を。食える賃金を。賃下げ・解雇にストライキで闘おう。改憲・戦争の安倍を倒そう」と呼びかけながら進みました。
昼休み時間に入って街頭に出てきた労働者はデモ隊に声援を送り、注視していました。

 この日は、昼休みのデモに先立って職場ビラまき(JR、県庁、市役所、郵便局、NTTなど)、県労連メーデー参加者へのJR復帰10万筆署名の呼びかけを行いました。

さらに広島連帯ユニオンは、江田島カキ養殖加工「川口水産」での事件で衝撃的に明らかにされた中国人研修生への奴隷的労働実態ついて、国際研修協力機構広島駐在事務所への抗議申し入れ行動を行いました。
 これらの行動をやりきってデモを貫徹し、さらにデモ解散地の広島市役所前一帯で10万筆署名、ビラまきを展開。そして県労連メーデーのデモ隊の労働者ともエールを交わし、デモ参加者は、青年労働者が配るビラをどんどん受け取っていきました。
 最後にメーデー集約集会を開催し、1~3月決戦から4月スト情勢まで闘いをけん引してきた労働者が次々発言。どの発言も動労千葉・総連合の外注化阻止決戦、新たな反合・運転保安闘争路線が切り開いてきた地平をわがものにして闘おうとするものであり、勝利への確信に満ちたものでした。
 メーデー初参加の広島連帯ユニオン草津病院支部の若い仲間は「動労千葉を手本に職場でがんばっています。金もうけの資本に命をむさぼられる前に勝利したい」と元気いっぱいに発言。5・1広島メーデーは、3月決戦、4月ストからさらに5月スト、6・9さらに8・6ヒロシマへ向かっての総決起をつくりだす行動として大成功をかちとりました。






2013/05/07

4・26~5・1メーデー、『解雇撤回!JR復帰』の10万筆署名に全力でとりくむ


 4・26の自治体ストライキ-自治労全国統一闘争~チイェルノブイリ原発事故27周年・反原発行動、そして4・27連合広島中央メーデー、4・28沖縄闘争、5・1メーデーと連日の闘争を闘い抜く中で、職場・地域から街頭へと飛び出して、国鉄闘争全国運動の呼びかける解雇撤回・JR復帰を求める10万筆署名をあらゆる闘争の現場で集めよう!と、動労千葉を支援する会・広島、広島労組交流センターや動労西日本・広島連帯ユニオン、高陽第一診療所労組など、広島の闘う仲間が全力で署名行動を展開しました。

4.26チェルノブイリ原発事故27周年弾劾!自治労統一行動・スト断固支持!の中電前金曜行動での署名活動
 広島では、『5・1メーデー』を実行委員会で呼びかけて、連合・全労連などのメーデーに代わって『闘うメーデーを!』と、全力でとりくんできました。
 4・26自治労スト方針と一体で職場・地域で、ストライキで闘おう!と職場まわりやJR・自治体・郵政職場などへのビラ入れと街宣を行いました。


4.27連合広島中央メーデーでの国鉄署名活動
 今年は、現場や街頭が一変しています。本当に「革命情勢」です。連合メーデー、全労連メーデーでは、各々100筆を超える署名が集まりました。
 連合のメーデーでは、署名をやめろ、と言ってきたり、私たちのビラを手に持って「この2つのビラは回収します」と大声でわめいて、会場入口でビラの回収をするという“妨害”も何のその、次々と組合員や家族達が署名していきました。自治体労働者の中には、私たちの4・26統一闘争報告の「ビラを下さい」と取りに来る人もいました。
 また、全労連メーデーでは、参加者が次々と署名をしました。順番待ちができるほどで、
今までとは全く違う状況でした。



4.27連合広島中央メーデー会場入口の様子
 また、4・26反原発闘争や4・28沖縄闘争などの参加者が街頭に出て、動労千葉の国鉄10万筆署名を提起したところ、反原発闘争でも沖縄闘争でも、瞬く間に、それぞれ30筆を超える署名が集まりました。
 さらに、この間の集中的な街宣でも、解雇撤回・外注化阻止・非正規職撤廃!の主張を聞いて、多くの人がドンドンと署名をしました。怒りに燃える青年と国鉄分割・民営化を知る年配者が署名していきます。
4.28沖縄行動での国鉄署名
 この署名活動で、街頭署名をするのが初めての青年労働者の中から、“国鉄闘争のオルガナイザー”が次々に生まれました。「職場オルグの練習になる」「職場と街頭で同じ提起で署名が取れた」「真剣に話を聞いてくれてお互いの職場の話になった」などの感想が寄せられています。広島連帯ユニオン青年部や自治体、医療・福祉などあらゆる産別から青年労働者が起ちあがりはじめています。本当に“堤防決壊”の始まりです。
 さらに、地殻変動的な状況としては、広島県下400ヵ所近くの自治体や学校をはじめとした労組への郵送や訪問での署名のお願いに対して、高教組や広教組、または100筆を超える組合員・家族、知人の署名を集中してくれた自治労の単組も現れました。毎年、物販や署名のお願いを郵送してきましたが、今年はまったく手応えが違いました。
 4月30日の署名集約日も広島駅前で街宣を行い、連日闘い抜いて、5・1メーデーへと突入しました。メーデーでは、朝ビラ・昼デモを圧倒的に打ち抜きました。解散後ただちに、市役所・中郵・高校などが集中する大手町~国泰寺の交差点で街宣を25名で行い、40筆の署名を集めました。その後、集約集会には40名以上の仲間が年休を取って参加しました。本年の広島メーデーは大高揚しました。

5.1メーデーの昼休み街宣(広島市役所・中区役所前)
 この5日間の激闘の結果、広島での国鉄10万筆署名は、1650筆を超えました。参加した広島連帯ユニオンをはじめ広島県労組交流センターなど闘う労組の皆さん、ごくろうさまでした。さらに5・8の東京高裁での公判闘争、そして何より国鉄闘争全国運動が呼びかける6・9全国集会を会場を埋め尽くす全国からの結集で大成功させましょう!
                         (動労千葉を支援する会・広島)