2011/03/26

草津病院支部中山委員長の懲戒解雇を許すな!


 3月26日朝、草津病院支部の中山委員長に対する懲戒解雇を許さないと、草津病院支部とユニオンの仲間が、出勤する草津病院の労働者へのビラ入れを行いました。さらに、今月28日正午を弁明期限とする懲戒解雇攻撃に対して、中山支部委員長本人とユニオンから怒りの「申入書」を病院当局へ提出しました。
 ビラまきでは、新井口駅側の病院入口に支部メンバーが陣取りました。出勤する労働者が、何人も立ち止まって中山委員長に声をかけて行きました。本日のビラは、「懲戒解雇を許さない!」というタイトルの「医療の現場・号外」と東日本大震災「救援対策本部ニュース」の第1号と第2号がセットで配布され、ほとんどの職場の労働者が受け取りました。


 当局への申し入れは、対応に出た相原課長と宮武課長に対して、組合と中山支部委員長から抗議の文書を渡しました。組合から、中山支部委員長が提出した本人の抗議文は、懲戒手続きの「弁明文書ではない」ことを告げると、相原は「文書があろうとなかろうと、28日の経営会議で決める」と言いました。絶対許せません!懲戒解雇を許さず団結して闘おう!












↑3月16日、裁判所前では公安警察の車両が監視













↑3・16判決裁判終了後の総括集会(弁護士会館)


-----『医療の現場』号外−−−−−−−−



中山崇志さんへの懲戒解雇を許すな!


広島地裁の不当判決!


本年3月16日、広島地方裁判所で出された判決は、推側をつなぎ合わせて、6病棟で発生した患者の現金紛失が中山さんの問題であるとする不当な「有罪判決」でした。

6病棟の管理職の公判での「証言」も不当な推測の根拠にされました。

「窃盗」などまったく証明されていないのに「犯罪」を推認した不当な判決に対して、中山さんは無罪をかちとるために広島高等裁判所へ控訴しました。


無罪を争う控訴中にどうして懲戒解雇なのか!


草津病院当局は、広島地裁の有罪判決を理由に、懲戒手続きに入ると通知してきました。しかし、「確定判決」までは不利益な扱いを受けないと言うことは刑事裁判の常識です。まして中山さんは無罪を争っているのです。

また、病院の経営幹部たちは、中山さんに一度も面接しようとしませんでした。懲戒処分にかけるというのに、こんな一方的なやり方があるでしょうか。何が何でも初めから、中山さんの排除に狙いを付けていることは明らかです。


病院の儲けのための労働者の選別!


草津病院は儲けを上げるために、評価制度で労働者をトコトン酷使してきました。評価制度に従えば、人間は病院当局の意に沿った対応をさせられ、今回のように、ともに働く中山さんを警察に売り渡すことにもなるのです。

評価制度に異議を唱えればパワハラでやられます。しかし、中山さんは、職場の労働者が団結して起ち上がれば、パワハラに打ち勝つことができることを常に訴えて実践していました。


解雇を許さず団結を強化しよう!


労働者の闘いは、不当な解雇を許しません。社保庁の労働者は分限免職(=解雇)と闘っています。JALの労働者も不当な整理解雇と闘っています。

何よりも国鉄労働者は、24年前の分割・民営化の大量首切りに対して1047名の解雇撤回闘争を闘ってきました。今もJR資本の大合理化・外注化・非正規化攻撃と闘い勝利して団結を拡大しています。

労働者の団結こそ、新しい社会を切り開く力です。東日本大震災の被災地労働者を救援し、ともに生き抜こう。資本による震災解雇攻撃と団結して闘おう!


◆中山さんの言葉◆

私は無実です。なのに、国家権力と病院資本によって有罪判決を言い渡されました。私は、この裁判を最後まで闘います。


ユニオンは病院へ申し入れをします


中山崇志組合員の懲戒問題に関する申入書


1、中山崇志組合員への不当な懲戒解雇を絶対に許さない。更生会(草津病院)が、2011年3月16日の広島地方裁判所による中山組合員への「有罪判決」を理由に、懲戒解雇を行うことはまったく不当である。懲戒解雇手続きをただちに撤回せよ!


 2、この事件の裁判において中山組合員は、窃盗の事実がなく無罪を主張して争ってきた。広島地方裁判所の不当な有罪判決に対して、広島高等裁判所へ即刻控訴した。控訴は、「情状酌量」=減刑を求めるもではなく、中山組合員は「無罪」を求めて裁判闘争を継続している。病院当局は、無罪を訴えている看護師をどうして解雇するのか!


 3、病院当局は、この事件に関して病院の職員である中山組合員からは1回も事情聴取を行っていない。これまで直接面接を行う機会はいくらでもあったにもかかわらず一切行っていない。このような一方的な処分手続きがあるだろうか。絶対に認められない。白紙撤回である。

   

 4、中山組合員はこれまで7年間、草津病院で看護師として働いて生計を立ててきた。昨年6月の不当逮捕・勾留・起訴によって、身柄を拘束されたために働けなくなった。本年2月、中山さんの身柄が保釈され、本人が復職を希望したにもかかわらず、病院当局は「裁判係争中」を理由に休職を続けさせた。

   しかし今度は、「裁判係争中」であるにもかかわらず、「懲戒解雇」だというのである。こんな理不尽な話があるだろうか。中山さんにどうして生きていけというのか。労働者が不本意にも警察と関わりを持ったら、職場から排除され生計の道を断たれるのか。人間の生存権に関わる重大な攻撃である。職場で働く権利まで奪うことは許さない!


 5、ユニオンは、中山組合員の解雇攻撃と組合破壊を絶対に許さない。中山崇志さんは、広島連帯ユニオンの組合員として、草津病院支部の委員長として職場で組合を結成した。病院当局の不当な労働者支配に対して、職場労働者と団結しその先頭で病院当局と闘ってきた。

   懲戒解雇攻撃は、職場からユニオンを排除したいと企む草津病院当局と、闘う労働組合の弾圧を狙う警察権力とが一体となったものだ。ユニオンは、警察権力と草津病院当局の組合破壊を絶対に許さない。中山組合員への「懲戒解雇」手続きをただちに撤回せよ。

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