2016/04/15

ケアワーカーの非正規職化絶対反対!|『医療の現場』No.103

ケアワーカーの非正規職化絶対反対!
「期間契約職員」の雇い止め=解雇を撤回せよ!

『医療の現場』No.103
2016/4/15
草津病院支部

介護職員・K組合員への退職強要を許すな

 本年3月、草津病院がハローワークに出した「6ヵ月更新の期間契約社員」の求人票を見て、3月16日に採用されたKさんが、わずか1ヵ月で「退職届」を書けと迫られました。許しがたい退職強要です。腹の底からの怒りで理事会を弾劾するものです!
本人に説明された雇い止めの理由は、「閉鎖病棟のカギの閉め忘れがある。職務に対する理解がない。」ということでした。こんな言い分は労働者の首を切るための理屈でしかありません。ケアワーカーを期間契約職員(非正規)として雇い、使い捨てにする草津病院のデタラメさは絶対に許されない。理事会は、K組合員の雇い止め=解雇を撤回せよ!
 Kさんは組合(広島連帯ユニオン草津病院支部)の組合員です。私たちは組合員への解雇攻撃を絶対に許さず闘います。草津病院で働くすべての仲間は団結して生き抜くために闘おう!

「労働契約」はまったくのペテンだ

 Kさんはこのたび初めて介護の仕事を志し、入職の前に自分で介護の研修に参加し、正式にハローワークの紹介を受けて草津病院へ面接に来ました。「求人票」には、「6ヵ月更新」と書いています。ところが、そこで署名させられた『労働契約書』は、「1ヵ月更新」でした。まったくのだまし討ちです。介護の実務経験がなく、まして精神科病院の勤務などまったく初めての労働者を、1ヵ月で「評価」できるのでしょうか。1ヵ月で介護の業務を覚えることなど到底できません。その上、1病棟という激しい業務の部署に指導者も付けずにたたきこんで、1ヵ月で職務に対する十分な理解ができるはずもありません。私たちの仕事がそんな簡単なものではないことは、みんなが知っているではありませんか。

「指導担当者なし、研修なし」

 かつて草津病院では、一人で業務を担えるようになるまでは指導担当者がついていました。求人票には「初期研修制度があるので、介護・ヘルパーが未経験の方でも問題はありません」と書かれています。しかし、精神科病院の勤務が初めてのKさんには何の研修もありませんでした。こんな状態で働かせて「職務に対する理解がない」とはよくも言えたものです。
 結局、草津病院は介護を「誰でもできるもの」として、軽く見ているということです。本当に労働者をなめるのもいい加減にしろ!と言いたい。                    

介護労働を貶めるな!

 Kさんは人事課との面談で、「研修を受けたい、学校に行って介護の資格を取りたい」と訴えていました。それに対して人事課は、相談にのったり、援助したりするのではなく、「一回辞めてから自分で資格を取ってから来たら採用する」と言ってのけたのです。
 労働者が、職場の労働に責任を果たそうという気持ちから真剣に訴えたことに対して、病院はいとも簡単に切って捨て、「病院の金儲けための労働」を強要してきたのです。
 K組合員への退職強要でハッキリしたことは、草津病院はデタラメな「雇い止め」=解雇で労働者の首を切り、職員の総非正規職化を推し進めているということです。病院が要求する過酷な働き方ができない労働者や経営の意のままに働かない者を差別・選別して職場から排除しようとしているのです。

ケアワーカーの非正規職化絶対反対!

 病棟大再編で救急病院化を推し進めてきた草津病院は、いま正社員のケアワーカーを過重労働で病気や退職に追い込み、非正規雇用に置き換えようとしています。
 外注化や非正規職化は、外注会社の労働者や非正規職だけの問題ではなく、またケアワーカーだけの課題でもありません。草津病院で働く430名余のすべての労働者を非正規職にしていく攻撃であり、一人ひとりの生活のかかった問題です。だからこそKさんの解雇を撤回させる闘いは、草津病院の非正規職化を許さない闘いの始まりです。それは、労働者の誇りを守り抜く闘いでもあります。
 すべての草津病院で働く仲間は、ユニオンに加入して、ケアワーカーの非正規職化に絶対反対で闘かおう!その力が職場の安全を守るのです。ともに団結して闘おう!

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