2011/08/29

呉市交通局支部、8.25に団体交渉|呉市交通局支部no.2

8 月25 日団交 当局のデタラメ・無法明らかに
民営化計画を白紙撤回せよ
絶対反対で団結すれば勝てる

組合幹部が「労使一体」で民営化に全面協力!
「分限免職」も組合幹部が流したデマ

 私たち広島連帯ユニオン・呉市交通局支部は、8月25日に呉市交通局と団体交渉を行い、以下のことが明らかになりました。

●まだ何も決まっていない!
 
 第一に、交通局の廃止・民営化が、最終的な議会の承認もまだない中、市長の独断で勝手に進められているという事実です。当局は、「民意を代表している市長がやると言っているからいい」ととんでもない開き直りをしていますが、いつから呉市は市長独裁になったのか? 市長の独裁で、市民の共有財産である公営交通を勝手に営利優先の私企業に譲り渡し、2百人以上の職員と家族の仕事と生活をおびやかすなどということが、どうして許されるでしょうか。聞けば12月市議会に交通局廃止・民営化にかかわる条例を提案するということであり、正式には何も決まってもいないのです。実際、呉市と譲渡先とされている広島電鉄との間では、「基本協定」なるものが結ばれているだけで、まだ何の契約関係もないのです。市当局はそうした中で民営化を既成事実化し、ことを進めてきたのです。

●組合幹部と当局が民営化推進の密約!
 
 第二に、こうしたデタラメで無法な民営化が、あたかも既定のように進められてきたのは、公営交通労組幹部が当局の言いなりになって全面的に協力してきたからにすぎないということです。当局は以下のように公営交通労組と「確認」してきたことを明らかにしました。
 「呉公営交通労働組合と労使一体になり安全運行やサービス向上に取組みながら双方が誠意を持って民間移譲にかかる諸課題の整理、およびそれに伴う職員の雇用や退職のあり方など処遇問題について協議を重ねてまいりました。その結果、1月13日には、呉市公営交通労働組合、関係団体と交通事業の廃止、および、民間移譲に関する協定書、ならびに確認書、さらに1月25日には交通局職員の雇用および処遇等に関する確認書を締結したところでございます」
 「労使一体」(※)で、まだ正式に決まってもいない交通局廃止・民営化に向けて、「雇用や退職のあり方」(首切りのことだ!)について協議を重ね、「確認書」(密約だ!)を交わしてきたというのです。
 市長の独裁、当局と一部組合幹部による「協議」=謀議の積み重ねと「確認書」=密約の締結。これこそが、交通局廃止・民営化の正体です。市民も現場の労働者、公営交通局労組の一般組合員も誰も知らないところで、勝手に交通局の廃止・民営化が進められ、首切りと大幅な労働条件の切り下げを強行し、職員と家族の生活と将来を奪おうとしてきたのです。こんなものは白紙撤回あるのみです!

●「分限免職ということは一度度も言ったことがない」
 
 第三に、決定的なことは、噂になっている「分限免職」について、交通局が「分限免職ということは一度も言ったことはない。もし組合がそう言ったのなら、それは組合の問題だ」と答えたことです。当局は「『整理退職』という特別な枠組みを作って退職金上積みの予算も合せて12月議会に上程する」とも述べています。
 「分限免職はない」ということは、労働組合が、あくまで民営化には絶対反対、「整理」だろうが何だろうが退職強要には一切応じないと闘えば、当局はどうにもならなくなり、民営化計画は破たんするということです。ところが、公営交通労組幹部は、「絶対反対で団結して闘おう」「闘えば勝てる」と呼びかけるどころか、「広電に行くか、自主退職か分限免職しかない」「自主退職なら上積みがあるが、騒ぐと退職金は減る」などとデマを流して組合員の不安をあおり、バラバラにして闘えないようにしてきたのです。いったいこれが労働組合のやることか!
 このかん全国の自治体で強行されてきた不法無法の民営化・外注化・首切り・非正規化は、組合が一切闘わず、当局の言いなりになることで強行されてきました。こうした組合のあり方こそが、「首切り自由」のとんでもない世の中をつくりだしてきたのです。

●民営化のデタラメをすべて暴き大 反撃へ!
 
私たちは「雇用を百%確保せよ」「労働条件を維持せよ」と迫りましたが、交通局の回答は「(公営交通労組との)協定書、確認書の中で最大限職場の確保をしていきたい」「協定書の中で整理されている扱いにさせて頂きたい」と答えるのみ。広電採用試験で
11人もの現役運転士が不合格にされたことについては、「想定外」の一言だけ!
 雇用責任などまったく感じられません。公営交通労組との協定書・確認書が、当局にこのような無責任な態度を取らせているのは明らかです。私たちは、協定書・確認書の中身を出せと要求しましたが、当局は「公営交通労組の合意が得られれば出せる」と回答。絶対に明らかにさせましょう。
 まだいくつもの問題が明らかになっています。連帯ユニオン呉交通局支部は、これら一切をあばき、ひとりの首切りも許さず闘います。絶対反対で団結して闘えば民営化・首切りは必ず阻止できます。大反撃はこれからだ! 共に闘おう!

※「労使一体」→そもそも労働組合とは、労働者が資本・当局と闘うための団結体であり、当局と「一体」となったらもはや労働組合ではなくなる。

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