2016/11/11

11.11伊方原発避難訓練反対闘争に参加


■再稼働のための伊方原発避難訓練、徹底弾劾!伊方原発をいますぐ廃炉に!反原発闘争の力で不当逮捕のAさんを実力で取り戻す!

  去る11月11日、四国電力と愛媛県は、再稼働しいている伊方原発3号機の事故を想定した災害訓練を実施しました。この訓練は、原発事故での住民の避難訓練だと呼ばれていますが、まったくそうではありません。昨年の訓練で、伊方からの住民の避難はできないことが明白になって再稼働を強行したことを正当化し、さらに全国での原発再稼働にむけたキャンペーンに他なりません。
 愛媛県職労を先頭にしたNAZENえひめの仲間は、11日朝、4年余り毎週、反原発金曜行動を行ってきた県庁前に登場して、出勤してくる県職や訓練に参加するため県庁に来た人たちに対して、マイク宣伝とビラ配布を行いました。
 県職の仲間は、「住民も労働者も被曝させてはいけません。被曝を強制する原発の再稼働は被曝労働を担わされる県職の労働者・労働組合として絶対反対です。運転ありきの避難訓練は中止すべきです!ともに反対の声をあげよう!」と訴えました。当日、県当局との団交を構えていた県職労や郵政労働者など、働く仲間が次々と門前行動に合流し、広島からはNAZENヒロシマで闘う高陽第一診療所労組の仲間が駆けつけて、愛媛の労働者・住民と団結して闘う決意をアピールしました。圧倒的注目の中、行動をやり抜いて、闘う仲間は実働訓練が実施されている伊方現地に赴きました。
 伊方原発を見下ろす「きらら館」付近では、住民や反原発で闘う仲間が10名あまりが怒りのシュプレヒコールをくり返し、ゲート前では女性を先頭にした住民のみなさん20名余が座り込みを行いました。そして伊方原発いますぐ廃炉に!の声が原発に向けてくり返されました。NAZENえひめ、NAZENヒロシマと8・6ヒロシマ大行動に結集する動労西日本や広島連帯ユニオンの仲間も伊方現地の行動と固く団結し、ともに闘い抜きました。
 NAZENヒロシマの仲間からは、「福島では、甲状腺ガンのこどもが増え、帰還やJR常磐線の延伸など被曝が強制されています。フクシマと連帯して原発廃炉まで闘おう!広島は伊方や島根の原発の即時廃炉をめざして地元の仲間と団結して闘います。」とアピールがありました。
 NAZENえひめは、これに先立つ11月7日、愛媛県に申し入れを行いました。この申し入れは、愛媛新聞にも「3号機停止、全基廃炉に」と大きく写真入りで掲載されました。
 この中でNAZENえひめの仲間からは「原発はただちに廃炉するしかない。『原子力災害対策』ではなく県は伊方原発廃炉の先頭に立つべきだ」「被曝労働と住民の被爆に反対して県職労が起ちあがっている。全国の人々から、すばらしい組合だと言われている。原子力対策に従事している職員みなさんも、県職労とともに廃炉にむけたとりくみをやってほしい」「伊方現地の介護施設をAさんと訪問したが、みな『事故になれば、とうてい避難できない』『自分たちの救援で被曝する労働者が出ることは認め難い。』と言っていました。この気持ちがわかりますか!」「本日の訓練を前にして、今月1日に私たちNAZENえひめのAさんが『免状不実記載』という罪をでっちあげられて捕らわれています。4年余り毎週金曜日に県庁前にともに立ってきた仲間です、これは反原発運動つぶしの弾圧です。訓練強行と一体の治安弾圧を絶対許さず、仲間を取り戻します。職員のみなさんもともに被曝労働拒否の闘いに起ちあがりましょう!」と応対に出た職員や居合わせた自治体労働者に熱烈に訴えました。そのフロアにいたすべての仲間は真剣に訴えに耳を傾けていました。
 愛媛県は今回の訓練を「福島原発事故のような原子力災害を想定した訓練」と明言しています。福島原発事故を想定することは、伊方原発の安全が確認されたので再稼働するという見解とまったく矛盾しており許し難いものです。”伊方原発は安全ではない”と県が自認したということです。福島原発事故をくり返し、労働者や住民を被曝させ、ふるさとを奪うような原発=伊方原発は廃炉にするしかありません。事故が起きたら避難できないということは現実のものです。この伊方原発を動かし続け、被曝することを前提とした避難訓練など絶対に認められません。いまや労働者、住民の怒りが爆発しています。その怒りの大爆発を恐れて、警察・検察・裁判所がしかけてきた治安弾圧がAさんの逮捕攻撃でした。しかし、いまやその企みは打ち砕かれました。11日の伊方原発避難訓練反対の闘いは、愛媛の労働者や住民の原発に対する根底的な怒りを呼び起こしました。街頭での県民の反応はこれを示しています。この怒りは韓国やアメリカのトランプ現象と同じものです。愛媛の伊方原発反対の闘いは、11・6集会や韓国での民衆総決起闘争と固く連帯して闘い抜かれ、大爆発しています。権力者は破たんし、逆に怒りを呼び覚ましたのです。この闘いの力で11月11日の午後には、Aさんを取り戻すという勝利をもぎり取りました。
 この闘いの中で私たちは、「闘いに勝つ道は勝つまで闘うこと」という民主労総のアピールを実感することができました。愛媛の闘う仲間は、稼働中の伊方3号機を停止させ、伊方原発の全基廃炉から全原発廃止へ!にむけて闘い続けます。全国の仲間は、ともに闘おう!

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