2020/02/12

組合の闘いで人事考課の不当な「報復規程」削除を勝ち取る! 草津病院支部

(写真 1・29団交での勝利報告を草津病院門前で配布する組合員)

1・29団交報告
報復のための違法な人事考課規定は撤廃された
組合の取り組みで人事考課制度改定を勝ち取る!





■違法な⼈事考課規程は撤廃︕
草津病院で働く仲間の皆さん!とりわけ、人事考課制度に怒りや不安を感じている皆さん、朗報です!
草津病院労組は、1 月29 日に草津病院経営(更生会)と団体交渉を行いました。その場で画期的な事実が判明しま
した。組合は長年にわたる闘いで経営側に、人事考課表等不提出者に対する「報復規程」(評価2段階引き下げ)を
削除させました!
経営側は「現在、『2段階引き下げ』の項については運用していない。」「年度末までには、その項については(人事考課規程から)削除します。」と明言せざるを得ませんでした。

■組合で団結して取り組めば必ず勝てる︕
組合は、『職場の仲間が現場で団結して取り組みを進めれば、安全で安心して働ける職場を取り戻すことができる』と日頃から訴えてきました。ついにこの日、草津病院で現実に職場の状況を変えていく第一歩を切り開いたのです。
1 人ひとりバラバラにされている職場の現状の中で、多くの仲間が悩みや心労を抱え、健康を損なっています。しかし、意を決して組合で団結して取り組めば、職員の思いを現実のものにすることは可能だということを明らかにできました。

■違法に奪われた賃⾦を取り戻す
組合は、今回の団交で奪われた賃金を取り戻したことを確認しました。賞与の差額、退職を強制されたとはいえ当然受け取るべき退職金の差額、勤続17 年でも「初任給」に引き下げられていた給与等級の回復をもぎり取りました。確かに労働委員会や裁判所の力もありましたが、労働者が望む命令や判決をかちとった力は、私たちの職場の仲間の中にあるという
ことです。

■違法状態を続けてきた経営側は謝罪せよ
団交では、冒頭に当該の組合員から「裁判所や労働委員会が違法と断じてきた状態を継続し、組合員に重大な不利益や精神的な苦痛を強いてきた草津病院経営の謝罪を求める」と提案しました。
会社側の代理人(弁護士)は、「謝罪はしない」「悪いことはやっていない」「裁判所との見解の相違だ」と平然と居直りました。本当に許せない。裁判所が違法と判決を下したという事実を、あまりにも軽視した発言に、組合側の団交員は全員、あきれ果てました。なんという無責任で他人事の発言でしょうか。その上、「これは私見であり、法人としては『ノーコメント』です。」と平然と言い放ちました。本当に許せない言い逃れです。
草津病院経営は、長年に渡り「違法な人事考課規程」を適用し続けてきた責任を取れ!このような労働環境を全職員に強制してきたことを謝罪するべきです!

■違法な⼈事考課規程に怒り爆発︕
団交には、不利益扱いを受け、労働者としての誇りを傷つけられてきた2名の組合員が参加していましたが、草津病院経営側の反応は許し難いものでした。「2段階引き下げはダメだったが、1段階の引き下げにしておけば良かったと反省している。」と述べました。また「それほど大きな不利益なのか実感がない。」とまで言いました。私たち現場の労働者の感覚とはかけ離れている、と改めて痛感しました。心底からの怒りが爆発しました。

■⼈事考課「メモ」は要らない
また、人事考課の評価者(管理職)が持ち歩いているという人事考課用の「メモ」も問題になりました。経営側は「メモは(評価をつけるための)エビデンス(根拠)だ。」と傲然と言いました。
「このメモは、職員の失敗を記録するもの。人事考課は『減点方式』だからメモをつけているのか?」という組合の発言に対して、経営側の責任者は即座に「草津病院の人事考課は『加点方式」です。」「デタラメを言うな」と強く主張しました。
裁判の過程で蒐場看護部長や人事課から明らかにされた管理職の人事考課判定経過の実態をみれば、とうてい公平で平等な評価を行っているとは言えません。裁判官もあきれ返る「評価制度」だということです。

■職場の団結とチームワークを壊す⼈事考課制度をなくそう︕
草津病院に限らず、人事考課制度は必ず現場では「失敗しないように」という強い圧力を生み、それが有形無形の「抑圧」になることは広く知られており、問題点として指摘されています。この重圧が、職場の団結やチームワークを壊し、差別や分断を作り出すのです。
草津病院の人事考課制度が「良い」仕事をすれば、管理職に認められて点数がプラスされていく加点方式だという『実感』を持つことができないものであることは、多くの働く仲間が実際に経験していることではないでしょうか。職場の団結とチームワークを壊す人事考課制度を私たちの力でなくしていきましょう。

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