2010/11/06

NTTの外注化・非正規職化攻撃=構造改革を粉砕しよう

昨年のNTT派遣切り解雇撤回の闘いの地平を引き継ぎ、広島労組交流センター電通部会の仲間が、NTT構造改革粉砕の闘いに立ち上がっています。10月26日発行のビラに掲載された闘争宣言を以下掲載します。

闘争宣言 〜広島第一分会・植野定雄〜

 怒りをひとつに
構造改革を打ち破ろう! 

 職場には「何のためにここまで痛めつけらるんだ、もう我慢ならん」という怒り、「本当に将来やっ て行けるんだろうか」という不安でいっぱいだ。組合員は評価制度で分断され、50才になったら賃金 25%カットが待っている。非正規の労働者は責任ある仕事をしなが超低賃金、雇用契約は三ヶ月更新、 何時までこの職場で働き続けられるのかという不安を常に強制されている。全て構造改革が作り出した ものだ。しかし構造改革は完全に破綻している。怒りをひとつにしよう! 構造改革を粉砕しよう!

 構造改革当時の社長・宮津は「同じ会社で大幅に賃金を下げると人権問題になる」とマスコミに公言 し、「自主退職」と言う「違法」な形式を取れば構造改革は可能だとNTT労組協力のもと全国で爆発 した職場の怒りを労使一体で抑え強行した。このような違法・脱法行為がなぜ今でもまかり通っている か。それはNTT労組が構造改革を容認し、先頭に立って推し進めているからに他ならない。このNT T労組に対する怒りがマグマのように職場に吹き出しはじめている。構造改革を容認し推し進めるNT T労組は完全に信頼を失ない支配は空洞化している。会社の威を借りる以外になくなったNTT労組幹 部たちは、必然的に昨年の派遣切りに手を貸したようにますます会社の言いなりになる存在に転落する 以外の道はないのだ。NTT労組の支配を打ち破るチャンスが来た。NTT労組を甦らせ労働組合を我 が手にしよう! 怒りをひとつに構造改革の「現実」を打ち破ろう! それは全く可能なのだ。

 NTTの「構造改革」は大幅賃金カットを柱とし、労働者を言うがままに扱える状態に叩き込む小泉 構造改革の柱をなす攻撃として私たちに襲いかかってきた。小泉構造改革は破綻した経済の立て直しの ために全矛盾を労働者に押しつけ資本だけが生き残れば良いという許すことの出来ない新自由主義の攻 撃だ。「競争原理」を振りかざして労働者を分断し、規制緩和で大量の非正規労働者を作り出したの だ。まさに今のNTTの現状そのものではないか。しかし世界に吹き荒れた新自由主義はリーマン・シ ョックで突き出されたように大破綻し今や大恐慌の事態に陥っている。

 一昨年起きた百年に一度と言われたリーマン・ショックは資本主義の矛盾そのものだ。リーマン・シ ョック以降、金融機関と巨大企業救済のため全世界で何百兆円という天文学的な税金がつぎこまれ、日 本では「資本の安全弁」として何十万という非正規労働者の首が切られ、「派遣切り」という言葉が生 まれた程だ。しかし問題は何ら解決せず失業者は増え続け、ギリシャに見られるように、いや日本の国 の借金はギリシャと比べ桁違いに上回っているように、国家財政の大破綻へと突き進んでいる。更に現 在進行している円高ドル安は打つ手を失なった各国が、自国通貨の切り下げで有利なろうという「通貨 戦争」といわれる事態だ。第二次世界大戦に至ったブロック化、保護主義への道を再び歩み始めている だ。もはや死にあえぐ資本主義を倒す以外の道はないのだ。

 労働者は団結すれば勝てる。労働者には社会を変える力がる。闘えば巨大な敵にも手が届く。勝利の 環は国鉄1047名解雇撤回闘争だ。労働組合を叩き潰すと強行された国鉄分割・民営化に24年間解雇撤回 を掲げ闘い続け、今年の屈辱的政治和解を拒否した闘争団の存在と闘いがある。NTT労働者がこの闘 いと結びつき、構造改革を粉砕したとき勝利を手に出来る。共に闘おう!

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