2016/04/07

介護労働者 竹川さんは無罪だ!4.12控訴審へ!

グループホーム入所者転落死亡事故・控訴審へ介護労働者 竹川さんは無罪だ

軽井沢スキーバス事故、アミーユ事件、八本松トンネル事故……過重労働のはてに事故の責任を労働者に押し付けるな!労働者は団結してたたかおう!控訴審第1回公判 4月12日(火)14 時 広島高裁300 号法廷

竹川さん、保釈をかちとり元気に控訴審へ

昨年5月18 日、グループホーム「よってきんさい古江」(有限会社美泉)で起きた入所者転落死亡事故で、当日勤務していた介護労働者の竹川忠臣さん(33)は、「保護責任者遺棄致死罪」に問われ、昨年12 月25 日に広島地裁の裁判員裁判で懲役3年の実刑判決を受けました。この判決は全く不当です。竹川さんは、今回の事故を、やはり自分一人の責任にされたままで終わらせてはならないと、控訴しました。4 月6日、竹川さんは保釈をかちとり、約11 か月ぶりに仲間とご家族のもとに帰ってきました! 竹川さんは、広島・全国の介護労働者をはじめ多くの激励と支援を受け、元気に控訴審を闘おうとしています。弁護団も「竹川さんは無罪」と奮闘されています。4 月12 日の第1 回公判への傍聴をお願いします。

犯罪者は介護を金儲けの場にする政府と経営者

竹川さんは、午後4時頃から翌日午前11 時頃までの一人夜勤があけたその日の夕方に、また別の施設の夜勤に入り、休みは1か月に2日か3日という、殺人的な勤務を強いられていました。また経営責任者の福川代表の許可なしに「119 番通報」してはならないとされていました。一審判決文も、「施設の安全管理の点などは、被告人のみに責めを負わせることができない」「本件の背景には、被告人が厳しい労働環境に置かれていたとの事情」と書いています。しかし、結論は「介護福祉士としての責任感に欠ける」「相応の厳しい社会的非難を免れない」として、竹川さんに実刑3年の重刑を科したのです。
 介護現場の人員不足、超低賃金での過酷な長時間労働、パワハラ、安全崩壊という現実の中で、11 年間必死に働いてきた青年労働者が「社会的非難を受けるべき」と責められ、懲役刑を受ける。その一方で、介護を民営化し、労働者の犠牲の上に、介護を金もうけの場にしてきた政府や経営者たちの「大罪」は問われない。本当に許せません!

団結の力で竹川さん無罪をかちとりましょう!

控訴審では、介護を崩壊させてきた国・経営の責任を追及します。しかし本当に勝利するためには労働者の団結が必要です。竹川さんの無罪をかちとる闘いは、介護労働者が労働組合をつくって団結し、人間らしく働ける職場をとりもどす闘いとひとつです。3 月に「介護労働者竹川忠臣さんの無罪を勝ち取る会」が結成され、「無罪要求署名」を呼びかけています。介護労働者のみなさん、利用者と家族のみなさん、すべての労働者のみなさん、ぜひご協力をお願いします。

■東京北部ユニオン委員長・吉崎健さん/介護士

竹川さんの話を聞いて「他人事ではない。すべての介護労働者の問題だ」と思いました。「安全より金儲け」の会社に対して労働者が労働組合を作ってたたかって安全な職場に変えましょう。竹川さんが無罪を勝ち取るたたかいに立ち上がったこと、とても嬉しいです。アミーユ支部をはじめ、全組合員が竹川さんと一緒にたたかいます。がんばりましょう!

■竹川さんの手紙より

私は(美泉で)11年間働いてきたことにより、私自身の意見が言えなくなり、何回も夜勤をする事により正しいことができなくなってました。するべき事、しなきゃいけないことが出来なく、本当悔しい思いでいます。こんな事をするために介護の勉強したんじゃないと思いながら。……ですが、伝え続ける事が私の責任なんだと今は思っています。

0 コメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。