『医療の現場』No.104
草津病院支部
2016/4/22
”解雇は殺人”生きさせろ!の声をあげよう
■本日、団体交渉!
組合は本日、4月22日(金)14時から、「サムシングホール・ドルフィン」にて、1病棟のケアワーカー景山真次組合員と団結して、雇い止め絶対反対!退職強要を許さない!解雇を撤回せよ!の要求をかかげて、理事会との団体交渉を行います。草津病院のすべての働く仲間は、草津病院の非正規職雇用を止めさせるために組合に入って団結し、ともに闘おう!
■今、起っていることは何か
景山組合員の解雇問題で明らかになったことは、ケアワーカーについて、どんな雇い方をしようと、いつ首を切ろうと、草津病院が好き勝手にやるんだ!ということです。今回の事態は、草津病院にとって労働者の生活など関係ない、病院(=資本家)の利潤のためにトコトン働かせて、役に立たなくなったら首を切るという非正規雇用の始まりです。今までのもうからないやり方は全部やめるという大転換であり、「期間契約職員」の導入は、すべての正規職のケアワーカーを非正規職化していくということです。
「期間契約社員」の問題は、ケアワーカーだけの問題ではありません。看護師を含むすべての職種・職員の問題なのです。
■病棟大再編の狙いは、すべての職員の非正規職化だ!
草津病院は、地域や精神医療のニーズに応えると言って、病棟大再編=救急病院化を推進してきました。佐藤悟朗理事長は、これからも、6病棟や8病棟、4病棟の改編を予定していると述べています。しかし、病棟大再編の実態は、ケアワーカーを看護師に置き換える過程で、ほとんどの職員を非正規雇用に雇い換えする、とんでもない計画なのです。
■最低限の権利さえ踏みにじる「1ヵ月雇い止め」
今回、景山組合員に対して行われたことは、理不尽で不当極まりないことです。会社から「明日から来なくていい」などと言われることは、絶対に許されない!そのため労働基準法では「解雇の30日前予告」を義務付けているぐらいです。しかし景山組合員の場合は、「1か月契約」を結ばされ、3日前の4月13日に突然に契約終了の通告を受け、『退職願』を自主的に書け!とまで迫られました。「1か月契約」の超短期間の雇用契約では「解雇予告」が成り立たちません。組合は、有期雇用=非正規職化に絶対反対ですが、それでも今、非正規雇用の契約期間は、一般に「1年」「6か月」や最低でも「2か月」です。だから草津病院もハローワークに出した『求人票』では「6か月」としていたのです。
草津病院は、景山組合員の雇用のあり方が、不当であることを認識していたからこそ、本人の自己都合で退職したものとして「退職願」を書かせようとしたのです。そして、病院の退職強要をなかったことにして闇へ葬り去ろうとしたのです。景山組合員への「だまし打ちの1か月契約」と「予告なしの解雇」。労働者は、こんなデタラメな雇い方を絶対に認めません!
■非正規職撤廃!はすべての働く仲間の課題
その上で病院の思惑は、いっこうに進んでいません。1か月契約の「期間契約職員」は、すでに破たんして、求人も削除されています。病院の施策はグラグラであり、1人の労働者が怒りの声をあげて、組合に加入して、組合先頭に職場の仲間が団結して闘ったことで、初っぱなで、つまづいたのです。非正規職撤廃の闘いは、全国の2000万人の非正規雇用の労働者、すべての働く仲間の命運のかかった闘いであり、今回の草津病院での闘いは、非常に大きな勝利の1歩です。
■不当解雇撤回!労働法制大改悪を許すな、労働契約法撤廃を!
私たち労働者は、職場の団結を基礎に労働組合を結成し、経営者の悪らつな強搾取に対して、仲間の団結を拠りどころに労働基準法や労働組合法を駆使して闘ってきました。しかし2007年に制定され2012年に改悪された労働契約法は、労働組合を解体し、会社による一方的な労働条件の改悪を可能にして、会社の言うなりに働け!と、総非正規職化を進めるものです。まさに、労働者派遣法と一体の悪法あり、撤廃あるのみです。私たち広島連帯ユニオン(合同・一般労組全国協議会)の闘いは、職場の正規職労働者と非正規職労働者の団結を生み出し、全国に闘う労働組合運動を拡大してきました。今回、景山組合員が不当な労働契約に怒りを持って、組合に加入したことで、草津病院のすべての職員に対する非正規職化の手口が見えました。
草津病院で働くすべての仲間のみなさん!ケアワーカーの非正規職化は、草津病院で働くすべての労働者の非正規職への雇い替えの始まりです。すべての働く仲間は団結して絶対反対で闘おう!正社員も嘱託労働者も、期間契約職員=非正規職の労働者も、すべて団結し組合に加入して、声をあげよう!
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